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ATP

エネルギー代謝によって生じたエネルギーは、いったん、ATP(adenosine triphosphate:アデノシン三リン酸)中に蓄えられる。
ATPが「エネルギー通貨 」と呼ばれることから分かるように、ATP中に蓄えられたエネルギーは汎用性が高く、さまざまな細胞小器官や酵素などが利用することができる。

ATPは、アデニン(DNAやRNAを構成する塩基の一種)とリボース(RNAの五単糖)が結合したアデノシンに、リン酸が3分子結合した物質(ヌクレオチドの一種)である。

呼吸などによってエネルギーが生じると、ADP(adenosine diphosphate:アデノシン二リン酸)とリン酸からATPが合成される。
この時に用いられるADPとは、アデノシンに2分子のリン酸が結合した物質である。
ATPの合成過程は以下の通り。

ADP + H3PO4 + エネルギー → ATP + H2O

この時形成されるリン酸同士の結合の中には大量のエネルギーが蓄えられており、この結合は高エネルギーリン酸結合と呼ばれる。
高エネルギーリン酸結合に蓄えられているエネルギーは、その結合が切断される際に放出される。
放出されるエネルギーはATP 1 molあたり、7〜10 kcal。
ATPの分解反応は、合成反応の反対向きの反応で、反応式は以下の通り。

ATP + H2O → ADP + H3PO4 + エネルギー
最終更新:2009年05月23日 20:41
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