(2009年9月4日12時45分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090904-OYT1T00296.htm◆小5長男に米袋20キロ万引きさせる 窃盗容疑で逮捕小学5年の長男(11)に万引きを指示したとして、兵庫県警明石署は4日、
兵庫県加古川市の無職の母親(31)と同居するガソリンスタンド店員の男(33)を
窃盗容疑で逮捕し、発表した。母親は容疑を認め、男は
「(母親が)金を渡していると思った」と否認しているという。
明石署によると、2人は3日午後5時半ごろ、明石市内のスーパーで
長男に万引きをするよう指示し、10キロ入りの米袋二つと1.5リットル入りの
リンゴジュース2本(計7800円相当)を盗ませた疑いがある。
商品をカートに入れて店の外に出た長男に警備員が気づき、取り押さえた。
母親と男は店の駐車場に止めた乗用車内にいたといい、4日になって逮捕された。
長男は「小学3年のころから万引きを命じられ、『嫌だ』と言うと殴られた。
怖くて万引きを何度もやった」と話しているという。
加古川市教委によると、長男は小学4年のころに体にあざやこぶをつくって
登校したため、学校が母親らに説明を求めたところ「しつけのためだった」
と答えたという。
学校は今年5月、虐待の可能性があると判断し、市を通じて
こども家庭センターに通報。市教委は万引きについては「把握していない」という。
2009年9月4日13時52分 asahi.com「子供に謝罪を」万引きさせた両親を説諭兵庫県明石市内のスーパーで9月、小学5年の長男(11)に米などの食料品を
万引きさせたとして、窃盗罪に問われた加古川市の派遣社員の男(33)と、
同居している元妻(31)の判決が1日、地裁明石支部であった。
種村好子裁判官は「長男が負った心の傷は根深い」などとして、
男に懲役1年(求刑・懲役1年6月)の実刑、元妻に懲役1年2月、執行猶予3年
(求刑・懲役1年2月)を言い渡した。
種村裁判官は
「親の指示に反対することが難しい長男を犯罪に引きずり込んでおり、
極めて身勝手」と指摘。
元妻に執行猶予を付けた理由として「子どもにとって被告の存在は重要」と述べた。
判決後には
「子どもにも謝罪しないといけませんよ。こんなこと二度としないで」と説諭した。
判決によると、2人は9月3日夕、明石市内のスーパーで、
米2袋など7750円相当を長男に盗ませた。
(2009年12月2日12時28分
読売新聞)