酵素の主要な構成要素は、タンパク質である。
酵素のはたらきには、タンパク質の立体構造、特に基質と結合する領域である活性部位の立体構造が重要な役割を果たす。
酵素には、その本体であるタンパク質から比較的離れやすい低分子の有機物を必要とするものがある。
この低分子の有機物は補酵素と呼ばれ、呼吸の過程ではたらくNADやFAD、光合成の過程ではたらくNADPなどはその例である。
また酵素には、鉄や銅と言った金属原子を必要とするものもある。
酵素の本体としてのタンパク質は特にアポ酵素と呼ばれ、アポ酵素と補酵素が揃い酵素全体としての機能を示す状態のものはホロ酵素と呼ばれる。
酵素を構成するタンパク質=ホロ酵素−補酵素=アポ酵素
アポ酵素+補酵素=ホロ酵素
酵素を半透膜の袋に入れ、流水中に吊しておくと、低分子の補酵素は半透膜の袋から流水中へと移動し、失われてしまう。
それに対して、酵素を構成するタンパク質(アポ酵素)は分子量の大きな高分子であるため、半透膜の袋から失われることはない。
しかし、アポ酵素は残っていても、酵素のはたらきに必須な補酵素が失われているため、半透膜中の物質には酵素全体としてのはたらきが見られなくなってしまう。
半透膜の袋を用いて、低分子量の物質と高分子量の物質を分離する方法は透析と呼ばれる。
最終更新:2009年05月23日 20:06