オチョアは人工的なRNA合成をはじめて成功させた。
ニーレーンバーグはオチョアの手法を用い、ウラシル(U)のみが多数連なった人工RNAを合成し、その人工RNAを使って試験管内で人工的にタンパク質を合成させてみた。
その結果合成されたのは、フェニルアラニンのみが多数連なったタンパク質であった。
つまり、UUUというコドンはフェニルアラニンを指定していることが明らかになった。
これがはじめて解読された遺伝暗号である。
コラーナはさらに、様々な塩基配列の人工RNAを合成することで、すべてのコドンがどのアミノ酸を指定しているのかを明らかにした。
その結果をまとめた表が遺伝暗号表である。
遺伝暗号表の見方は以下の通り。
- まず、この表はコドンとアミノ酸との対応関係を示した表であることに注意。つまり、この表はmRNAの塩基配列にしか適用できない。DNAやtRNAの塩基配列が与えられている場合には、まず、mRNAの塩基配列に変換すること。
- コドンを構成する一つ目の塩基が最左列に表記してある。
- 二つ目の塩基は最上行に、三つ目の塩基は最右列に示してある。
- AUGはメチオニンを指定するが、同時にタンパク質合成の開始も指定するので、開始コドンと呼ばれる。
- UAA、UAG、UGAはアミノ酸を指定せず、タンパク質合成の終了を指定するため、終止コドンと呼ばれる。この三種の終止コドン以外は、すべて何らかのアミノ酸を指定している。
最終更新:2009年05月23日 14:49