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:名無しの心子知らず:2008/12/21(日) 20:10:18ID:dtIhfK1A
- 良い話で思い出した。私が小学低学年の頃の話。
うちのじじぃも家庭菜園に力を入れていた。当時敷地内同居。
人嫌いだけど子供(特に男の子)と動物だけには優しい人だった。
ある日、私の同級生の乱暴で有名な子が敷地に侵入して
ビワの実をもいでいた。
私は止めたが、男の子は確実に人を馬鹿にしていう事などきかなかった。
なので私は祖父を呼んできた。
すると男の子は
「ボクのお母さんは遊んでばかりで、ごはんを食べていない」
と、ありきたりの嘘をついた。
私は祖父に必死に、あれは嘘だ!!あの子はいつも嘘をつく乱暴者だと伝えた。
だけど祖父は私を叩いて
「なんで信じてやれないんだ!!」
と泥棒を許したうえに、私に彼にあげるためのビワの実をもがせ、
千円札まで彼に与えた。
私は以後は、男の子が仲間を連れて敷地に侵入しようが、
段々泥棒がエスカレートしようが無視した。
そして、とうとう祖父の家の現金がなくなった。
警察を呼び、捕まった犯人は男の子とその母親だった。
捕まったキッカケは、私が侵入するのを見ていたから。
でも信じて貰えないと思ったので、近所の叔母をよび
「おじぃちゃんの家に知らない人達が出てくるよ」
とだけ、逃げようとする親子の姿を見せただけ。
現金がなくなった時に、そういえば・・と叔母が思い出して
警察に通報・逮捕だった。
向こうの言い分は、敷地内の我が家で私と子供同士遊ばせていただったが
叔母といた私にはアリバイがあったので、嘘だとすぐバレた。
後日その主犯の親子は引越ししたけど、連れ立って敷地に侵入したいた子達に
「私は全部みてたんだよ」
とだけ告げた。以後一切私に対して何もしてこなくなった。
事の全てを母にだけは伝えたら、すぐに我が家も引越しになった。
そして祖父は一人で亡くなりました。
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最終更新:2021年04月21日 00:45