ウニのように、原口は肛門になって、その反対側に新しく口ができる動物のことを新口動物と呼ぶ。
それに対し、原口がそのまま口になる系統の動物は旧口動物と呼ばれる。
先に形成される原口がそのまま口になるため「旧」口動物、後にできた開口部が新たに口となるため「新」口動物ということ。
旧口動物には、扁形動物、紐形動物、線形動物、環形動物、軟体動物(イカやタコ、貝)、節足動物(昆虫やエビ・カニ)などがある。
新口動物には、棘皮動物(ウニやヒトデ)、原索動物、脊椎動物などがある。
なお腔腸動物(クラゲやイソギンチャクなどの刺胞動物とクシクラゲに代表される有櫛動物)は、旧口動物と新口動物の両者の祖先であり、系統樹上はその分岐点に位置している。
そのからだには外胚葉と内胚葉しかなく、二胚葉性動物とも呼ばれる。
腔腸動物は肛門を分化させず、原口に相当する部位が口と肛門の機能を兼ねることになる。
さらに原始的な海綿動物には、そもそもの細胞の分化がほとんど認められない。
そのからだは、似たような細胞が多数、単に集まって構成されている。
最終更新:2009年05月21日 18:20