通尊人民軍(英語:Tuson People's Army)は
通尊民主主義人民共和国の軍隊である。
諸外国では単に通尊軍とも呼ばれる。
主な役割としては人民・領土・国体の護持、
アスタリ高原北部の奪還、
アルカディア王朝※の征伐、社会主義体制建設と支援の4つとされている。
※亡命した旧中紊王朝による政権
■基本データ
| 創設 |
1952年8月1日 |
| 派生組織 |
通尊人民軍陸軍 通尊人民軍海軍 通尊人民軍航空軍及び反航空軍 通尊人民軍戦略ロケット軍 |
| 本部 |
掛浪特別市-中央郡-銀町 |
| 指揮官 |
国防大臣 浦字丸・連仁(平時) 総書記 銀・星蓮(戦時) |
| 人員 |
総人員:329,100人 通尊人民軍陸軍:226,700人 通尊人民軍海軍:31,100人 通尊人民軍航空軍及び反航空軍:46,000人 通尊人民軍戦略ロケット軍:25,300人 |
概要
1951年6月末、社会主義革命により体制が転換した通尊では、
反政府運動に参加した旧中紊帝国軍の一部を軍隊にすべく法律を採択した、
これに基づき設立されたのが通尊人民軍(以下通尊軍とも表記)である。
通尊軍はその出自からわかる通り中紊帝国軍の影響が色濃く残っており、
上官への絶対服従義務、無許可後退禁止、捕虜になることの禁止などに代表される
中紊帝国軍時代の鉄の掟は残存している。
実態としては社会主義国家の"党軍"、
その内情は鉄の掟の双葉軍として恐れられた"帝国軍”といった
両方の性質を併せ持つ通尊軍は〈赤い双葉軍〉として諸外国から恐れられている。
通尊軍はアスタリ高原を巡るアストメリアとの対立に代表される周辺諸国との
多くの安全保障上の問題を抱えており、実戦経験も豊富で練度も極めて高い。
高練度を維持するために行われている猛訓練では、
鉄拳どころか
棍棒のようなものによる制裁が常態化しており、
訓練中の事故死だけでなく、自殺者も一定数いると言われている。
装備の質は一般的に西側先進国にやや劣ると称されるが、
近年では技術者の拉致、先端技術の不正入手といった数々の国際法を無視した行為により
技術レベルの差は徐々に縮まっているという。
通尊軍は設立当初から徴兵制を採用しており、
18歳以上の男子は2年間の兵役につくことが義務付けられている。
また、志願制ではあるが女性兵士も多く存在しており、最近では女性戦闘機搭乗員も誕生した。
通尊人民軍の軍事称号(階級制度)
通尊民主主義人民共和国は、社会主義国家であることから
平等を重んじており、その国軍である通尊軍にも階級は存在しない。
しかし実際に階級を廃止した場合、指揮統制に支障がでることから階級制度の代替として
軍事称号というものが存在している。
軍事称号一覧(上に行くほど位が高い)
| 元帥級 |
大元帥 共和国元帥 人民軍元帥 次帥 |
| 将官級 |
大将(他国の上級大将に相当) 上将(読み:じょうしょう 他国の大将に相当) 中将 少将 |
| 佐官級 |
大佐(他国の上級大佐に相当) 上佐(読み:じょうさ 他国の大佐に相当) 中佐 少佐 |
| 尉官級 |
大尉(他国の上級大尉に相当) 上尉(読み:じょうい 他国の大尉に相当) 中尉 少尉 |
| 下士官級 |
曹長 軍曹 伍長 |
| 兵士級 |
上等兵 一等兵 二等兵 |
通尊人民軍の将兵
外国の軍事調査組織によれば多くの通尊将兵については以下のような特徴がみられる。
※これは統計的な物であり、全将兵がこのパターンに当てはまるものではない。
〈長所〉
- 人民・領土・国体を決死援護する精兵を自認し士気旺盛。
- どんな逆境にも打ち勝つ強靭な精神力を持ち、優れた攻撃技術を持つ。
- 規律が良く統率もとれており、上官に対して絶対服従。
- 教育水準や識字率も高く、勉学の成績が良好。
- 仲間思いで、組織戦が得意。
- 責任感が強く、命令遂行能力が高い。
- 敢闘精神を持ち、どんな逆境でも最期まで戦う。
〈短所〉
- 不利な状況や事象を精神論(双葉魂)で解決しようとし、感情的になりやすい。
- 防御技術が拙く、状況が悪くとも精神論で誤魔化して無茶な攻撃を行う。
- 受け身であり自己主張が苦手。
- 洗脳教育により知識が偏っている(例:資本主義は劣った思想など)
- 1人では何もできず、仲間の為に無謀な行動を行う。
- 頑固であり、柔軟性に欠ける。(例:状況が変化したのに最初の命令を堅持するなど)
- 捕虜教育がされていない為、捕虜になった際、無配慮に秘密を話しがち。
〈その他〉
- 食事の内容にうるさく甘いものとこってりしたものが好き。
- 日記を書くことが好き
- 潔癖症であり、虫は苦手
総合すると、通尊将兵は高い攻撃技術と強靭な精神力を有し統率が取れているといった長所を持つ一方で、
低い防御技術、硬直した思考、感情的で暴走しがちといった短所を持つとされている。
他国では、長所の面が強調され「攻撃精神に溢れ死を恐れない屈強な将兵」として恐れられているが、
弱点も有しており、無敵の超人集団とは言い難い。
通尊人民軍陸軍
通尊人民軍陸軍は通尊軍が保有する地上戦力。
人民軍の主力であり、最も兵力が多く、総兵力は23万程度と推定される。
アスタリ高原を巡って対立するアストメリア軍とは、
幾度なくアスタリ高原にて軍事衝突を繰り返している。
また、革命の輸出と称した軍事介入を時には公然と時には秘密裏に行っており、
豊富な実戦経験と高い練度を併せ持つ。
| 陸軍司令部:島屋 |
| 軍司令部直轄部隊 |
第5野戦軍 |
第15野戦軍 |
第18野戦軍 |
・第7独立航空突撃大隊 ・第31独立航空突撃大隊 ・第32独立教導合成連隊 ・島屋陸軍軍事技術学校 ・掛浪陸軍士官学校 ・その他各種支援部隊 |
○第5諸兵科合成軍 ・第5自動車化狙撃旅団 ・第11独立合成連隊 ・第21独立合成連隊 ・第23独立合成連隊 ・その他各種支援部隊 |
○第3戦車軍 ・第3戦車旅団 ・第6自動車化狙撃旅団 ・第10戦車旅団 ・その他各種支援部隊 |
○第1戦車軍 ・第1戦車旅団 ・第2自動車化狙撃旅団 ・第9戦車旅団 ・第16戦車旅団 ・第24自動車化狙撃旅団 ・その他各種支援部隊 |
○第12諸兵科合成軍 ・第12戦車旅団 ・第15独立合成連隊 ・第18自動車化狙撃旅団 ・その他各種支援部隊 |
○第17諸兵科合成軍 ・第4自動車化狙撃旅団 ・第13自動車化狙撃旅団 ・第17戦車旅団 ・第19戦車旅団 ・その他各種支援部隊 |
○第18諸兵科合成軍 ・第8自動車化狙撃旅団 ・第14独立合成連隊 ・第22独立合成連隊 ・その他各種支援部隊 |
○第20諸兵科合成軍 ・第20自動車化狙撃旅団 ・第25自動車化狙撃旅団 ・その他各種支援部隊 |
○第5野戦軍直轄部隊※ ・第41砲兵連隊 ・第46反航空ロケット砲兵連隊 ・その他各種支援部隊 |
○第15野戦軍直轄部隊※ ・第42砲兵連隊 ・第44反航空ロケット砲兵連隊 ・第47砲兵連隊 ・その他各種支援部隊 |
○第18野戦軍直轄部隊※ ・第43砲兵連隊 ・第45砲兵連隊 ・第48砲兵連隊 ・第49反航空ロケット砲兵連隊 ・その他各種支援部隊 |
※第44、第46、第49反航空ロケット砲兵連隊は空軍隷下の部隊。
〈主要部隊の編成について〉
①戦車旅団
陸軍の花形とされる機甲部隊。
2個戦車大隊と1個自動車化狙撃大隊(機械化歩兵大隊)を主力とした諸兵科連合部隊。
総兵力は4,000人程度。
②自動車化狙撃旅団
陸軍の主力を担う機械化部隊。
自動車化狙撃兵(機械化歩兵)と機甲戦力で構成された合成大隊3個を
主力とする諸兵科連合部隊。総兵力は5,000名程度。
③独立合成連隊
戦車旅団と自動車化狙撃旅団の補佐を担う機械化部隊。
1個合成大隊を主力とし、工兵や砲兵といった諸兵科連合で構成される。
総兵力は2000名程度で、戦時には後方警戒や治安維持、主力の補佐として運用される。
④砲兵連隊
4個砲兵大隊から構成される砲兵部隊。
多連装ロケット砲や榴弾砲を多数有し
諸兵科連合部隊の火力支援を行う。
⑤独立航空突撃大隊
通尊軍における特殊部隊
ヘリボーン作戦に最適化されているが、
後方撹乱やコマンド活動など行う陸軍の最精鋭。
陸軍の軍事ドクトリン
通尊軍は敵軍(主に正規軍)を野外にて包囲・撃滅することを目指した決戦・攻撃至上主義の組織である。
その手段として用いられるものは以下の通り。その戦術はしばしば赤い波に例えられ、
戦時の際はこれらのいずれか、または複数を組み合わせて戦うことが多いとされる。
そしてこれらの大半を統合し昇華させた縦深攻撃も通尊軍の十八番と言えよう。
| 通称 |
詳細 |
| 赤いさざなみ |
軽歩兵やヘリボーンによる後方浸透と攪乱を中心とした攻撃。 |
| 赤い荒波 |
圧倒的な砲兵戦力を利用した徹底的な砲撃。 敵の第1線だけでなく敵の後方までを一斉に攻撃する。 |
| 赤い高波 |
浸透した軽歩兵や機械化歩兵などによる分断攻撃。 場合によっては正面から機甲部隊による支援攻撃も同時に行われる。 |
| 赤い津波 |
機甲部隊を中心とした波状攻撃。 部隊を2つ以上にわけ、先鋒部隊が突破、その後続が戦果拡張を行う。 |
| 赤い寄せ波 |
正面攻撃によって敵を拘束しつつ、 機動力に優れた小~中規模の機甲部隊によって敵の側面や背後を攻撃する作戦。 |
| 赤い引波 |
限定的な後退や偽装転進によって敵を誘引する作戦。 突出した敵部隊を包囲・撃滅するための準備として実施される。 |
| 赤い逆波 |
敵攻勢に対して、突出した敵部隊の側面や背後を攻撃する双葉流の機動防御。 逆波実施後、多くの場合は攻勢に転移していくという。 |
決戦・攻撃至上主義であることから攻撃パターンや攻撃・突撃の技術レベルは
他国軍より一歩先を行くとされている。一方で防御・防衛戦術などは組織としてあまり重視されておらず、
そのレベルは他国軍よりも低い。
通尊の士官学校では「防御は敗北を先送りする技術であり、攻撃こそが勝利を生み出す技術である」
などといった極端な攻撃偏重の主張が行われており、多くの士官もそう信じ込んでいるという。
また、前述した通り仮想敵とされる西側先進国と比較して装備の質でやや劣ることから、
そのギャップを埋めるべく奇襲や夜戦を重視しているとされている。
通尊軍は深夜や黎明などの通常の場合多くの兵員が眠っているであろう
時間帯に大規模な奇襲攻撃作戦を行うことで、一撃で敵軍に大打撃を与えることを狙っているとされている。
通尊人民軍海軍
通尊人民軍海軍は通尊軍が保有する海洋戦力。
陸軍と比較して規模は小さく、外洋での作戦能力よりも近海での戦闘に最適化した小海軍となっている。
しかし近年は非主流派政治家との繋がりを密接にすることで、予算獲得を目指しており
徐々に装備や規模の拡大がなされている。
| 海軍司令部:静中 |
| 軍司令部直轄部隊 |
西方艦隊 |
東方艦隊 |
・第11沿岸警備連隊 ・第12沿岸警備連隊 ・第41海軍航空団 ・第51海軍直昇機航空団 ・第5沿岸ロケット砲兵連隊 ・静中艦隊学校 ・掛浪海軍士官学校 ・豊津海軍訓練機関 ・その他各種支援部隊 |
・第3対潜戦隊 ・第6ロケット挺身隊 ・第8ロケット挺身隊 ・第40潜水戦隊 ・第70揚陸隊 ・その他各種支援部隊 |
・第1ロケット戦隊 ・第2ロケット戦隊 ・第4対潜戦隊 ・第7対潜戦隊 ・第9ロケット挺身隊 ・第10潜水戦隊 ・第42潜水戦隊 ・第53揚陸隊 ・第71揚陸隊 ・その他各種支援部隊 |
※通尊海軍の編成上に登場するロケットは対艦ミサイルを示す。
〈主要部隊の編成について〉
①揚陸隊
12隻ほどの揚陸艦で編成された部隊で外地への上陸や地上部隊の輸送を主な任務とする。
海軍の大命であるアルカディア王朝の征伐の際には、陸上兵力の輸送に用いられる。
②対潜戦隊
4隻ほどの対潜フリゲート、または対潜コルベットで編成された部隊。
その名の通り、敵の潜水艦を排除することを目的としている。
③ロケット戦隊
対艦・対空能力を重視した3隻ほどの大型ロケット艦(駆逐艦以上)で編成された部隊。
艦隊の主戦力として位置づけられている。
④ロケット挺身隊
6隻ほどの小型ロケット艦(コルベットクラス)や大型ロケット艇で編成された部隊。
配備されている艦は対艦ロケットを主武装としており、
敵の水上艦を対艦ロケットの飽和攻撃で撃破することを主目的としている。
⑤対潜戦隊
5隻ほどの通常動力潜水艦で編成された部隊
自国沿岸での対潜警戒任務を目的として編成されており、
その他に水上艦や地上目標の攻撃を行うことも想定されている。
⑥沿岸警備連隊
2,000名ほどの兵士で構成された沿岸国境の防衛を担う部隊
監視塔や様々なレーダーを用いて脱走者や侵入者を監視し、
それらを拘束、もしくは排除することを目的とする。
⑦海軍航空隊
海軍には海軍航空団と海軍直昇機航空団が存在している。
海軍航空団は固定翼の戦闘機と攻撃機を30機ほど装備した部隊であり、
海軍直昇機航空団は30機ほどの直昇機を装備した部隊である。
両部隊も艦隊の支援や補助として作戦行動を行う。
⑧沿岸ロケット砲兵連隊
16両程の地対艦ミサイル発射車両で構成された部隊
有事の際は艦隊や海軍航空隊ともに対艦ミサイルの
飽和攻撃によって敵艦隊を撃破することを目的としている。
通尊人民軍空軍
通尊人民軍空軍は通尊軍が保有する航空戦力。
対峙する資本主義陣営の航空戦力に対して質の面で見劣りするが、
現在は同じく冷遇されている海軍と共に非主流派政治家と接触することで
予算増による戦力拡充を図っている。
空軍も非常に攻撃的な性格の軍隊であり、
戦時は積極防空を掲げ敵飛行場を早期に撃滅することを最大の目的としている。
| 空軍司令部:浜岸 |
| 軍司令部直轄部隊 |
北方航空軍 |
南方航空軍 |
・第21偵察航空戦隊 ・第61輸送航空戦隊 ・第62輸送航空戦隊 ・第83輸送直昇戦隊 ・豊津航空技術学校 ・掛浪空軍士官学校 ・浜岸空軍搭乗員学校 ・その他各種支援部隊 |
○第2合成航空団 ・第4戦闘航空戦隊 ・第6戦闘航空戦隊 ・第10襲撃航空戦隊 ○航空軍直轄部隊 ・第12基地防衛連隊 ・第13基地防衛連隊 ・第16反航空ロケット砲兵連隊 ・その他各種支援部隊 |
○第1戦闘航空団 ・第7戦闘航空戦隊 ・第9戦闘航空戦隊 ・第18戦闘航空戦隊 ○第3戦闘航空団 ・第5戦闘航空戦隊 ・第8戦闘航空戦隊 ○第14爆撃航空団 ・第15爆撃航空戦隊 ・第17爆撃航空戦隊 ○航空軍直轄部隊 ・第11基地防衛連隊 ・第19反航空ロケット砲兵連隊 ・その他各種支援部隊 |
○陸軍野戦軍隷下 ・第44反航空ロケット砲兵連隊 ・第46反航空ロケット砲兵連隊 ・第49反航空ロケット砲兵連隊 |
〈主要部隊の編成について〉
①戦闘航空戦隊
通尊の防空を担う部隊で、3個飛行隊を主力としている。
約40機の戦闘機を保有しており、有事の際は戦域防空と
陸上や海上部隊の上空援護に従事するという。
②爆撃航空戦隊
3個飛行隊を主力とした地上攻撃部隊。戦闘航空団と同じく3個飛行隊を主力としている。
約40機の戦闘爆撃機を保有しており、有事の際は飛行場などの前線の敵重要施設の攻撃の他、
敵地上・海上部隊の攻撃などを行うという。
③反航空ロケット砲兵連隊
他国で言う防空ミサイル部隊に相当し、
多数の高射ロケットと高射砲、高射機関砲で武装した4個大隊を主力としている。
また、陸軍指揮下にも空軍人員を用いた同部隊が存在し、少しでも陸軍から予算を奪おうと企む
海軍、空軍の努力が見て取れる。
④基地防衛連隊
その名の通り基地防衛を担う地上戦力。
だが、その実情は陸軍の独立合成連隊のデッドコピーで、
主力の1個合成大隊を工兵や砲兵といった戦力で補強した諸兵科連合部隊である。
人員は海軍と空軍から選出されていることから
陸軍との予算の奪い合いの末に誕生した部隊であることは明白で、
海空軍の貴重な地上戦力としてその活躍が見込まれている。
深刻な軍隊対立
通尊人民軍は強力な組織ではあるが、
陸軍と海軍&空軍の間では対立が発生している。
その理由は両組織の至上命題が異なることによる。
①陸軍 ― 北進論
陸軍の至上命題:アストメリア共和国に占領されたアスタリ高原の完全奪還(北進論)。
アスタリ高原は双葉民族(通尊民族)発祥の地とされる歴史的聖地であり、
同時に豊富な鉱物資源を有する戦略要地でもあった。
陸軍将校団の多くは「高原を奪還せずして真の国家再興はあり得ない」と考えており、
北方戦線への戦力集中を主張。それが形となったものが北部の守り第18野戦軍である。
②海軍・空軍 ― 南進論
海軍・空軍の至上命題:ネシア連邦へ亡命した旧王族一族の抹殺。
現在、ネシア連邦の傀儡となった旧王族は反政府勢力の象徴として活動を続けており、
軍部内では「国体を脅かす最大の火種」と認識されていた。
海軍・空軍は、旧王族を保護するネシア連邦に対し軍事的圧力を加え、
最終的にはその庇護体制そのものを破壊することを目標としている。
しかし現在の政治状況ではアスタリ高原奪還を掲げる北進論が優勢であり、
軍事予算は陸軍へ重点的に配分されていた。
その結果、海軍・空軍は大型水上艦や戦略爆撃戦力の整備を後回しにされ、
対ネシア抑止も中距離弾道ミサイルに依存する状態となっていた。
この状況に不満を抱いた海軍・空軍の一部将官は、政界の非主流派政治家と接触する。
非主流派政治家にとって南進論は権力奪取のための有力な旗印となり、
海軍・空軍にとっても予算拡大の好機であった。
両者は互いの利益のために協力関係を構築し、
軍内部の対立はやがて政界における主流派・非主流派の対立へと発展していった。
こうして通尊は、北方の失地回復を優先する陸軍と主流派政治家、
南方の旧王族問題解決を優先する海軍・空軍と非主流派政治家という二つの勢力に分裂。
現在は最高指導者である銀・星蓮総書記はこの状況を意図的に利用し、
主流派、非主流派の両方が力を持ち過ぎないよううまくコントロールしているという。
最終更新:2026年06月23日 12:21