ショウジョウバエの形態形成は、卵母細胞の段階で既に開始する。
ショウジョウバエの卵母細胞には、母親由来の細胞から数種類のmRNAが導入され、そのmRNAが形態形成に重要な役割を果たしているのだ。
そのmRNAの中でも最も有名なのが卵の前部先端に局在するbicoid(ビコイド)遺伝子である。
bicoid遺伝子は、受精後に受精卵内で翻訳され、bicoidタンパク質が生成される。
bicoidタンパク質の濃度は、bicoid遺伝子が局在する前部先端で最も高く、後部に近づくにつれて低濃度になり、濃度勾配が形成されることになる。
ショウジョウバエの前後軸は、この濃度勾配によって決まるのだ。
bicoid遺伝子のように、体軸の形成を支配したり、体節の分化を支配する遺伝子は総称してホメオティック遺伝子と呼ばれる。
ホメオティック遺伝子は、ショウジョウバエ以外の動物にも見られ、ホメオボックスと呼ばれる共通した塩基配列を特徴とする。
最終更新:2009年05月23日 18:14