- オペロン説では、調節遺伝子、作動遺伝子(オペレーター)、構造遺伝子(オペロン)と呼ばれる三種の遺伝子がセットになってはたらき、遺伝子発現が調節される。
- 作動遺伝子(オペレーター)が「遺伝子」と呼ばれているように、現在では、特にタンパク質をコードするわけではない領域も、タンパク質合成に関与する領域であれば「遺伝子」と呼ばれることが多い。
- オペロン領域におけるmRNAの転写は、転写開始に関与するオペレーターと呼ばれる領域と、リプレッサーと呼ばれるタンパク質との相互作用によって制御される。
- リプレッサーの機能は、オペロンにコードされる酵素のはたらきに影響を受ける。
- そのため、遺伝子の発現プロセスには負のフィードバック制御がかかることになり、遺伝子が発現して酵素が作られるかどうかは完全に自動的に調節されることとなる。
- 一つのオペロンの中には通常、一つの代謝経路に関わる複数の構造遺伝子(タンパク質に実際に翻訳されるDNA領域)が含まれることが多い。
- そのため、一つの代謝経路に関わる複数の遺伝子の発現が、たった一組のオペレーターとリプレッサーによって制御できることになる。
最終更新:2009年05月25日 10:48