タートルズ選手物語

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#region(close,タートルズ) ガッチガチの鉄壁守備で内野はゲッツー量産、外野も二塁打知らず。 せやけど調子に乗って甘い球投げたらブシューンされてサヨナラ負けしてしもた。 緊張感あふれるピリピリした年になりそうや。 #endregion #region(close,亀田雄市監督) 最近、亀の中で「甲本と蜂須賀、どっちが打者として優れているか?」っていう議論が流行っとるんや。 甲本はヒッティングがあるけど、蜂須賀は巧打が9もある。蜂須賀説が有力やったけど、4番甲本も譲らんかった。 このままやと永遠に決着がつかなさそうやったから、亀田監督に決めてもらう事にしたんや。 「監督、亀の中で1番優秀な打者は誰だと思いますか?」 亀田監督は答えた。 「(新堂)勇一」 ……亀田監督は新堂(勇)がお気に入りなんや。聞く相手を間違えたな。 #endregion **タートルズ野手 #region(close,村上) タートルズ主将村上明也(29)。大学時代、あの笹原から満塁本塁打うったんや。長9ヒ6巧8足8で、いい成績だったんやな。しかし、彼女ができてから、成績がた落ち。しかし、別れると、いい成績になったんや。不思議な村上。みなさん、応援してあげてや #endregion #region(close,植松) 植松は職人や、守備の華麗さといいバッティングの巧妙さといい、ダイナマイト球界トップクラスのテクニシャンや しかしなぁ植松は悩んどった。 なんでかというと、この頃年のせいか肩が落ちてる気がしてた。 視力も落ちていてボールも捉えづらくバッティングでは凡打、守備ではエラーが目立っていた。 このままではあかん、なにかテクニックがなくてもいけるようなことをと考えたんや。 そこでまず長打力や、もし上がれば守備や足で蜂須賀の上位互換になれると考えた。 しかし肩が落ちてきてるんや長打力なんか上がるわけもなかった。 脚やヒッティングは元から苦手やったからあきらめた。 そこで、もうどうすればいいかわからんくなった。 植松は監督に単刀直入に聞いてみた。 植松「能力向上を狙いたいんですけど、何をすればいいかわからなくて・・」 そうしたら監督が、 監督「お前は守備がうまいんだから守備を鍛えればいい」と言われた。 しかし植松は今やトップクラスの守備や、もう鍛えても上がらんのや。 そこで、衰え始めていた肩をもう一度鍛えることに考えた。 するとあの衰えがうそのように戻り、肩10になりおった。 しかし守備は適正9まで衰えた。 監督は適正11というチートレベルの守備で相手を凡退にしまくりたかったらしいけど、とはいえ、まぁ遊安を許さないから、十分チームに貢献してるし結果的によかったんかなァ・・と監督はいう。 今年は衰えたものを改善すると吉や、あとイメチェンも重要や。 #endregion #region(close,新堂(勇)) 勇一が一時期内野守備9やった頃があったやろ? あれが急に7に落ちたのは実は野球の死神の怨念を受けたからやねん。 その後なんとか8に持ち直したのはな、あろうことか野球の死神に直談判しよったからなんや。 野球の死神いわく、依頼者の能力値を1上げる代わりに誰かの能力値を2落とすんが自分の仕事やとか抜かしよるねん。 つまり勇一の内野守備が7に下がったんは、どこかの誰かが自分の内野守備を1上げるために死神と契約したせいってことやな。 まあその依頼者が誰なのかは判らんけど、とにかく勇一は内野守備を8に上げる為に、死神に言ったんや。 「シャークスのヴェラスケスの内野守備を2下げてください」 今年は負の連鎖に巻き込まれる一年になりそうや。 #endregion #region(close,甲本) 甲本が不調のときに八つ当たりで チームマークの亀の甲なぐって 手の甲を骨折してもた。 今年は骨折に注意や。 #endregion #region(close,甲本ver2) 甲本はリーグで唯一の左利きキャッチャーや。 キャッチャーは基本的に右利きしかおらん。甲本も野球やりたての頃は肩の強さを見込まれて外野とかピッチャーを薦められてた。 でも当時の甲本は全盛期のエレファンツ西尾やドッグス小林を見て「強打の捕手」に強い憧れを持ってたんや。それで、周囲の反対を押し切って来る日も来る日もキャッチャーの守備練習をして、高校の時ついに念願のキャッチャーでのレギュラーを勝ち取ったんや。 そしてタートルズに入った今も、ちょっと動きは鈍いけど強肩強打の4番・捕手として活躍しとる。 他人に流されず、自分のやりたい事を貫くことが大事っちゅうことやな。 #endregion #region(close,デュラン) デュランはな、安定の一塁手としてやっていたんや。 昔は打率も安定していて、確実な繋ぎ役やっていたんや。 しかし、足が遅くなって内野安打が打てず打率も2割台になったんや。 さらにここは亀や。一塁にさえもっと良い守備が求められてるんや。 そこでチームの弱いところ、すなわち投手力に目をつけたんや!今流行の二刀流や!流行語大賞はじぇじぇじぇや! 「あのグラン氏もグラングラン落ちる魔球を作ったんや。めざすはデュランデュラン落ちる魔球や!」 と考えおった。ちなみにグランが向居とともに警察のお世話になっていることは知らんかった。 しかし、デュランはもう31や。こういうのを世間では馬鹿というんや。 何とかフォークは6になったが、デュランデュランとは落ちなかったんや。 さらに打撃は5641になってしもた。 今年は手の出しすぎに注意や。昔の人も「にとをおうものはいっともえず」といったんや #endregion #region(close,福田) 福田はちょっと変な奴や。もっと言うと電波や。 打席で立ってる時のあいつの目線、完全にどこも見てへんで。でも打つときは打つから油断ならん男や。 守備についても宇宙と交信してるんや。ナイトゲームの時の福田はずっと上見てるんやで。しっかり球取るけどな。 愛車は一輪車や。何でか聞いたけど「木星における重力の都合で」だと。 そんな福田がある日妙な服装で来たんや、いや、いつも妙やけど今回は特にや。 上着は5枚重ね、下はアロハ柄の半ズボン、靴はどこから持ってきたのか軍靴、極めつけはミッキーマウスのカチューシャや。変やな。 その日はファルコンズとの試合や。たまたま歩いてる途中、福田はあの柳沢に会ったんや。 柳沢のことや、絶対に何か…… 「わっ福田くん、変な 服だ なぁ。」 ……ほら言った!相変わらず寒いギャグや! そして、福田の反応がこれや。 「……」 ……聞いてへんかった。すれ違いざまの出来事やったから、常に電波を受信(?)してる福田の耳には届かんかったのかもしれんな。 そもそも勝負が成立してないから負けちゃうけど、聞いてなかった=効いてなかったということや。柳沢はリベンジを誓ったらしいで。 今年は不戦勝が流行りそうや。 #endregion #region(close,松尾) 芭蕉翁   カキンというと         動き出し #endregion #region(close,松尾ver2) 松尾な、守備パラは肩7内9やろ。守備が普通のチームなら正ショートしとって当たり前の選手や。 せやけど亀は伊達に守備のチームしとらん、内10の藤原・植松で二遊間は盤石や。 あいつら捕球した途端グラブに入っとるかどうかも見えん速さで転送しよる。どないなってんねん。 あのフィールディングお化け共相手やと、多少打撃に長があってもレギュラー争いに勝てへんのは松尾もすぐ分かった。 ほんならサードはどないかっちゅうと、こっちはこっちで厄介なのがまた二人おんねんな。 新堂兄弟には打撃センスで敵わん。しかも二人揃ってあの鉄砲肩や、勇一が外野行っとる時でもサードは必ず弟がしよる。 こういう環境が重なってスタメンではなかなか出してもらえんかった。ただ攻守とも器用なとこはあるし、本人も試合に出るためなら何でもやったろと必死やった。せやから監督も何やもっとええ使い途はあれへんかと考えるようになったんやろな。 そんな時あった試合がホームでのリザーズ3連戦やってん。リザーズ打線は低い鋭い打球をガンガン飛ばしよる。 亀のファーストは打撃と守備のバランス考えてデュランがおったんやけど、これがまるで捕れん。 おかげでリザーズは揃ってファーストを狙い打ちしよる。亀のブルペンはゴロPだらけなのもまたそれを止められん。 慌てて浩二を立たせたんやけど、フィールディング自体はデュランとあまり変わらん。しかもファーストは慣れてへんから珍しくエラーしよる。結局その日は先制されたまま追い付けずに落としてもうた。 立ってるだけの蜂須賀や甲本を使うのも何だし、明日はどうしたらええか…と、監督が手詰まりになりかけた時にふと思い付いたのが守備固めでの出場が多かった松尾のスタメン起用やった。松尾は思ってもいないファーストでの出番に驚いとったし、守備全振りのオーダー(某セーフティマンのおかげでリザーズ戦のキャッチャーは山川)でいくら亀でもどうなのかとコーチ陣にも議論が起こったけれど、一度やってみようということになった。これがピンズドやったんや。 守備固めで慣れとった松尾はファーストにしては驚異的な範囲をカバーしよる。おまけに内9の処理速度や。 倉科の火の出るようなゴロに飛び付いてすかさずセカンド転送。併殺完成させよった。セカンドで刺された某セーフティマンも、てっきりライト線やと思ってた倉科も呆気に取られとったわ。 おまけに松尾のええとこは打撃でも出よった。柿沢の揺さぶりにカットで粘った後にしぶとい流し打ちで一塁の置m…もとい、ガルシアの横を抜くタイムリーで決勝打点。随分久しぶりのお立ち台で慣れない様子やったけど、よっぽど嬉しかったんやろな。その晩に横田に祝い飯奢ってもろて泣いとったらしいで。 松尾のスタメン機会がだんだん増えていったんはそれからの話や。監督は勝負を掛ける場面では代打蜂須賀をチラつかせて揺さぶれるのも気に入ったみたいでホーム開催(後攻)では特に多様し始めたそうな。 「不遇な」と言われがちな選手には不遇と言われるにふさわしいだけの長所が必ずあんねんな。意外な所にその長所を活かせる場面が転がっとるかも知れんで。 #endregion #region(close,谷口) 谷口勝(まさる)(38)。20年前なんか、長5ヒ5巧10足10肩10内10外10捕10で、2番打者やった。しかし、ちょっくら、アイドルに、はまってしまったんや。そんで、成績落ちたんやな。今は守備固め要員だけど、満足してるらしいで。 #endregion #region(close,藤原) 藤原はな、実は藤原氏の子孫らしいんや。 そのせいでずーっと「道長」だの「頼道」だの「良世」とか呼ばれとったんや。最後マイナーすぎやろ。誰やねん。 まぁ、本人は良心の塊みたいな奴やったから、嫌な顔1つせんかった。 それで藤原氏っていうからには金持ちかと思いきや、むしろ貧乏やった。超がつくほどや。 小学校時代、野球に興味を持った藤原は母親に「ぼくも野球がしたい!」と頼んだんや。 シングルマザーで5人の子供を育ててる母親は、藤原だけのためにあんまり金を使われへん。ボールだけ買ってきたんや。 それでも藤原は嬉しかった。グローブも持たずに1人で延々遊んでたんや。 上に向かって思い切り投げたボールを取りに走ったり、壁に当てたボールを取ったりな。 バットはおろかグローブも買ってもらえない藤原を笑う奴もおった。どんだけ貧乏やねん、プークスクス!ってな。 素手でボールをキャッチするから、藤原の手はいつもデコボコや。 高校時代、藤原は野球部に……入ってなかったんやな、これが。 なんでも、勉強して良い会社に就職して母親を楽させるのが長男の役目らしいんや。偉いな。 練習時間を取られる部活は諦めたって訳や。 休み時間も勉強してるから、みんな藤原の事を「ガリ勉」って呼んでたぐらいや。関係ないけど得意教科は数学やったらしいで。社会ちゃうんか? ところがある日をきっかけにそのイメージがガラッと変わるんや。 藤原がいつものように登校してる途中、野球部がグラウンドで朝練をやってたんや。 すると突然間違えて投げたボールが顔面めがけて勢い良く飛んできた。「危ない!」 ……もう分かるやろ?素手でいとも容易く取ったんや。それを見てた奴の驚き様は凄かった。 しかも返球がまた凄いんや。山なりじゃなくて、直線状で飛んでくる。プロレベルで見ても速い。 それを1番近くで見て、藤原の驚異的な守備センスを見抜いた野球部の顧問は土下座して入部してくれるよう頼んだ。おっさん、やりすぎや。 「でも、バッティングは出来ません」 「守備だけで十分や!レギュラーで試合に出すで!」 「勉強もしないと」 「練習は無理やったら来なくても良い、頼む!」 おっさん、やりすぎや。人の良い藤原は押しに負けて入部する事にしたんやけどな。 それからの藤原の活躍ぶりは大したもんや。人外のそれやで。 打球に躊躇なく飛びつくし、送球は正確で速いし、背面キャッチするし、グローブで鼻こすりながら素手でキャッチするし。 ジャンピングスロー、バント処理(ポジションはショート)、バックトス、後ろを向いたままキャッチ。後ろを向いたまま送球。 ピッチャーが投げた瞬間にもう動いてるし、打者が打つ直前に藤原が宣言したポジションに打球が飛んで行くし、くしゃみしながら取るし。 一人でダブルプレーするし、一人でトリプルプレーしたことあるし、ホームランボールを捕球……ってお前ショートやろ! チーム自体も甲子園で活躍。それだけに藤原も目立った。それがスカウトの目に留まって、プロ入りすることになったんや。 とまぁ、これが球界一の守備範囲を持つと言われる藤原の過去や。長くなってすまんな。 何が言いたかったかと言うと、ボール1個からでも努力すればプロになれる。自分の不遇を嘆かず、それをバネにするのが重要なんや。 それと、藤原良世(よしよ)は平安時代前期の公卿で、左大臣・藤原冬嗣の八男と言うことや。藤原四家の1つ北家の血族やで。 #endregion #region(close,横田) タートルズの中では あまり守備がうまくない横田なんやけど、かなりの苦労人やったらしいで。 もう39歳の横田は、これまで全部の球団を渡り歩いたんや。 高校のときにエレファンツに4位指名を受けて内野手能力を補強しようとしたが 1年目から怪我をして芽がでなかったから20でファルコンズにトレードされたんや。 ファルコンズでは出場機会がほぼなかったためドッグスにトレードされおった。 ドッグスでは中々ええ守備をしとったんやけども、香田と皆川が入団して要らない子扱いになり 戦力外。シャークスが拾ったが、いきなり脱臼してしまいまた戦力外。 もうこの時は30だった。 オフシーズンのトライアウトでモンキーズのスカウトの目に入った。 2年間居たんや。またトレードされおった。今度はリザーズ。 リザーズでは活躍した。最強のサードって言われとったぐらいすごかった。 肩は9ぐらいあって内野守備も9ぐらいになって走力も9ぐらいあったんや。 打つ方もすごかった。その年は3割4分1厘という異常な打率で首位打者を取ったんや。 やっとFA権を獲得。FA権使用したら タートルズに入団。内野守備コーチ兼任選手になった。 チームメイトにも好かれてたんや。 ちなみに新堂兄弟、藤原、植松を育てた一人なんや。 今年で39歳。能力もかなり落ちていてあの頃にはもう戻れないのが分かったから 横田は引退したんや。んでもって内野守備コーチになったんや。 そっから横田の内野守備コーチの人生が始まった。 村上、松尾、入団当時は守備がズタボロだったデュランなんかも育てた。 プロの厳しさも教え、時に厳しく、時に優しくした。 横田の快進撃はまだまだ続いてるそうやで。 今年は苦しい経験を良い事に変えられそうや。 #endregion #region(close,横田ver2) ああ、練習サボったら得意の足までなくしちゃったよ・・ お荷物かな・・ 今年はさぼりに注意や #endregion #region(close,新堂(浩)) 浩二はな、幼い頃からずっと悔しい思いをしてきたんや。 「お~い、勇一の弟」とか「弟くん、このチョコレートお兄さんに渡してくれる?」とか、 どんな時も兄の勇一が基準にされとったさかいな。 まともに自分の名前を呼ばれたことなんてめったにあれへん。 それもこれも人気者の兄・勇一のせいや。 顔も声もそっくりやのに何故か自分と違って誰にでも好かれまくるし、 勉強スポーツなんでもござれ。 いつしか浩二の人生目標は兄を超えることになっとった。 勇一と同じ野球の道を歩み、同じ球団を志願したのもそのためや。 せやけど長打も足も内野守備も全くかなわへん、おまけに勇一は外野守備までサラッとこなしよる。 浩二が絶望しかかったその時、ゆっくりと近づいてきたのは他ならぬ勇一やった。 「なあ浩二、お前いいヒッティング技術持ってるよ。肩も強いし、お前がサードをやってくれたら  俺は安心してライトを守れるってもんだ」 その一言で浩二は目が醒めたんや。自分は今までどうして兄に立ち向かうことしか考えなかったのだろう…… 兄と共に内野と外野を守りチームを勝利に導くことのほうが遥かに素晴らしいじゃないか、と。 浩二は勇一と握手をかわした。タートルズ連勝伝説の始まりの予感で胸を熱くさせながらな。 せやけど亀田監督は勇一サード派やったもんで、浩二はベンチ要員やった。 今年はぬか喜びに要注意や。 #endregion #region(close,石井) 石井はなぁ、元々はシャークスの生え抜きメンバーやったんや。 「使われるのは外人と南方ばっかり、こんなチームもうやってられるか!」と、3年前に新球団タートルズに移籍したんやな。 ここでなら自分も使われる、そう思ってたんや。 でも現実はそうやなかった。シャークスの生え抜きのなかではマシやった打撃力もシャークス以外やったら並以下やった。 シャークスでは外野でスタメン出場できた守備力もタートルズでは屁みたいなもんや。 つまり、自分が活躍できないのは外人が凄かったからやなくて、自分の実力が足りなかったからなんや。 石井は猛省した。それから3年間、必死にトレーニングを続けてきた。 バッティングはそこまで伸びへんかったけど、亀環境のおかげで外野の守備力が徐々に上がっていったんや。 そして今。石井は外野守備が9にまで伸び、やっとスタメン出場も増えてきた。 一打席を大事にする石井の気迫は、実力以上の働きを見せるんやで。 今年は長い時間をかけて努力する事が成功に繋がりそうや。まさに石の上にも3年やな。 #endregion #region(close,クレイトン) クレイトンはお調子者なんや。守備できないから代打で使われとるのに打ったときだけ、 クレイトン「オーウ、スイマセーン、ツイウッテシマッタデース。マァ、カルキデヤッタンデスガ。(ボソ)」と、ドヤ顔で言うんや。 投手はこれ以上ない恨みで次にクレイトンと対戦したら、わざとデッドボールをしよる。 ついにクレイトンのデッドボールの数が代打のくせに日本記録の1シーズン164回受けたんや。 そんでいつもの展開がクレイトンの逆切れで乱闘しよる。乱闘するんだったらドヤ顔しなければいいのにな。 今年は調子の乗りすぎに注意や。 #endregion #region(close,蜂須賀) 蜂須賀の先祖は、実は蜂須賀小六なんや。 小六の主人は秀吉やろ。蜂須賀もまた秀吉によわくてな。 毎朝、秀吉の墓に御参りしてるんや。 そんな蜂須賀のもうひとつの弱点は、 秀吉のあだ名がつく猿ことモンキーズや。 他のチーム相手ではバカスカ打ってるのにな、 猿相手には三振ばかりや。 そこで、秀吉に恐れられた伊達政宗の子孫、 猿キラーの象の伊達に相談しにいったんや。 ・・・・・・そんなに猿相手で打てんなら、猿に行けばいいのにな。 そしたら、伊達はこういったんや。 伊達「小六の子孫がこんなあほらしい事で悩んでるぜ!はっはっは....」 こんなこと言うもんだから、 伊達、蜂須賀にぼこぼこにされてしもうた。口が過ぎたんやな その日、蜂須賀は夢を見たんや。 そこには小六がいたんや。 小六「蜂須賀!そんなところで止まってどうする!猿に負けていいのか!」 蜂須賀「はい!すいません!」 小六「わしが特訓法を教えてやる!それを実践するのだ!」 蜂須賀「はい!」 次の日からその特訓法を実践してみた。 そうすると、猿にもめっぽう強くなったし、 長打も10、ヒッティングも9になったんや。 スタメンでも使ってもらえるようになったんや。 そして、亀の、いや日本を代表するバッターになったんや! 先祖を敬うとよいことがおきるかもしれないで! そういえば伊達、あの後能力が樋口並みに落ちてたな。 人を馬鹿にしないよう要注意や。 #endregion #region(close,山川) 山川は昔よう騒がれおったんや。片野坂2世が現れたとか、専門家からはこれ以上ない大型捕手やとか、世紀の天才とか、でもその裏では、山川は波瀾万丈の人生を送ったんや。 まずは野球人生の始まりから語っていこうやないの。 野球人生は、ある日のテレビから始まったんや。 山川は暇やからテレビをつけたんや。その当時は、野球にあまり興味がなかったんや。 でもなんか暇やから、野球中継見るかー、見たいな感じでテレビをつけたんや。 そんで、テレビには片野坂がうつっとったんや。 実況「2アウト満塁最終回3対0でファルコンズが負けております。バッターはキャッチャー片野坂。ここで優勝が決まってしまうのか。それとも片野坂が次につなげるのか。」 実況「ピッチャー夏野投げたー」 カキーン この瞬間シーンとした。 実況「入った入ったぁぁぁぁぁぁホームランです。サヨナラ満塁優勝決定ホームランです。」 この瞬間山川は俺もこんなかっこよくなりたいと思ったんや。 そして翌日に地元野球チームに入ったんや。 せやけど、チームメイトに下手すぎて、馬鹿にされてしまったんや。 山川は一時期野球を辞めたいと思ったんけど、あのテレビで映ってた片野坂を思い出したら自分もあんな風になれると自信付いてきたんや。そんで毎日練習が終わってもチームメイトの原田(現タートルズ)と一緒にのこっとったんや。そしたらメキメキと能力が上がって捕手守備も小学校で7になったんや。 それで、いっつも練習に参加してくれた原田とようバッテリー組むようになってん、もう怪物バッテリーと呼ばれるようになったんや。 そして山川と原田は違う高校でお互い打ってやる、三振にしたる。とおもっとったんや。 そして二人とも甲子園出場したんや。そして決勝戦原田の高校と山川の高校がついに対戦することになったんや。 そんで山川は原田相手に3打数の3三振してもうたんや。 山川は悔しかった。そのまま、悔しい思いを持ちながらプロに入ったんや。 そしてその年山川と原田は対戦したんや。今度は山川が3ホームランで勝ったんや。 そしてWDC(ワールドダイナマイトクラシック)で二人とも選手に選ばれたんや。 そんでベストナイン獲得したんや。そんでインタビューで山川は1番記憶に残った試合で韓国戦の決勝戦が1番記憶に残ったそうや。 なぜかというと、その試合は原田先発やった。その試合は、お互い一歩も譲らず0対0で最終回に入ったんや原田はもう投げられんぐらい投げてたんや。 そんやから女房の山川は楽にしてあげようと、サヨナラホームラン打ったんや。さらにこの日は原田の誕生日だったんや。 原田はこんとき始めて嬉し泣きしたんや。 そんでこの年のオールスターで山川と原田の対決があったんや。でも五分五分で決着がつかんかった。 でもその年悲しい事に原田が交通事故で死んでもうたんや。 原田は死ぬ前に山川にホームラン見させてくれよ。とだけ言って上に逝ってもうたんや。 そんでその年の、日本シリーズで、片野坂と同じようにサヨナラ満塁ホームラン打ったんや。 そん時のインタビューで山川は泣いておった。 山川「はらだ俺やったよ。お前にきれいなホームランを打ってあげたよ。天国に届くように打ったよ。はらだ見ているかい。俺は大切なパートナーを失ってしまった。お前がいなきゃ何にも出来ないんだよ。」 それから数年後・・・・・ 山川は今コーチ兼捕手を務めている。そう原田の事を思いながら。 #endregion **タートルズ投手 #region(close,原田) 試合中に腹出してしもた。 公然わいせつ罪で罰金20円支払うはめになってしもた。 今年は羽目を外さんように注意や。 #endregion #region(close,原田ver2) 決め球と制球があれへんから一発警戒で副島と愉快な仲間たちの継投ゲームが多なった。 そんなんやから登板はおろかブルペンでも干上がっとった。暇でしゃあないからとベンチで同じく干物になっとった横田やら村上やらに絡みに行っとったら、二人の合同自主トレに誘われたんや。そこで、どうせ登板機会がn…もとい、こちらも面白いからと興味本位で野手の練習に取り組んだら、走攻守揃ったパラメータになりよった。新しいキャッチコピーは「ダ・リーグで2番目に内野安打の多いピッチャー」なんやて。えらい中途半端やな。 そういうことで、原田を打席に迎えた相手プレーヤー、特にサードが固められへんチーム使いの自分ら、舐めとると当て逃げ打法が炸裂するで。気いつけや。 #endregion #region(close,副島) 元ファルコンズの副島は、かつて雑賀との二本柱として活躍していた。 だが、後輩の橋爪を指導しているうちに、成績はどんどん落ちていった。 去年は出場機会ゼロ。ついに戦力外通告を受けてしまった。 監督にはコーチ就任を要請されたが、それを断り、トライアウトを受けることにした。 36才になっても、かつて強打者を打ち取ったコントロールは健在だ。 トライアウトではそのコントロールを活かし、打者5人に対し、無安打、無四球に抑えた。 そんな副島に手を差し伸べたのがタートルズだった。 タートルズ入団が決まった日の夜、電話が掛かってきた。 誰やろなと思って電話に出てみたら、電話の主はいまやファルコンズの三本柱の一角になった橋爪だった。 橋爪「もしもし、副さん、タートルズ入団が決まったそうですね。おめでとうございます。」 副島「ありがとう。」 橋爪「俺はおかげさまで、いまや球界を代表する投手になりました。これは副さんがコントロール指導をしてくれたおかげです。本当にありがとうございました。新天地タートルズでも頑張ってください。」 副島はこの電話に思わず涙ぐんだ。というわけで、今年は後輩を指導するといいことあるで。 #endregion #region(close,田中) タートルズのベテラン田中。あっちの田中はめっちゃ強いけど、こっちの田中は平凡そのものや。 平凡かつバランスの取れたステータスを持つ田中は、バランス投手仲間がおるんや。 羽田、森川、臼井、菅原。深見とシモーネは平凡ちゃうから除外や。 ある日、この5人が揃って居酒屋で飲んどったんや。 それまで良い感じに盛り上がっとったけど、森川がさらりと爆弾発言をしたんや。 「そういえば田中さんって、左腕なのにカーブもシュートも6だから意味ないですよね?」 ……場が凍りついた瞬間や。最年長の田中を相手に、1番気にしてることをサラリと――! 全く気づいてない森川を、とっさに同チームで先輩の羽田が擁護した。 「いやいや何言ってるんだよ森川、左から球が来るっていうだけで打ちにくいプレイヤーもいるんだぞ。ねっ田中さん!」 「あ、ああ、そうかもしれんな」 「なるほど~!」 よく分からんけど田中も流してくれたし、森川も納得した。 良かった良かったと思った瞬間。 「そういえば田中さんって亀の投手陣の中で1番守備力低いですよね、なんでですか?」 ……なんで今それを聞くんや。この辺から田中が地味にキレ始めるんや。 「お前より高いわ、そういえばお前羽田の劣化版やけど良くクビにならんな」 「ちょっ、田中さん!おい森川謝れって!」 「何言ってるんですか、僕は左腕だからカーブで差があるんですよ」 「7と6やないか!」 「決め球のない田中さんに言われたくありませんね」 「ストレートが決め球じゃ!」 「田中さんこそ7と6じゃないっすかwwwww」 「2人とも落ち着いて!」 「喧嘩はやめましょう!」 しょうもないきっかけで喧嘩が始まるのも凡人投手のクセや。 そこで臼井がポツリと言う。 「投手なんてみんな南方の劣化版なんですよ」 ……臼井、それを言うな……。 また場が凍りついた瞬間や。喧嘩は止まったけど。 でも、そんなお前らが1番使いやすくて助かってるで。無個性もまた武器や。 #endregion #region(close,田中ver2) 主力が離脱した鮫との儲け試合。しかし非力鈍足が響いた上、田中の炎上で大敗。 ショボーンとしていたところへ、柳沢が「タートルズ、また勝 たなか ったですね。次頑張ってください。」 田中は風邪を引いて頑張るどころではなくなった。 今年は柳沢のダジャレに注意や。 #endregion #region(close,田中ver3) ※田中ver1の続き(?)で、会話文オンリーです。長いです。 菅原「(ガラララッ)遅れてすみませーん」 田中「おう、遅れてへんで」 臼井「菅原さんこんばんは」 菅原「あれ? 森川くんはどうしたんです? いつも早いのに……」 田中「……森川、二軍落ちやって」 菅原「ええっ!? うっ、嘘でしょう!?」 田中「ほれ、新入りの末永とかいう奴が来て、羽田がメジャー行ったやろ?」 菅原「ええ、そうですけど……」 臼井「皆で見送ったね」 田中「ところが、羽田は思うように活躍出来へんかったから象に戻ったんや」 菅原「羽田くんが戻って、森川くんがその代わりに?」 田中「そういうことや」 菅原「そんな……森川くん……」 田中「可哀想に、末永の代わりに抜けるのが自分やないと知って喜んどったのにな」 臼井「彼、ちょっと不謹慎だよね」 菅原「ちょっと待って下さい、それなら羽田くんが来てないのは?」 田中「それはな、あいつメジャーでフォーク8になったから、もう平凡ちゃうんや」 菅原「たったそれだけで!?」 田中「フォーク8もあれば、もうほとんど深見みたいなもんや」 臼井「この世界ではフォークが強みになるからね」 菅原「そうだったんですか……いろいろ変わっちゃいましたね」 田中「象だけでも、西尾が引退して大友が入団、その大友も守備が改善されて使えるようになってしもた」 菅原「象は弱い弱いと言われていたから、最近ではやたらと手が加えられましたしね」 田中「たまに変更があるのは前からあった事やけど、もう無い物やと思っとったわ」 菅原「僕もこの先いろいろ変更されるのはド・リーグだけだと思ってましたよ」 田中「象は西尾、森川が抜けて大友、末永やろ、鮫は大平さんが抜けて三島や」 臼井「三島さんって鮫の『南方君以外はダメダメ!』感を中途半端に揺るがしちゃったよね」 菅原「そして、うちの須藤さんがコーチになって川又が入ったんですよね」 田中「徳重、せっかく捕8になったのに川又のせいでまず使わんよな」 菅原「あいつ、『せっかく苦労して正捕手になれると思ったら、後輩が覚醒した』って泣いてましたよ」 田中「今度対戦したらストレート投げたろか……」 菅原「最近の変更は、当然ダ・リーグとド・リーグのバランスを保つみたいな狙いがあるにはあるんでしょうけどね」 田中「せやなぁ、今までのに慣れてきたから、変えてほしくなかったって思うやつもおるやろなぁ」 菅原「ド・リーグ開始辺りから色々変わりはじめましたよね」 田中「うーん、ド・リーグに罪はないけど、なんやろなぁ、なんとも言えん気持ちがあるわな……」 菅原「……まぁ、飲みましょうよ、田中さん」 田中「そうやね、ほな飲もか、菅原」 臼井「僕は?」 田中「おったんかお前!?」 菅原「臼井くんいたの!?」 臼井「……」 #endregion #region(close,飯田) タートルズの投手、飯田は悩んどった。 飯田はカーブとフォークに定評のあるそこそこの投手やねんけど、飯田はずっと先発をやりたかったんや。 でも飯田はストレートは遅いし、スタミナも先発タイプやない。トレーニングしても伸びへんかった。 ああ、どうすれば伸びるんやろ。そう思ったら、他でもない現先発の原田が声をかけてきたんや。飯田は事情を説明した。 すると原田は「飯田さん、走りましょう」と言い出した。飯田は訳が分からんかった。走ってどうすんねん。 「とにかく走りましょう。走れば……何かあれですよ。走りましょう」どれやねん。 正直信用出来ないにも程があったんやけど、思い切って信用してみる事にしたんや。それから2人は毎日一緒に走ってたんやで。 町並みを走り、山を越え(山登りやん)、川を渡り(泳いどるやないか)、海辺で駆け回った(そこは走るんかい)。 雨の日も、風の日も、雪の日も、猛暑でも、雷が落ちてても、台風の日……はさすがに危険やからやめたんや。 短距離でも中距離でも長距離でもとにかく走った。すると1年後、驚くことが起こったんや。 まず、スタミナが5から8になった。長距離走を毎日何時間も続けることにより、かなりスタミナがついたんや。 次にストレートも7まで速くなった。下半身の筋力に加え体幹が安定し、より良いフォームで投げられるようになった結果やな。 その影響でコントロールも8になった。本人いわくコーナーを狙えるぐらい良くなったらしいで。 変化球のキレがちょっと悪くなったけど、投げてなかっただけやからすぐに取り返せるレベルや。 驚いた飯田に原田はこう言ったんや。 「高校の時自分も同じようなことがあって、監督が『何をしても伸びない奴はそもそも基礎が足りてないから何やっても伸び様がないんだ』って言われました。 それから走り込みを続けたら、みるみる力がついてきたんです。失礼ですけど、もしかしたら飯田さんもそうなのかなって思ったんです」 原田の足は7やったから飯田も思わず納得や。基礎があってこその応用やな。こうして飯田は強くなったんや。 今は、一緒に強くなった原田と一緒に亀のダブルエースと呼ばれとるんや。 今年は基礎からやり直すと上手くいきそうや。 #endregion #region(close,リャンヨンミ) 去年投手不足の亀にやってきた韓国通算200セーブの守護神。 シーズン序盤こそまあまあの働きを見せる。しかし中盤にさしかかるとスタミナ不足が響いて痛打される場面が多くなった 今季は課題のスタミナを克服できるかがポイントだ #endregion **コメント欄 &bold(){これより前のコメントは[[コメント/タートルズ選手物語]]} #pcomment(,10,enableurl)
#region(close,タートルズ) ガッチガチの鉄壁守備で内野はゲッツー量産、外野も二塁打知らず。 せやけど調子に乗って甘い球投げたらブシューンされてサヨナラ負けしてしもた。 緊張感あふれるピリピリした年になりそうや。 #endregion #region(close,亀田雄市監督) 最近、亀の中で「甲本と蜂須賀、どっちが打者として優れているか?」っていう議論が流行っとるんや。 甲本はヒッティングがあるけど、蜂須賀は巧打が9もある。蜂須賀説が有力やったけど、4番甲本も譲らんかった。 このままやと永遠に決着がつかなさそうやったから、亀田監督に決めてもらう事にしたんや。 「監督、亀の中で1番優秀な打者は誰だと思いますか?」 亀田監督は答えた。 「(新堂)勇一」 ……亀田監督は新堂(勇)がお気に入りなんや。聞く相手を間違えたな。 #endregion **タートルズ野手 #region(close,村上) タートルズ主将村上明也(29)。大学時代、あの笹原から満塁本塁打うったんや。長9ヒ6巧8足8で、いい成績だったんやな。しかし、彼女ができてから、成績がた落ち。しかし、別れると、いい成績になったんや。不思議な村上。みなさん、応援してあげてや #endregion #region(close,植松) 植松は職人や、守備の華麗さといいバッティングの巧妙さといい、ダイナマイト球界トップクラスのテクニシャンや しかしなぁ植松は悩んどった。 なんでかというと、この頃年のせいか肩が落ちてる気がしてた。 視力も落ちていてボールも捉えづらくバッティングでは凡打、守備ではエラーが目立っていた。 このままではあかん、なにかテクニックがなくてもいけるようなことをと考えたんや。 そこでまず長打力や、もし上がれば守備や足で蜂須賀の上位互換になれると考えた。 しかし肩が落ちてきてるんや長打力なんか上がるわけもなかった。 脚やヒッティングは元から苦手やったからあきらめた。 そこで、もうどうすればいいかわからんくなった。 植松は監督に単刀直入に聞いてみた。 植松「能力向上を狙いたいんですけど、何をすればいいかわからなくて・・」 そうしたら監督が、 監督「お前は守備がうまいんだから守備を鍛えればいい」と言われた。 しかし植松は今やトップクラスの守備や、もう鍛えても上がらんのや。 そこで、衰え始めていた肩をもう一度鍛えることに考えた。 するとあの衰えがうそのように戻り、肩10になりおった。 しかし守備は適正9まで衰えた。 監督は適正11というチートレベルの守備で相手を凡退にしまくりたかったらしいけど、とはいえ、まぁ遊安を許さないから、十分チームに貢献してるし結果的によかったんかなァ・・と監督はいう。 今年は衰えたものを改善すると吉や、あとイメチェンも重要や。 #endregion #region(close,新堂(勇)) 勇一が一時期内野守備9やった頃があったやろ? あれが急に7に落ちたのは実は野球の死神の怨念を受けたからやねん。 その後なんとか8に持ち直したのはな、あろうことか野球の死神に直談判しよったからなんや。 野球の死神いわく、依頼者の能力値を1上げる代わりに誰かの能力値を2落とすんが自分の仕事やとか抜かしよるねん。 つまり勇一の内野守備が7に下がったんは、どこかの誰かが自分の内野守備を1上げるために死神と契約したせいってことやな。 まあその依頼者が誰なのかは判らんけど、とにかく勇一は内野守備を8に上げる為に、死神に言ったんや。 「シャークスのヴェラスケスの内野守備を2下げてください」 今年は負の連鎖に巻き込まれる一年になりそうや。 #endregion #region(close,甲本) 甲本が不調のときに八つ当たりで チームマークの亀の甲なぐって 手の甲を骨折してもた。 今年は骨折に注意や。 #endregion #region(close,甲本ver2) 甲本はリーグで唯一の左利きキャッチャーや。 キャッチャーは基本的に右利きしかおらん。甲本も野球やりたての頃は肩の強さを見込まれて外野とかピッチャーを薦められてた。 でも当時の甲本は全盛期のエレファンツ西尾やドッグス小林を見て「強打の捕手」に強い憧れを持ってたんや。それで、周囲の反対を押し切って来る日も来る日もキャッチャーの守備練習をして、高校の時ついに念願のキャッチャーでのレギュラーを勝ち取ったんや。 そしてタートルズに入った今も、ちょっと動きは鈍いけど強肩強打の4番・捕手として活躍しとる。 他人に流されず、自分のやりたい事を貫くことが大事っちゅうことやな。 #endregion #region(close,デュラン) デュランはな、安定の一塁手としてやっていたんや。 昔は打率も安定していて、確実な繋ぎ役やっていたんや。 しかし、足が遅くなって内野安打が打てず打率も2割台になったんや。 さらにここは亀や。一塁にさえもっと良い守備が求められてるんや。 そこでチームの弱いところ、すなわち投手力に目をつけたんや!今流行の二刀流や!流行語大賞はじぇじぇじぇや! 「あのグラン氏もグラングラン落ちる魔球を作ったんや。めざすはデュランデュラン落ちる魔球や!」 と考えおった。ちなみにグランが向居とともに警察のお世話になっていることは知らんかった。 しかし、デュランはもう31や。こういうのを世間では馬鹿というんや。 何とかフォークは6になったが、デュランデュランとは落ちなかったんや。 さらに打撃は5641になってしもた。 今年は手の出しすぎに注意や。昔の人も「にとをおうものはいっともえず」といったんや #endregion #region(close,福田) 福田はちょっと変な奴や。もっと言うと電波や。 打席で立ってる時のあいつの目線、完全にどこも見てへんで。でも打つときは打つから油断ならん男や。 守備についても宇宙と交信してるんや。ナイトゲームの時の福田はずっと上見てるんやで。しっかり球取るけどな。 愛車は一輪車や。何でか聞いたけど「木星における重力の都合で」だと。 そんな福田がある日妙な服装で来たんや、いや、いつも妙やけど今回は特にや。 上着は5枚重ね、下はアロハ柄の半ズボン、靴はどこから持ってきたのか軍靴、極めつけはミッキーマウスのカチューシャや。変やな。 その日はファルコンズとの試合や。たまたま歩いてる途中、福田はあの柳沢に会ったんや。 柳沢のことや、絶対に何か…… 「わっ福田くん、変な 服だ なぁ。」 ……ほら言った!相変わらず寒いギャグや! そして、福田の反応がこれや。 「……」 ……聞いてへんかった。すれ違いざまの出来事やったから、常に電波を受信(?)してる福田の耳には届かんかったのかもしれんな。 そもそも勝負が成立してないから負けちゃうけど、聞いてなかった=効いてなかったということや。柳沢はリベンジを誓ったらしいで。 今年は不戦勝が流行りそうや。 #endregion #region(close,松尾) 芭蕉翁   カキンというと         動き出し #endregion #region(close,松尾ver2) 松尾な、守備パラは肩7内9やろ。守備が普通のチームなら正ショートしとって当たり前の選手や。 せやけど亀は伊達に守備のチームしとらん、内10の藤原・植松で二遊間は盤石や。 あいつら捕球した途端グラブに入っとるかどうかも見えん速さで転送しよる。どないなってんねん。 あのフィールディングお化け共相手やと、多少打撃に長があってもレギュラー争いに勝てへんのは松尾もすぐ分かった。 ほんならサードはどないかっちゅうと、こっちはこっちで厄介なのがまた二人おんねんな。 新堂兄弟には打撃センスで敵わん。しかも二人揃ってあの鉄砲肩や、勇一が外野行っとる時でもサードは必ず弟がしよる。 こういう環境が重なってスタメンではなかなか出してもらえんかった。ただ攻守とも器用なとこはあるし、本人も試合に出るためなら何でもやったろと必死やった。せやから監督も何やもっとええ使い途はあれへんかと考えるようになったんやろな。 そんな時あった試合がホームでのリザーズ3連戦やってん。リザーズ打線は低い鋭い打球をガンガン飛ばしよる。 亀のファーストは打撃と守備のバランス考えてデュランがおったんやけど、これがまるで捕れん。 おかげでリザーズは揃ってファーストを狙い打ちしよる。亀のブルペンはゴロPだらけなのもまたそれを止められん。 慌てて浩二を立たせたんやけど、フィールディング自体はデュランとあまり変わらん。しかもファーストは慣れてへんから珍しくエラーしよる。結局その日は先制されたまま追い付けずに落としてもうた。 立ってるだけの蜂須賀や甲本を使うのも何だし、明日はどうしたらええか…と、監督が手詰まりになりかけた時にふと思い付いたのが守備固めでの出場が多かった松尾のスタメン起用やった。松尾は思ってもいないファーストでの出番に驚いとったし、守備全振りのオーダー(某セーフティマンのおかげでリザーズ戦のキャッチャーは山川)でいくら亀でもどうなのかとコーチ陣にも議論が起こったけれど、一度やってみようということになった。これがピンズドやったんや。 守備固めで慣れとった松尾はファーストにしては驚異的な範囲をカバーしよる。おまけに内9の処理速度や。 倉科の火の出るようなゴロに飛び付いてすかさずセカンド転送。併殺完成させよった。セカンドで刺された某セーフティマンも、てっきりライト線やと思ってた倉科も呆気に取られとったわ。 おまけに松尾のええとこは打撃でも出よった。柿沢の揺さぶりにカットで粘った後にしぶとい流し打ちで一塁の置m…もとい、ガルシアの横を抜くタイムリーで決勝打点。随分久しぶりのお立ち台で慣れない様子やったけど、よっぽど嬉しかったんやろな。その晩に横田に祝い飯奢ってもろて泣いとったらしいで。 松尾のスタメン機会がだんだん増えていったんはそれからの話や。監督は勝負を掛ける場面では代打蜂須賀をチラつかせて揺さぶれるのも気に入ったみたいでホーム開催(後攻)では特に多様し始めたそうな。 「不遇な」と言われがちな選手には不遇と言われるにふさわしいだけの長所が必ずあんねんな。意外な所にその長所を活かせる場面が転がっとるかも知れんで。 #endregion #region(close,谷口) 谷口勝(まさる)(38)。20年前なんか、長5ヒ5巧10足10肩10内10外10捕10で、2番打者やった。しかし、ちょっくら、アイドルに、はまってしまったんや。そんで、成績落ちたんやな。今は守備固め要員だけど、満足してるらしいで。 #endregion #region(close,谷口ver2) 谷口は球界トップのセンターで鳴らしとるけど、走力自体は実は平均以下なんや。 それでなんであの守備範囲が出せるのかっちゅーたら、一歩目が速いんやな。なにしろピッチャーが投げた瞬間にもう走り出しとる。球種とコースで、どこに飛ぶか想像がつくそうや。 おまけにあの鉄砲肩や。今、タートルズのセンターに打って二塁に走るバッターはまずおらん。でも、そうなるまでにはだいぶ時間がかかったんや。 谷口はパワーがないことからも想像つくように、野球選手としては小柄や。打力も高校時代から大したことなくて、タートルズ以外のチームはドラフトで見向きもせんかった。強肩に注目したタートルズが一位指名した時には、貧打を嫌ったファンが「谷口重複しろ!」と叫んだそうや。 谷口はこれを聞いて悔しがったんや。自分のこだわりの守備に注目してくれたタートルズにふさわしい外野手になって、ファンを熱狂させると心に誓ったんやな。 折しも、ドッグス綱島が外野コンバートされたころやった。綱島は皆川の下位互換とか言われとったのに、とんでもない守備範囲を見せるようになって逆に皆川を下位互換にしてしもた。しかし、綱島もそこまで俊足の選手やない。谷口は綱島に土下座する勢いで頼み込み、弟子入りを志願したんや。 綱島も、自分と同じような小柄の外野手ってことで思うところがあったんやろな。自分のノウハウを谷口に教え込んだんや。それは、「投球と打者の傾向から、投げた瞬間にスタートを切る」ことやった。 谷口はその教えを胸に、各球団の打者傾向を研究。幸いそういうことはタートルズが全球団で一番得意やったから、情報源には困らなかったみたいやな。さらにブルペンに顔を出して自軍ピッチャーの球種を覚え込み、打者傾向と照らし合わせて打球方向を推測。過去の試合の映像を見て、投球の瞬間に打球の種類を当てる訓練を積んだそうや。信じがたい話やな。 そうして谷口は、走力に見合わんほどの広大な守備範囲を手に入れたんや。 谷口の一軍デビューはドッグス戦の最終盤、守備固めやった。 9回裏3-2、1死三塁。代走佐田はホーム突入する気満々や。打者は谷口の師匠、綱島。谷口はレフト村上の守備固めとして出場したんや。 谷口は、綱島が流し打ちの名手やということを知っていた。そして、外野を超えるような打球は打たず、レフト前に落とすような打球が多いことを把握しとった。 投手リャンヨンミはスタミナのない男や。カットで粘られたらたまらん。鉄壁の内野に捕ってもらおうと低めを狙ってスライダーを投げ込んだが、それが高めに浮いてしまう。それを見た瞬間、谷口は前に走り出したんや。 快音が響く。綱島の絶妙な流し打ちや。弾道は低く、明らかなレフト前ヒット。佐田は確信してホームへ走り出した。 ところが、左翼を守っていた見慣れない小柄な選手が打球に飛び込む。白球はグラブの先に引っ掛かり、審判はアウトの判定や。 佐田も大したもんで、球場の雰囲気で自分がミスをしたことに気づいたんやな。抜群の瞬発力で取って返し、帰塁を試みたんや。しかし、一歩遅かった。 谷口はすぐさま起き上がると、倒れ込みながら三塁へ光弾のような送球を放つ。ボールは佐田の帰塁よりも早くサード新堂兄のグラブへ入り、ダブルプレーで試合終了。谷口は守備で試合を終わらせたんや。 その後、本格的にセンターに固定された谷口の守備力は圧倒的やった。なにしろ谷口がいるだけで、二塁打がほとんど打てなくなるんや。俊足の多いリザーズは地団駄踏んどったで。猪熊なんかセンターゴロまで記録されてしもた。 しかもタートルズ相手に二塁打が打てんということは、常にゲッツーの危険が伴うということや。タートルズの守備力はさらに強化されたんや。もう誰も谷口を笑うものはいなかった。 得意なことを磨いて一流になれば、人を喜ばせることもできるもんやな。 #endregion #region(close,藤原) 藤原はな、実は藤原氏の子孫らしいんや。 そのせいでずーっと「道長」だの「頼道」だの「良世」とか呼ばれとったんや。最後マイナーすぎやろ。誰やねん。 まぁ、本人は良心の塊みたいな奴やったから、嫌な顔1つせんかった。 それで藤原氏っていうからには金持ちかと思いきや、むしろ貧乏やった。超がつくほどや。 小学校時代、野球に興味を持った藤原は母親に「ぼくも野球がしたい!」と頼んだんや。 シングルマザーで5人の子供を育ててる母親は、藤原だけのためにあんまり金を使われへん。ボールだけ買ってきたんや。 それでも藤原は嬉しかった。グローブも持たずに1人で延々遊んでたんや。 上に向かって思い切り投げたボールを取りに走ったり、壁に当てたボールを取ったりな。 バットはおろかグローブも買ってもらえない藤原を笑う奴もおった。どんだけ貧乏やねん、プークスクス!ってな。 素手でボールをキャッチするから、藤原の手はいつもデコボコや。 高校時代、藤原は野球部に……入ってなかったんやな、これが。 なんでも、勉強して良い会社に就職して母親を楽させるのが長男の役目らしいんや。偉いな。 練習時間を取られる部活は諦めたって訳や。 休み時間も勉強してるから、みんな藤原の事を「ガリ勉」って呼んでたぐらいや。関係ないけど得意教科は数学やったらしいで。社会ちゃうんか? ところがある日をきっかけにそのイメージがガラッと変わるんや。 藤原がいつものように登校してる途中、野球部がグラウンドで朝練をやってたんや。 すると突然間違えて投げたボールが顔面めがけて勢い良く飛んできた。「危ない!」 ……もう分かるやろ?素手でいとも容易く取ったんや。それを見てた奴の驚き様は凄かった。 しかも返球がまた凄いんや。山なりじゃなくて、直線状で飛んでくる。プロレベルで見ても速い。 それを1番近くで見て、藤原の驚異的な守備センスを見抜いた野球部の顧問は土下座して入部してくれるよう頼んだ。おっさん、やりすぎや。 「でも、バッティングは出来ません」 「守備だけで十分や!レギュラーで試合に出すで!」 「勉強もしないと」 「練習は無理やったら来なくても良い、頼む!」 おっさん、やりすぎや。人の良い藤原は押しに負けて入部する事にしたんやけどな。 それからの藤原の活躍ぶりは大したもんや。人外のそれやで。 打球に躊躇なく飛びつくし、送球は正確で速いし、背面キャッチするし、グローブで鼻こすりながら素手でキャッチするし。 ジャンピングスロー、バント処理(ポジションはショート)、バックトス、後ろを向いたままキャッチ。後ろを向いたまま送球。 ピッチャーが投げた瞬間にもう動いてるし、打者が打つ直前に藤原が宣言したポジションに打球が飛んで行くし、くしゃみしながら取るし。 一人でダブルプレーするし、一人でトリプルプレーしたことあるし、ホームランボールを捕球……ってお前ショートやろ! チーム自体も甲子園で活躍。それだけに藤原も目立った。それがスカウトの目に留まって、プロ入りすることになったんや。 とまぁ、これが球界一の守備範囲を持つと言われる藤原の過去や。長くなってすまんな。 何が言いたかったかと言うと、ボール1個からでも努力すればプロになれる。自分の不遇を嘆かず、それをバネにするのが重要なんや。 それと、藤原良世(よしよ)は平安時代前期の公卿で、左大臣・藤原冬嗣の八男と言うことや。藤原四家の1つ北家の血族やで。 #endregion #region(close,横田) タートルズの中では あまり守備がうまくない横田なんやけど、かなりの苦労人やったらしいで。 もう39歳の横田は、これまで全部の球団を渡り歩いたんや。 高校のときにエレファンツに4位指名を受けて内野手能力を補強しようとしたが 1年目から怪我をして芽がでなかったから20でファルコンズにトレードされたんや。 ファルコンズでは出場機会がほぼなかったためドッグスにトレードされおった。 ドッグスでは中々ええ守備をしとったんやけども、香田と皆川が入団して要らない子扱いになり 戦力外。シャークスが拾ったが、いきなり脱臼してしまいまた戦力外。 もうこの時は30だった。 オフシーズンのトライアウトでモンキーズのスカウトの目に入った。 2年間居たんや。またトレードされおった。今度はリザーズ。 リザーズでは活躍した。最強のサードって言われとったぐらいすごかった。 肩は9ぐらいあって内野守備も9ぐらいになって走力も9ぐらいあったんや。 打つ方もすごかった。その年は3割4分1厘という異常な打率で首位打者を取ったんや。 やっとFA権を獲得。FA権使用したら タートルズに入団。内野守備コーチ兼任選手になった。 チームメイトにも好かれてたんや。 ちなみに新堂兄弟、藤原、植松を育てた一人なんや。 今年で39歳。能力もかなり落ちていてあの頃にはもう戻れないのが分かったから 横田は引退したんや。んでもって内野守備コーチになったんや。 そっから横田の内野守備コーチの人生が始まった。 村上、松尾、入団当時は守備がズタボロだったデュランなんかも育てた。 プロの厳しさも教え、時に厳しく、時に優しくした。 横田の快進撃はまだまだ続いてるそうやで。 今年は苦しい経験を良い事に変えられそうや。 #endregion #region(close,横田ver2) ああ、練習サボったら得意の足までなくしちゃったよ・・ お荷物かな・・ 今年はさぼりに注意や #endregion #region(close,新堂(浩)) 浩二はな、幼い頃からずっと悔しい思いをしてきたんや。 「お~い、勇一の弟」とか「弟くん、このチョコレートお兄さんに渡してくれる?」とか、 どんな時も兄の勇一が基準にされとったさかいな。 まともに自分の名前を呼ばれたことなんてめったにあれへん。 それもこれも人気者の兄・勇一のせいや。 顔も声もそっくりやのに何故か自分と違って誰にでも好かれまくるし、 勉強スポーツなんでもござれ。 いつしか浩二の人生目標は兄を超えることになっとった。 勇一と同じ野球の道を歩み、同じ球団を志願したのもそのためや。 せやけど長打も足も内野守備も全くかなわへん、おまけに勇一は外野守備までサラッとこなしよる。 浩二が絶望しかかったその時、ゆっくりと近づいてきたのは他ならぬ勇一やった。 「なあ浩二、お前いいヒッティング技術持ってるよ。肩も強いし、お前がサードをやってくれたら  俺は安心してライトを守れるってもんだ」 その一言で浩二は目が醒めたんや。自分は今までどうして兄に立ち向かうことしか考えなかったのだろう…… 兄と共に内野と外野を守りチームを勝利に導くことのほうが遥かに素晴らしいじゃないか、と。 浩二は勇一と握手をかわした。タートルズ連勝伝説の始まりの予感で胸を熱くさせながらな。 せやけど亀田監督は勇一サード派やったもんで、浩二はベンチ要員やった。 今年はぬか喜びに要注意や。 #endregion #region(close,石井) 石井はなぁ、元々はシャークスの生え抜きメンバーやったんや。 「使われるのは外人と南方ばっかり、こんなチームもうやってられるか!」と、3年前に新球団タートルズに移籍したんやな。 ここでなら自分も使われる、そう思ってたんや。 でも現実はそうやなかった。シャークスの生え抜きのなかではマシやった打撃力もシャークス以外やったら並以下やった。 シャークスでは外野でスタメン出場できた守備力もタートルズでは屁みたいなもんや。 つまり、自分が活躍できないのは外人が凄かったからやなくて、自分の実力が足りなかったからなんや。 石井は猛省した。それから3年間、必死にトレーニングを続けてきた。 バッティングはそこまで伸びへんかったけど、亀環境のおかげで外野の守備力が徐々に上がっていったんや。 そして今。石井は外野守備が9にまで伸び、やっとスタメン出場も増えてきた。 一打席を大事にする石井の気迫は、実力以上の働きを見せるんやで。 今年は長い時間をかけて努力する事が成功に繋がりそうや。まさに石の上にも3年やな。 #endregion #region(close,クレイトン) クレイトンはお調子者なんや。守備できないから代打で使われとるのに打ったときだけ、 クレイトン「オーウ、スイマセーン、ツイウッテシマッタデース。マァ、カルキデヤッタンデスガ。(ボソ)」と、ドヤ顔で言うんや。 投手はこれ以上ない恨みで次にクレイトンと対戦したら、わざとデッドボールをしよる。 ついにクレイトンのデッドボールの数が代打のくせに日本記録の1シーズン164回受けたんや。 そんでいつもの展開がクレイトンの逆切れで乱闘しよる。乱闘するんだったらドヤ顔しなければいいのにな。 今年は調子の乗りすぎに注意や。 #endregion #region(close,蜂須賀) 蜂須賀の先祖は、実は蜂須賀小六なんや。 小六の主人は秀吉やろ。蜂須賀もまた秀吉によわくてな。 毎朝、秀吉の墓に御参りしてるんや。 そんな蜂須賀のもうひとつの弱点は、 秀吉のあだ名がつく猿ことモンキーズや。 他のチーム相手ではバカスカ打ってるのにな、 猿相手には三振ばかりや。 そこで、秀吉に恐れられた伊達政宗の子孫、 猿キラーの象の伊達に相談しにいったんや。 ・・・・・・そんなに猿相手で打てんなら、猿に行けばいいのにな。 そしたら、伊達はこういったんや。 伊達「小六の子孫がこんなあほらしい事で悩んでるぜ!はっはっは....」 こんなこと言うもんだから、 伊達、蜂須賀にぼこぼこにされてしもうた。口が過ぎたんやな その日、蜂須賀は夢を見たんや。 そこには小六がいたんや。 小六「蜂須賀!そんなところで止まってどうする!猿に負けていいのか!」 蜂須賀「はい!すいません!」 小六「わしが特訓法を教えてやる!それを実践するのだ!」 蜂須賀「はい!」 次の日からその特訓法を実践してみた。 そうすると、猿にもめっぽう強くなったし、 長打も10、ヒッティングも9になったんや。 スタメンでも使ってもらえるようになったんや。 そして、亀の、いや日本を代表するバッターになったんや! 先祖を敬うとよいことがおきるかもしれないで! そういえば伊達、あの後能力が樋口並みに落ちてたな。 人を馬鹿にしないよう要注意や。 #endregion #region(close,山川) 山川は昔よう騒がれおったんや。片野坂2世が現れたとか、専門家からはこれ以上ない大型捕手やとか、世紀の天才とか、でもその裏では、山川は波瀾万丈の人生を送ったんや。 まずは野球人生の始まりから語っていこうやないの。 野球人生は、ある日のテレビから始まったんや。 山川は暇やからテレビをつけたんや。その当時は、野球にあまり興味がなかったんや。 でもなんか暇やから、野球中継見るかー、見たいな感じでテレビをつけたんや。 そんで、テレビには片野坂がうつっとったんや。 実況「2アウト満塁最終回3対0でファルコンズが負けております。バッターはキャッチャー片野坂。ここで優勝が決まってしまうのか。それとも片野坂が次につなげるのか。」 実況「ピッチャー夏野投げたー」 カキーン この瞬間シーンとした。 実況「入った入ったぁぁぁぁぁぁホームランです。サヨナラ満塁優勝決定ホームランです。」 この瞬間山川は俺もこんなかっこよくなりたいと思ったんや。 そして翌日に地元野球チームに入ったんや。 せやけど、チームメイトに下手すぎて、馬鹿にされてしまったんや。 山川は一時期野球を辞めたいと思ったんけど、あのテレビで映ってた片野坂を思い出したら自分もあんな風になれると自信付いてきたんや。そんで毎日練習が終わってもチームメイトの原田(現タートルズ)と一緒にのこっとったんや。そしたらメキメキと能力が上がって捕手守備も小学校で7になったんや。 それで、いっつも練習に参加してくれた原田とようバッテリー組むようになってん、もう怪物バッテリーと呼ばれるようになったんや。 そして山川と原田は違う高校でお互い打ってやる、三振にしたる。とおもっとったんや。 そして二人とも甲子園出場したんや。そして決勝戦原田の高校と山川の高校がついに対戦することになったんや。 そんで山川は原田相手に3打数の3三振してもうたんや。 山川は悔しかった。そのまま、悔しい思いを持ちながらプロに入ったんや。 そしてその年山川と原田は対戦したんや。今度は山川が3ホームランで勝ったんや。 そしてWDC(ワールドダイナマイトクラシック)で二人とも選手に選ばれたんや。 そんでベストナイン獲得したんや。そんでインタビューで山川は1番記憶に残った試合で韓国戦の決勝戦が1番記憶に残ったそうや。 なぜかというと、その試合は原田先発やった。その試合は、お互い一歩も譲らず0対0で最終回に入ったんや原田はもう投げられんぐらい投げてたんや。 そんやから女房の山川は楽にしてあげようと、サヨナラホームラン打ったんや。さらにこの日は原田の誕生日だったんや。 原田はこんとき始めて嬉し泣きしたんや。 そんでこの年のオールスターで山川と原田の対決があったんや。でも五分五分で決着がつかんかった。 でもその年悲しい事に原田が交通事故で死んでもうたんや。 原田は死ぬ前に山川にホームラン見させてくれよ。とだけ言って上に逝ってもうたんや。 そんでその年の、日本シリーズで、片野坂と同じようにサヨナラ満塁ホームラン打ったんや。 そん時のインタビューで山川は泣いておった。 山川「はらだ俺やったよ。お前にきれいなホームランを打ってあげたよ。天国に届くように打ったよ。はらだ見ているかい。俺は大切なパートナーを失ってしまった。お前がいなきゃ何にも出来ないんだよ。」 それから数年後・・・・・ 山川は今コーチ兼捕手を務めている。そう原田の事を思いながら。 #endregion **タートルズ投手 #region(close,原田) 試合中に腹出してしもた。 公然わいせつ罪で罰金20円支払うはめになってしもた。 今年は羽目を外さんように注意や。 #endregion #region(close,原田ver2) 決め球と制球があれへんから一発警戒で副島と愉快な仲間たちの継投ゲームが多なった。 そんなんやから登板はおろかブルペンでも干上がっとった。暇でしゃあないからとベンチで同じく干物になっとった横田やら村上やらに絡みに行っとったら、二人の合同自主トレに誘われたんや。そこで、どうせ登板機会がn…もとい、こちらも面白いからと興味本位で野手の練習に取り組んだら、走攻守揃ったパラメータになりよった。新しいキャッチコピーは「ダ・リーグで2番目に内野安打の多いピッチャー」なんやて。えらい中途半端やな。 そういうことで、原田を打席に迎えた相手プレーヤー、特にサードが固められへんチーム使いの自分ら、舐めとると当て逃げ打法が炸裂するで。気いつけや。 #endregion #region(close,副島) 元ファルコンズの副島は、かつて雑賀との二本柱として活躍していた。 だが、後輩の橋爪を指導しているうちに、成績はどんどん落ちていった。 去年は出場機会ゼロ。ついに戦力外通告を受けてしまった。 監督にはコーチ就任を要請されたが、それを断り、トライアウトを受けることにした。 36才になっても、かつて強打者を打ち取ったコントロールは健在だ。 トライアウトではそのコントロールを活かし、打者5人に対し、無安打、無四球に抑えた。 そんな副島に手を差し伸べたのがタートルズだった。 タートルズ入団が決まった日の夜、電話が掛かってきた。 誰やろなと思って電話に出てみたら、電話の主はいまやファルコンズの三本柱の一角になった橋爪だった。 橋爪「もしもし、副さん、タートルズ入団が決まったそうですね。おめでとうございます。」 副島「ありがとう。」 橋爪「俺はおかげさまで、いまや球界を代表する投手になりました。これは副さんがコントロール指導をしてくれたおかげです。本当にありがとうございました。新天地タートルズでも頑張ってください。」 副島はこの電話に思わず涙ぐんだ。というわけで、今年は後輩を指導するといいことあるで。 #endregion #region(close,田中) タートルズのベテラン田中。あっちの田中はめっちゃ強いけど、こっちの田中は平凡そのものや。 平凡かつバランスの取れたステータスを持つ田中は、バランス投手仲間がおるんや。 羽田、森川、臼井、菅原。深見とシモーネは平凡ちゃうから除外や。 ある日、この5人が揃って居酒屋で飲んどったんや。 それまで良い感じに盛り上がっとったけど、森川がさらりと爆弾発言をしたんや。 「そういえば田中さんって、左腕なのにカーブもシュートも6だから意味ないですよね?」 ……場が凍りついた瞬間や。最年長の田中を相手に、1番気にしてることをサラリと――! 全く気づいてない森川を、とっさに同チームで先輩の羽田が擁護した。 「いやいや何言ってるんだよ森川、左から球が来るっていうだけで打ちにくいプレイヤーもいるんだぞ。ねっ田中さん!」 「あ、ああ、そうかもしれんな」 「なるほど~!」 よく分からんけど田中も流してくれたし、森川も納得した。 良かった良かったと思った瞬間。 「そういえば田中さんって亀の投手陣の中で1番守備力低いですよね、なんでですか?」 ……なんで今それを聞くんや。この辺から田中が地味にキレ始めるんや。 「お前より高いわ、そういえばお前羽田の劣化版やけど良くクビにならんな」 「ちょっ、田中さん!おい森川謝れって!」 「何言ってるんですか、僕は左腕だからカーブで差があるんですよ」 「7と6やないか!」 「決め球のない田中さんに言われたくありませんね」 「ストレートが決め球じゃ!」 「田中さんこそ7と6じゃないっすかwwwww」 「2人とも落ち着いて!」 「喧嘩はやめましょう!」 しょうもないきっかけで喧嘩が始まるのも凡人投手のクセや。 そこで臼井がポツリと言う。 「投手なんてみんな南方の劣化版なんですよ」 ……臼井、それを言うな……。 また場が凍りついた瞬間や。喧嘩は止まったけど。 でも、そんなお前らが1番使いやすくて助かってるで。無個性もまた武器や。 #endregion #region(close,田中ver2) 主力が離脱した鮫との儲け試合。しかし非力鈍足が響いた上、田中の炎上で大敗。 ショボーンとしていたところへ、柳沢が「タートルズ、また勝 たなか ったですね。次頑張ってください。」 田中は風邪を引いて頑張るどころではなくなった。 今年は柳沢のダジャレに注意や。 #endregion #region(close,田中ver3) ※田中ver1の続き(?)で、会話文オンリーです。長いです。 菅原「(ガラララッ)遅れてすみませーん」 田中「おう、遅れてへんで」 臼井「菅原さんこんばんは」 菅原「あれ? 森川くんはどうしたんです? いつも早いのに……」 田中「……森川、二軍落ちやって」 菅原「ええっ!? うっ、嘘でしょう!?」 田中「ほれ、新入りの末永とかいう奴が来て、羽田がメジャー行ったやろ?」 菅原「ええ、そうですけど……」 臼井「皆で見送ったね」 田中「ところが、羽田は思うように活躍出来へんかったから象に戻ったんや」 菅原「羽田くんが戻って、森川くんがその代わりに?」 田中「そういうことや」 菅原「そんな……森川くん……」 田中「可哀想に、末永の代わりに抜けるのが自分やないと知って喜んどったのにな」 臼井「彼、ちょっと不謹慎だよね」 菅原「ちょっと待って下さい、それなら羽田くんが来てないのは?」 田中「それはな、あいつメジャーでフォーク8になったから、もう平凡ちゃうんや」 菅原「たったそれだけで!?」 田中「フォーク8もあれば、もうほとんど深見みたいなもんや」 臼井「この世界ではフォークが強みになるからね」 菅原「そうだったんですか……いろいろ変わっちゃいましたね」 田中「象だけでも、西尾が引退して大友が入団、その大友も守備が改善されて使えるようになってしもた」 菅原「象は弱い弱いと言われていたから、最近ではやたらと手が加えられましたしね」 田中「たまに変更があるのは前からあった事やけど、もう無い物やと思っとったわ」 菅原「僕もこの先いろいろ変更されるのはド・リーグだけだと思ってましたよ」 田中「象は西尾、森川が抜けて大友、末永やろ、鮫は大平さんが抜けて三島や」 臼井「三島さんって鮫の『南方君以外はダメダメ!』感を中途半端に揺るがしちゃったよね」 菅原「そして、うちの須藤さんがコーチになって川又が入ったんですよね」 田中「徳重、せっかく捕8になったのに川又のせいでまず使わんよな」 菅原「あいつ、『せっかく苦労して正捕手になれると思ったら、後輩が覚醒した』って泣いてましたよ」 田中「今度対戦したらストレート投げたろか……」 菅原「最近の変更は、当然ダ・リーグとド・リーグのバランスを保つみたいな狙いがあるにはあるんでしょうけどね」 田中「せやなぁ、今までのに慣れてきたから、変えてほしくなかったって思うやつもおるやろなぁ」 菅原「ド・リーグ開始辺りから色々変わりはじめましたよね」 田中「うーん、ド・リーグに罪はないけど、なんやろなぁ、なんとも言えん気持ちがあるわな……」 菅原「……まぁ、飲みましょうよ、田中さん」 田中「そうやね、ほな飲もか、菅原」 臼井「僕は?」 田中「おったんかお前!?」 菅原「臼井くんいたの!?」 臼井「……」 #endregion #region(close,飯田) タートルズの投手、飯田は悩んどった。 飯田はカーブとフォークに定評のあるそこそこの投手やねんけど、飯田はずっと先発をやりたかったんや。 でも飯田はストレートは遅いし、スタミナも先発タイプやない。トレーニングしても伸びへんかった。 ああ、どうすれば伸びるんやろ。そう思ったら、他でもない現先発の原田が声をかけてきたんや。飯田は事情を説明した。 すると原田は「飯田さん、走りましょう」と言い出した。飯田は訳が分からんかった。走ってどうすんねん。 「とにかく走りましょう。走れば……何かあれですよ。走りましょう」どれやねん。 正直信用出来ないにも程があったんやけど、思い切って信用してみる事にしたんや。それから2人は毎日一緒に走ってたんやで。 町並みを走り、山を越え(山登りやん)、川を渡り(泳いどるやないか)、海辺で駆け回った(そこは走るんかい)。 雨の日も、風の日も、雪の日も、猛暑でも、雷が落ちてても、台風の日……はさすがに危険やからやめたんや。 短距離でも中距離でも長距離でもとにかく走った。すると1年後、驚くことが起こったんや。 まず、スタミナが5から8になった。長距離走を毎日何時間も続けることにより、かなりスタミナがついたんや。 次にストレートも7まで速くなった。下半身の筋力に加え体幹が安定し、より良いフォームで投げられるようになった結果やな。 その影響でコントロールも8になった。本人いわくコーナーを狙えるぐらい良くなったらしいで。 変化球のキレがちょっと悪くなったけど、投げてなかっただけやからすぐに取り返せるレベルや。 驚いた飯田に原田はこう言ったんや。 「高校の時自分も同じようなことがあって、監督が『何をしても伸びない奴はそもそも基礎が足りてないから何やっても伸び様がないんだ』って言われました。 それから走り込みを続けたら、みるみる力がついてきたんです。失礼ですけど、もしかしたら飯田さんもそうなのかなって思ったんです」 原田の足は7やったから飯田も思わず納得や。基礎があってこその応用やな。こうして飯田は強くなったんや。 今は、一緒に強くなった原田と一緒に亀のダブルエースと呼ばれとるんや。 今年は基礎からやり直すと上手くいきそうや。 #endregion #region(close,リャンヨンミ) 去年投手不足の亀にやってきた韓国通算200セーブの守護神。 シーズン序盤こそまあまあの働きを見せる。しかし中盤にさしかかるとスタミナ不足が響いて痛打される場面が多くなった 今季は課題のスタミナを克服できるかがポイントだ #endregion **コメント欄 &bold(){これより前のコメントは[[コメント/タートルズ選手物語]]} #pcomment(,10,enableurl)

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