第22回勉強会を2/19(日)に行いました。
総勢9人
当日のプログラムは、
第21回の慢性心不全のシナリオから延長して急性心不全のシナリオ。
・ 急性心不全のシナリオワーク
・ DOSE study の吟味
→みんなで立てたシナリオと文献のPICO
DOSE study はループ利尿薬の最適な使用方法を模索したRCT。
Diuretic strategies in patients with acute decompensated
heart failure.
Felker GM, Lee KL,
Bull DA, Redfield MM, Stevenson LW, Goldsmith SR, LeWinter MM, Deswal A,
Rouleau JL, Ofili EO, Anstrom KJ, Hernandez AF, McNulty SE, Velazquez EJ,
Kfoury AG, Chen HH, Givertz MM, Semigran MJ, Bart BA, Mascette AM, Braunwald E,
O'Connor CM; NHLBI Heart Failure Clinical Research Network.
N Engl J Med. 2011
Mar 3;364(9):797-805. PMID: 21366472
2回続けてテーマは心不全。
いつもなら講演会で病態把握を踏んだ後に、勉強会をするのですが、
両回とも、シナリオから課題を出して、解決策を考えるという・・・本来のシナリオワーク。
ハードルが高いテーマでしたね。
両回ともシナリオワークが難しかった。
心不全に至った病態を把握し何が起こったのかを見極めて、治療戦略が立てられている。
・・・・ここを自力で理解するのが課題ですね。
こういう時は、歴史的な教科書に頼るのが早い。
ただし、今回のシナリオワークでは、Pを抽出後に治療GOALを考えるワークを盛り込みました。
急性心不全の治療GOALを、「survival」、「ADLの維持」、「QOLの改善」に分けて書き出しました。
各outcome毎に、治療薬を考えて、「PICO」の「ICO」にするという作業を踏んでみました。
それでも、シナリオも文献もPICO 立てにとても苦労しましたね。
とはいえ、実際の急性心不全の患者さんの応対をされている参加者から、
「そういえば・・・」という入院患者さんの実際のお話と、擦り合わせれたのはとても参考になりましたよね。
さて、普段の仕事で自由自在にEBM を実践を目指して、現状を打破するなら・・・。
病態と合わせて継続learning して、こうやっていろんな場で働く薬剤師で知恵を出し合うことを続けることが近道でしょう。
CASP few で配布された資料に、治療GOALについて、以下の引用が示されています。
治療の目的7つ
(Sackett, DL, et al; Clinical epidemiology. (2nd ed.) Little, Brown Company,
1991)
1. 治癒(病原菌の除去、腫瘍の完全な摘出など)
2. 再発防止(リュウマチ熱後の抗菌薬の投与、痙攣発作に対する抗痙攣薬の投与など)
3. 機能障害の対策(リハビリ、形成手術など)
4. 合併症の予防(無症状の高血圧への降圧薬の投与、心房細動患者への抗凝固療法など)
5. 現在の症状の改善(ホルモン療法、鎮痛薬の投与、抗不安薬の投与など)
6. 疑念や心配を晴らす(誤診を明らかにする、予後について話し合うなど)
7. 苦痛のない尊厳のある死を迎える(診断的処置をやめ、痛みの除去に重点を変える、患者の自尊心を尊重するなど)
参考:疾患の転帰を考えるときのヒント「病気の転帰6つのD」
(ロバート・フレッチャーら著 福井次矢監訳「臨床疫学」メディカルサイエンスインターナショナル1999年 5ページ表1-2をもとに作成)
Death: 死亡 早すぎる死は、通常好ましくない
Disease: 疾患・合併症 その疾患の症状、身体徴候、検査の異常値、さらにその疾患に伴う合併症の発生など
Discomfort: 不快・苦しみ 痛み、吐き気、呼吸困難、倦怠感、かゆみ、耳鳴り、めまいなどの症状
Disability: 機能障害 家庭生活や仕事、レクリエーションなどでの活動制限、能力制限
Dissatisfaction: 不満 悲しみや怒りなど、疾患やそのケアに対する感情的反応
Destitution: 貧困 疾患のケアに対する直接的出費や間接的経費、さらに疾患による収入減などによる経済的困難・困窮
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最終更新:2012年04月10日 23:08