イリエワニ

画像出典:ウィキメディア・コモンズより


+ 分類
界:動物界
 門:脊索動物門
亜門:脊椎動物亜門
 綱:爬虫綱
 目:ワニ目
 科:クロコダイル科
 属:クロコダイル属
 種:イリエワニ


+ 基本情報
学名:Crocodylus porosus
大きさ・体重
 ・体長:4-6m、最大8mとも10mとも
 ・体重:450㎏
分布:インド南部から、インド洋、南シナ海の島々を経て、オーストラリア北部までの広い地域の汽水域の入り江やマングローブ、海などに生息。
食性:肉食で魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、甲殻類などを食べる。


ワニ目クロコダイル科に分類される爬虫類の一種。世界最大の爬虫類として知られている。

概要

口吻はやや長く基部の1.75-2倍で、隆起や畝が発達している。体色は緑で、鱗が非常に硬く、下手したら一般的な拳銃では致命傷にならない可能性がある。下顎の第1歯が上顎の先端を貫通している。顎の噛む力は強く、最大で2t。

基本的に単独で生活する。

捕らえた獲物はイリエワニに限った話ではないが、デスロールで引きちぎる。効率的な餌場を記憶でき、例えば、産卵期のウミガメの産卵場を襲撃するなどがある。

繁殖形式は卵生で雨季に繁殖し、木の枝や枯葉などを積み上げた塚状の巣に60-80個ほどの卵を産む。卵は80-90日で孵化する。

寿命は70年。最大で100年とも。 

大人は天敵はいないが、幼体は鳥や大型魚類に襲われることがある。

ヒトとの関係

開発による生息地の破壊、皮革目的の乱獲などによって生息数は減少している。現在レッドリストでは低懸念(LC)に評価されている。

気性が荒いため人馴れは不可能である。

日本では、クロコダイル科単位で特定動物に指定されている。

「人食いワニ」の逸話で知られ、有名なものだと、フィリピンで捕らえられた個体「ロロン」である。ロロンは計3人を食い殺し、その後2011年9月捕獲され、「世界最大の捕獲されたワニ」とギネスブックに認定され、専用の自然公園で2013年2月まで生存した。体長6.17m、体重1.075t。

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最終更新:2024年10月31日 18:21