ヒストリー
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超生教
超生教は、「人を超越した存在へと自らを高めることで、混迷の世を生き抜く」ことを教義の中心に据えた新興宗教団体です。教祖の息子、
黒川御夕が教団の実権を握ってからは、武装テロ集団としての性格を強めていました。
研究の場を日本に移した篝松博士によって、黒川は絶好のパートナーでした。教団の信者は実験台として、無尽蔵に篝松に提供されます。そして改造人間となった信者は、私兵として黒川の戦力を強化するのです。
こうして何度も人体実験が行われましたが、実験台になった信者の中には、失敗して廃人になってしまう者や、死んでしまう者もいました。
たとえ生き延びたとしても、体質によっては
DTは人間に定着しません。運良く
リオーグになった信者は、エリート戦闘員として教団内では優遇されるのでした。
ある日、逃げた実験動物(
プリモ)を捕まえに行った篝松博士の部下のリオーグ戦闘員が、一人の女子高生(綾乃)によって全滅しました。不審に思った篝松博士は、大量の戦闘員を派遣して、綾野を捕獲しようとします。
しかし、綾乃のあまりの強さに身の危険を感じた戦闘員たちは、捕獲をあきらめ、爆弾を使いました。誰もが綾乃はもう死んだと思いました。
一方黒川は、綾乃の親代わりだった
緋瓦博士こそ、篝松博士すら知らないDTの高度な秘密を知っているのではないかと考えました。
日に日に教団内で力を増す篝松博士を危険視していた黒川は、篝松博士には秘密で、緋瓦邸を襲撃することにしました。緋瓦博士から秘密を聞き出せれば、もう篝松博士の改造手術に頼らずとも、教団戦闘員を強化することができるのです。
最終更新:2022年07月02日 00:15