卵の種類と卵割様式

動物の卵の細胞質内には、顆粒として貯蔵されている栄養物があって、それを卵黄と呼ぶ。卵黄は卵割時の細胞質分裂を妨げるので、卵割の様式は卵黄の量と分布によって決定される。

卵黄の多い卵では、卵割面は卵黄中にほとんど進入せず、そのため割球の境界は不完全となる。このようなタイプの卵割を部分割と呼ぶ。それに対して、割球が完全に仕切られる卵割は全割と呼ばれる。

等黄卵 弱端黄卵 強端黄卵 心黄卵
卵黄 少なく、卵全体に均一に分布 比較的少なく、植物極側にかたよる 非常に多く、植物極側にかたよる 非常に多く、卵の中心に集中
卵割 全割 全割 部分割 部分割
等割 不等割 盤割 表割
ウニ、哺乳類 両生類(カエル) 魚類、爬虫類、鳥類 昆虫類
特徴 8細胞期までは、細胞の大きさはほぼ同じ 動物極側の割球は小さく、植物極側は大きい 動物極側だけで卵割が進行し、割球が盤状に配列して胚盤を形成 まず核分裂のみが進行し、その後、できた娘核が移動する卵表面で細胞質分裂が起こる
最終更新:2009年05月21日 17:33
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