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植物の組織培養

植物は、分化が進んでいても比較的簡単に脱分化して、未分化の状態になる。
この状態の細胞の塊をカルスといい、カルスを培養(組織培養)すれば完全な植物体を作ることができる。
このことは、植物細胞が(分化)全能性を持っていることを示している。

組織培養の際には、植物の成長に影響を及ぼすホルモンであるサイトカイニン(カイネチン)とオーキシンが必要となる。
また、この両者の混合比率を変化させることにより、出来上がる植物体の状態をコントロールすることができる。
葉や茎を伸長させるはたらきを持つサイトカイニンよりも、根を分化させるはたらきを持つオーキシンの量が多い場合は、オーキシンの影響が強く表れて、その植物には主に根が分化することになる。
その反対に、サイトカイニンの量のほうが多い場合には茎や葉が分化することになる。

組織培養の研究法を確立したのがアメリカの植物生理学者であるスチュワードである。
スチュワードは、単細胞を培養して完全な個体を得ることに成功するなど細胞分化の研究に著しい業績をあげた。
最終更新:2009年05月23日 19:04
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