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私はその人を常に「うたまん」と呼んでいた。
だから此所でもただうたまんと書くだけで本名は打ち明けない。

周囲から偽善者と呼ばれ、また自らも偽善を自負していたうたまんだが
心の中にはとてつもないネタとエロを抱いた超越者であった。


「あの、ちょっと、いいかな」

私の記憶ではこれが彼との初めての接触だったと思う。
人柄の良さそうなにやけ顔でこちらを見て呟いた次の言葉はよく覚えている。

「君ってセックスするときはさ、何時間ぐらいやるのかな」


我輩は童貞である。名前はまだ無い。



2時間半


我輩は見栄を張ってそう答えた。すると彼は

「えぇ・・・僕は1時間半くらいなんだけど。
 ちなみにスタートはディープから、だと思っております」

1時間半・・・・・・か。そして口付けからスタート・・・・・・。
彼の性癖が普通なのか異常なのか、
女の子とキスさえした事のない我輩にはわかる術もなかった。

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最終更新:2006年11月16日 01:28