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ヒストリー
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飛行機事故により戻橋一郎博士、妻の茉莉乃は死亡しましたが、ただ一人、博士の娘である綾乃(当時2歳)だけが奇跡的に生き残りました。

綾乃は母方の祖父母、堀川夫妻に育てられましたが、実際には緋瓦直樹博士と妻の暁子夫妻が親代わりでした。戻橋茉莉乃と緋瓦暁子は親友同士でしたし、緋瓦夫妻にはという息子がいて、綾乃とは同い年でした。

淡島博士の研究所でDTの意識体「ジン」が生まれたように、自然界もデーモンウイルスの意識体を何千万年も前から誕生させていました。ニジェール川上流に住むこの意識を、ナイジェリアの人々は古来「イスカ(精霊)」と呼んでいます。

デーモンウイルスDTは人間には感染しないとされていましたが、相手が自我の発達していない乳幼児で、イスカがそう望んだ場合であれば、デーモンウイルスがヒトに感染することもあり得るのです。そして綾乃にはイスカが感染していたのでした。

その後14年間、人間として育った綾乃でしたが、ある日その秘密が感づかれることになります。実験用のライマージ動物プリモ」の中に発生した意識体が、綾乃の中のイスカに反応したのです。そして両者が出会ったとき、綾乃はDTに感染しました。

イスカという人知を超えた知性が、DTという肉体を改変する道具を得て、地球最強、究極の存在になったのです。

綾乃は手始めに、プリモを捕獲しに来たリオーグ戦闘員たちを血祭りに上げました。しかしその時点では、綾乃が人類最大の敵になるなどとは、誰も予想していませんでした。
最終更新:2022年06月26日 18:40