ガンガゼ

画像出典:ウィキメディア・コモンズより

+ 分類

界 : 動物界
門 : 棘皮動物門
綱 : ウニ綱
目 : ガンガゼ目
科 : ガンガゼ科
属 : ガンガゼ属
種 : ガンガゼ


+ 基本情報
学名:Diadema setosum
大きさ・体重
 ・殻径:5-9㎝
分布:インド太平洋の温暖な海域の岩礁やサンゴ礁などに生息。
食性:草食で藻類やデトリタスなどを食べる。


ガンガゼ目ガンガゼ科に分類される棘皮動物の一種。

概要

体色は黒紫色。体は上から見ると綺麗な球体である。肛門の部分が袋状に膨らみ、その開口部周辺が黄色く見える。また、殻の側面やや上に五個の白い点がはっきり見える。棘は最大30㎝に達し、上向きの棘が長く、体の下側は短い。とても鋭くヒトの皮膚に簡単に突き刺さる。さらに折れやすく、ほとんどの場合皮膚内部に折れて残ることが多く、ひどく痛む。棘一本一本に毒があり、毒は筋肉が麻痺したり、呼吸困難に陥るほどの強さである。ウニの中ではかなり速いスピードで移動できる。殻の表面に眼点を持ち、敵が来ると棘を敵へ振りかざす防衛反応をとる。

個々に岩陰にいるか、開けた海底で集団を作るか、どちらかで生活する。稀に大量発生し海を埋め尽くす。穴の中によく入る。これは、天敵のイシダイにひっくり返されないようにするためだと考えられている。長い棘の周辺でよく小魚やエビと共生している。

夜間に岩陰から這い出てきて、餌を少しずつ食べる。

繁殖形式は卵生である。

寿命は9年。

棘の少ない裏側にひっくり返して殻を割り、中身を食べるイシダイやモンガラカワハギ類は天敵。

ヒトとの関係

食用にされるが、苦味、えぐ味がありヒトによって好き嫌いが分かれる。

海水浴で刺される事故が毎年あり注意が必要である。

大量発生すると磯焼けの原因に繋がるので防ぐために駆除されている。

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最終更新:2024年10月31日 19:24