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形質発現における核の役割

発生が進んだ胚の細胞から核を取り出し、紫外線照射によって核を壊した未受精卵に移植すると、正常に発生して正常な個体となる。
アフリカツメガエルを使って、このことをはじめて示したのは、イギリスの発生生物学者ガードンである。

ガードン以前には、細胞はどうやって分化するのかに関し、二つの説があった。
細胞は必要でない遺伝子を徐々に失いながら分化していくという説と、細胞が遺伝子を失うことはなく、はたらく遺伝子が徐々に変化しながら分化していく,という説である。
ガードンの研究は、後者の説、つまり発生が進んで分化した細胞の核でも、受精卵と同様、発生に必要な遺伝子をすべて持っていることを示している。

ただし、核移植した細胞が正常な胚へと育つ割合は、移植元の細胞の発生が進むほど少なくなる。
これは、発生が進むとDNAに不可逆的な変化が起き、分化に必要な一部の遺伝子のはたらきが失われるためだと考えられる。
最終更新:2009年05月23日 18:16
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