パン泥ママ
- 109 :名無しの心子知らず:2007/11/29(木) 14:48:11
ID:8oWxfYM5
- 賄い泥ママで思い出した。こちらはパン泥ママ。
私が学生時代、バイトしていたパン屋での話。
スーパーの中に入っている店で、こちらの方が2時間ほど早く閉店していた。
閉店時に売れ残ったパンは2~3コずつ袋詰めにして、スーパーのレジ精算のシステム。
パン泥ママはパン屋閉店後、一度帰った振りをしてバックヤードで制服に着替えて戻って
来ては、在庫整理の振りして売れ残りパンを持って帰っていた。
シフトに入ってない日でも、来てることがあったらしい。
かなり常習的に大量にやったらしく、翌朝の在庫とレジ精算の額が合わないことを
不信に思った店長と、他のパートさん達とで閉店後張り込んで現行犯で捕まえた。
パートさん達は実は前々からこの人だと確信してたみたい。
一度帰ったと思ったら戻ってきて、その時にはパンパンに膨らんだ袋を下げて
帰る姿を、スーパーのパートさんにバッチリ見られてるし。
泥ママは家族では食べきれないパンはご近所に配ってた。
このパン屋が在庫を売るシステムになる前は、遅番シフトのバイトやパートで
パンを持ち帰っていて、泥ママはいつもゴッソリ持ち帰って顰蹙を買ってた。
その頃から近所に配ってたんだろうな。
その辺のゴタゴタを早番で週末シフトの私は、後から聞かされて心底驚いた。
愛想が良いというか、調子のいい人だなとは思ってたけど、そんな人だったとは。
他のパートさん達とも仲が良さそうに見えたのに。
「期待されちゃったのか知らないけど、盗んでまでいい顔しようなんて馬鹿みたい」
と吐き捨てたパートさんの嫌そうな顔がショックだったよ。
人が見えてなかったんだなと、自分の若さを痛感しました。
-
次のお話→115
最終更新:2021年04月08日 13:58