night terror(夜驚症)
概要
睡眠障害の一種。睡眠中、特に寝入って2~3時間くらいのNREM睡眠(ノンレム睡眠)中に起こることが多い。恐怖に駆られ叫びながら起きることが多く、通常、夢の内容は覚えていない。通常の「悪夢を見た」というのとは異なる(通常、夢はREM睡眠中に見ることが多い。また悪夢は内容をある程度覚えている場合が多い)。子どもに起こりやすい。
原因
PTSDやストレスなど心因性
症状
叫び声と共に目を覚ます、恐怖症状(心拍上昇や呼吸が荒くなる、発汗)など。
分類
c.f.睡眠時随伴症の下位分類として、夜驚症や夢遊病(睡眠時遊行症)がある。
診断
概要や症状に示したような諸症状があるかどうか。睡眠時ポリグラフを取ると確定診断がつきやすいが、病院では肝心の症状が起こらないということも多々ある。
治療
原因にもよるが、昼間に精神的安寧を得る、昼寝をする、昼間の運動、睡眠サイクルを整える、疲労(過労)を避ける、カウンセリングを行う、などの認知・行動的治療法が取られることが多い。
薬物療法の場合は、睡眠薬(例:
Benzodiazepine?)が用いられる。が、子どもに起こることが多いこと、薬剤を使うことによるメリットと副作用などのデメリットとの比較衡量などから薬物療法は避けることが多い。
最終更新:2012年07月31日 09:31