肉体の悪魔 1988
【肉体の悪魔】
レイモン・ラディゲの恋愛小説の名作を、異才マルコ・ベロッキオ監督が大胆に映画化。若い学生によって真の愛を知る女性を描く。
現代のローマ。高校の教室に面した人家の屋根で黒人女が泣き叫び、投身自殺しようとする。その騒ぎで目を覚ましたジュリアは、黒人女の悲しみに深い共感を抱き、目に涙を浮かべる。その情景を教室から見た高校生アンドレアは、ジュリアのことが忘れられなくなる。翌日、アンドレアは教室を抜け出してジュリアの後を追う。彼女の行き先は裁判所であった。法廷ではテロリストのジャコモの裁判が行われている。ジャコモは、ジュリアの婚約者であった。ジャコモの法廷でアンドレアとジュリアは出会い、ふたりはジュリアの新居アパルトマンに行く。それ以来、ふたりはジャコモの母親プルチーニ夫人の目をかすめて、アパルトマンで会うようになる。
破壊的な狂気と性衝動を内に秘めた映画史的にも稀有なヒロイン役を演じるマルーシュカ・デートメルスの圧倒的な存在感は必見。
[作品データ]
CAST: マルーシュカ・デートメルス/フェデリコ・ピッツァリス/アニータ・ラウレンツィ
監督: マルコ・ベロッキオ
脚本: マルコ・ベロッキオ/エンニオ・デ・コンチーニ
製作: レオ・ペスカローロ
撮影: ジュゼッペ・ランチ
音楽: カルロ・クリヴェッリ
製作年: 1988年
製作国: イタリア・フランス
原題: DIAVOLO IN CORPO
カラー: カラー
画面サイズ: ビスタ
音声仕様: モノラル
録音方式: ドルビーデジタル
収録時間: 115分
言語: 伊語
字幕: 日本語字幕
最終更新:2010年08月15日 09:02