タンパク質の合成過程は次のような過程に従って進行する。
- DNAの二重らせんが部分的にほどけ、遺伝情報を持つ一方のヌクレオチド鎖にRNAポリメラーゼ(酵素)が結合する。
- RNAポリメラーゼは、DNAの塩基配列と相補的なRNAを合成する(転写)。例えば、「…ATTCGGA…」というDNA塩基配列がRNAポリメラーゼに読み取られると、「…UAAGCCU…」という塩基配列のRNAが合成される(DNA上のアデニンAと相補的なのは、RNA上のウラシルUであることに注意)。
- この時合成されるRNAは、真核生物の場合、スプライシングという過程を経た後、mRNAとして完成する(詳細は後述)。
- 原核生物の場合は、スプライシングはおこなわれず、ここで作られたRNAがそのままmRNAとなる。
- mRNAが核膜孔を通って細胞質基質に移動し、リボソームと結合する。
- 特異的なアミノ酸と結合したtRNAがリボソームに接近。tRNAと結合するアミノ酸は、tRNAのアンチコドンによって決まっている。
- 最初に結合するコドンは開始コドンであるAUG。
- mRNA上のコドンに相補的なアンチコドンを持つtRNAが結合する。
- 例えば、AUG(メチオニン)というコドンに結合するアンチコドンはUACである。従って、アンチコドンがUACのtRNAにはメチオニンが特異的に結合していることになる。
- リボソームはmRNA上を移動し、tRNAに結合したアミノ酸同士をペプチド結合でつなぎ合わせる(翻訳)。
- リボソームが終止コドンに到達した時点で、タンパク質合成は終了。
最終更新:2009年05月23日 14:55