「兵器と人、お互いに心があったとしても、その二つが似ることは決してあり得ません。しかし、わかり合うことくらいは可能だと私は信じています」
Data
【名前】アシュレイ・4th
【性別】女性
【種族】アンドロイド
【身長】166cm
【体重】108kg
【年齢】1歳
【容姿】
見た目は銀髪碧眼の普通の少女だが、
内蔵している機械のせいで見た目には考えられないほど重い。
服装は常に千夜学園の制服(ブレザー)。それしか余所行きの服を持っていない。
Profile
かつてカノッサ機関が計画していた大殲滅個体開発プロジェクト「八号計画」の開発主任、
Dr.マクヴリスの手によって生み出された対能力者戦闘用アンドロイド。
「八号計画」はカノッサ機関に敵対する能力者を極大火力によって町ごと殲滅してしまおうという、
狂気のプロジェクトであったが、その独裁的かつ非人道的な目的を知った一部の能力者により計画は破壊された。
それにより、機関に居場所をなくしたDr.マクヴリスは機関を離れ、単身「八号計画」を存続させ続けていた。
アシュレイ・4thはそんなDr.マクヴリスの制作した試作型大殲滅個体の4号機である。
彼女は予定されていたスペックを満たした「八号計画」の完成品とも言える個体であるが、
完成に満足したのか、当の彼女に制作意図を伝えないままDr.マクヴリスは完成直後に衰弱死してしまった。
独り残されたアシュレイは彼のオフィスにあった資料から異能都市の存在を知り、自らの存在意義を求めて都市に向かうことを決意する。
現在は
私立千夜学園に編入し、高等部一年生の女子生徒として暮らしている。
重量級火砲の連続使用を想定した強靱な人工筋肉が生み出す力は(一般人の尺度で言えば)強く、
その方面での活躍が目立つために、クラスの中では「力持ちキャラ」として認識されている。
「アシュレイ」という名が気軽に呼ぶには少し長いためか、近しい同級生からは「レイちゃん」「レイ」等と呼ばれている様子。
漫画研究同好会所属。といっても、漫画アニメ好きだとか漫画描きの技能を持つわけではなく、
同好会の行動が常識を逸脱しないよう監視する目的で入会した。
入会の際に同好会に粛清の嵐(物理的な)をもたらし、同好会の影の支配者として君臨している。
+
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ポポポポ~ン |
学校ロールの場合に出てくるかもしれないモブ
アシュレイを「レイちゃん」と呼ぶ一年生の女子生徒。はじめてのおともだち。編入してきたアシュレイの隣の席という「お世話ポジション」だったため、
友人関係になるのは時間の問題だった。もっとも、当のアシュレイは「仲良くなる」という感覚をあまり理解していないので、
「最も高い頻度で行動を共にする同級生」程度の認識でしかないのが悲しいところ。
図書委員かつ漫画研究同好会会員という、サブカルちっくな本の虫を思わせる肩書きを持つが、
一部のネタが好きすぎて暴走する人たちの仲間ではなかったため、粛清を受けずに済んだ。
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姉 |
アシュレイ・4thの姉妹機 サブキャラクター
「ハッキリ言うけど、「正義」なんて言葉、大っ嫌い。そんなのに殉じてるヤツは、もっと嫌い」
Data
【名前】フェルティア
【性別】女性
【種族】アンドロイド
【身長】168cm
【体重】78kg
【年齢】8歳
【容姿】
淡い緑色の髪をツインテールにまとめた、背の高い少女。
「仕事上」、千夜学園のブレザー型の制服を常に着用しているが生徒ではない。
Profile
カノッサ機関極東第二支部・双胴空母型洋上研究艦「タイタス」及び護衛艦艇群、通称「ミスティック・フリート」に所属していた対能力者戦闘用アンドロイド。
超高速度の世界に身を置き、その圧倒的な速度を武器に、多くの能力者たちを始末してきた。
機甲魔竜エーフィルヴルムと共に都市に来襲した際、同じく対能力者戦闘用アンドロイドであるアシュレイ・4thと戦闘となり、優位に戦いを進めたが、追い詰められた彼女が発現した真の能力の前に敗れ、フランシスカ・キールダリアにより鹵獲された。
フランシスカの手で修理と改修を受けたフェルティアはその後、生みの親が自分と同じであるとフランシスカに告げられ、それを切っ掛けにして彼女と家族となっている。
その家族であるフランシスカによって、都市を襲った償いとして、千夜学園の用心棒を兼ねる美化委員の役職に置かれており、
校内環境を整えると共に、生徒や学園関係者を守る任を帯びることとなった。
Skill
元々、近接戦闘特化型のアンドロイドとして製作されており、躯体の運動性や膂力を重視した設計がなされていたが、
フランシスカ・キールダリアの改修を受けたことでその性能が更に増強され、その他の基本性能も向上した。
結果、ミスティック・フリートに所属していた頃と比べて、大幅な性能の向上を獲得している。
◇エーテル結晶翼「リヴァライト・ウィング」
カノッサ機関内でエーテル106と呼称されるエーテル物質を爆縮成形し、結晶化したものを翼に使った飛翔機関。
エーテル106は一定量以上の量が集まった状態で特定の魔術的干渉を与えると強い斥力を発生させる特性があり、
その特性を利用した斥力場による推進力を得る。
本機関が発生する推進力は凄まじいの一言に尽き、フェルティアレベルの重量であれば、静止状態から超音速度に至るまでに一秒を要さず、最大出力の状態を維持し続ければ、単体で重力圏を脱出することが可能である。
しかし、その大きすぎる推力ゆえに有人の乗り物には使えず、フェルティアのような自律型の機械にしか装備できないため、推進装置としては半ば欠陥品の評価が下されている。
この翼を使った「フェアリィ・マニューバー」と呼ばれる超高速戦闘機動がフェルティアの大きな強みであり、その速度世界に入った彼女を常人並みの感覚で捉えることは不可能と言っても過言ではない。
◇マギウス・アダマンタイト製の箒
改造に出されたフェルティアの武装の代わりに、フランシスカがフェルティアに与えた装備。
見た目はどう見ても屋外用の箒なのだが、柄の部分の構成材が魔術を利用して鋳造された特殊なアダマンタイト鋼で出来ており、
見た目に反してずっしりと重い。
全速力の大型トラックと激突しても曲がらない堅固さを持ちながら、その鋳造法によって魔術的エネルギーに対する耐性も併せ持つ、脅威の耐久性を備えている。
また、この箒は仕込み箒でもあり、柄の中には同じくマギウス・アダマンタイト製のブレードウィップ(鞭の形に変形する剣のこと)が隠されている。
製作者のフランシスカ曰く、「過去に作った習作の中でもマシな物」らしい。
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Skill
◇時空間制御魔術式再現機関「クロノグノーシス ver.4」
「八号計画」において、アシュレイシリーズの開発と同時に開発されていたシステム。
ミスティック・フリートが長年の研究において完成させた時空間制御魔術式の機械的再現による、限定的な時間制御により、
一定範囲内の時空間を制御し、さらにはその密度までもを変化させることが可能な魔導機関である。
アシュレイの諸機能のほとんどがこのシステムの補助を受けており、このシステムがダウンすると、アシュレイは即座に行動不能に陥るため、システムの核はアシュレイの心臓部、最も安全な場所に組み込まれている。
このシステムを使えば、物質を時間軸線上に最大限に拡散させることで、その物質を「実質上消滅」させて時間の中に格納することができたり、損傷箇所の時間を逆行させることで擬似的な自己修復効果を得たりすることができる。
時間制御魔術式自体はミスティック・フリートのものであるが、その機械的再現の部分はDr.マクヴリスのオリジナルであり、
同システムを搭載した1st、2nd、3rdが開発部署ごと壊滅しているために、現存するクロノグノーシスはDr.マクヴリスのハンドメイド品である4thに搭載されているものが最後である。
◇MV2-2型クロノグノーシス連動式エーテルリアクター
アシュレイの動力炉にあたる機関。カノッサ機関が魔術のエネルギー源として使用しているエーテル物質のうち、相反する性質を持つエーテル008とエーテル027を対消滅反応させ、その爆発的反応の際に発生するエネルギーを取り出す。
エーテル008とエーテル027の対消滅反応はカノッサ機関の中で散々有効利用が叫ばれている現象であるものの、制御が非常に難しく、制御に失敗すると地図を書き換えなくてはならないほどの大爆発を引き起こす大変危険なものでもある。
そのため、アシュレイに搭載されているエーテルリアクターはクロノグノーシスと連動し、対消滅反応から必要な量のエネルギーを取り出した後に、その二つのエーテル物質の時間を逆行させて反応前に戻して、再び対消滅反応させるという繰り返しを行う。
これにより、本リアクターは理論上、最大の安全性を以て反応を利用することが可能となった。
また、リアクターを構成する各種の部品はクロノグノーシスの機能によって常に新品同様に保たれており、そのクロノグノーシスもリアクターから送られてくるエネルギーによって稼働し、自らの保全も続けるので、リアクターとクロノグノーシスが健在である限り、この両者は一種の永久機関として働き続ける。
Equipment
(項目追加更新中・・・)
◇拳銃型荷電粒子ビーム砲「バーステック・ハンドガン」
制服のスカートの下に隠されたホルスターや、後述の外部装甲に格納されている拳銃。アシュレイの標準装備。
形式上は荷電粒子ビーム砲に分類されるが、内部には発射のための機構しか持たず、弾体となる荷電粒子は専用のカートリッジから供給される。故に、一定回数の発射の後はカートリッジの交換が必要である。また、発射機構のエネルギーはアシュレイから供給されているために、カートリッジに十分な量の荷電粒子が残っていても、アシュレイ以外の者には扱えない。
◆プラズマ・バイヨネット
バーステック・ハンドガンのフレーム下に装着されている、熱プラズマ刃発生装置。発生する刃は刃渡り60cm。超高熱のプラズマで構成されており、「斬る」というよりは「焼き斬る」という表現の方が正しい。その特性上、対刃繊維や鎖帷子のような物理的な対抗手段は全く効果が無く、近接戦闘の上では脅威となる。
◇強化ミスリル製外部装甲
装甲材としての調整を受けた強化型魔導金属で作られた、鎧型の装甲。普段はクロノグノーシスによって時間上に拡散格納されている。強固な物理的防御能力を持ち、重機関銃程度であればその衝撃を内部に伝えることなく銃弾を跳ね返す。
通常の状態であれば鉄の質感を伝える黒色を持つが、魔術師などに対抗するために、装甲に内蔵された対魔術用ラミネーターを起動すると、表面が白銀に染まる。
◇各種重火器
アシュレイは射撃戦主体の戦闘用アンドロイドであり、重量級の火砲等を装備するのが特徴である。
◆3連装12.7mmガトリングガン
四つの銃身を束ねた砲身が3つ、デルタ状に並んだ「超」重機関銃。弾薬満載の弾倉や給弾システムなどの内部機構を含めると約3tにもなるかなりの重量物。各砲身の発射速度は毎分2,400発であるが、それが3つ、しかも両手に構えるので、総数にして14,400発にのぼる。口径もいわゆる50口径であり、この銃から繰り出される弾幕の前では、殆どの相手がボロボロになってしまう。
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強襲型空戦装備 |
◇強襲型空戦装備
アシュレイ専用の空戦ユニット。全長2mもの大きさを持つウイングユニット4基で構成されており、体の両側に1基ずつ、背中側に2基配置されている。両側の2基と背中側の2基は形状が異なっているが、内側に大型のバーニアが2基ずつ装備されているのは共通している。また、外縁にはリヴァライト・ウィングの技術を応用したエーテル式スラスターが装備されており、空中での運動性は高く確保されている。
両側の2基は攻撃端末としての能力も兼ね備えており、外部装甲版が展開すると中からハモニカ構造の砲身が露出し、ホーミング・レーザーを発射することが可能となる。このレーザーは他の兵装と比べると威力の面で見劣りするものの、乗用車や戦闘機といった比較的装甲の薄い相手ならば十二分である。
◇W.I.S.P
強襲型空戦装備の背部ウイングユニット2基に10基ずつ、計20基内蔵されている独立機動攻撃端末。
Wireless Intercept and Strike Portable armaments。略称「ウィスプ(以下略称)」。主な装備は端末先端部に砲身を持つ、荷電粒子ビーム砲。元となった独立機動攻撃端末システムはミスティック・フリート由来のものであるが、アシュレイ用に開発されたウィスプはアシュレイから供給される高いエネルギーを利用できるために、母体となったそれ以上の性能を持つ。
フランシスカの大幅な改造により、以前の物よりも性能が向上しており、更に機能の違う二つのタイプに分かれている。
◆TypeA
アサルトタイプ。全長40cm、短剣の刀身の様な形状。機動性能を重視したタイプで、各部推進器にリヴァライト・ウィングの技術が使われており、驚異的な機動力を誇る。また、このタイプは先端から長さ20cm、幅1mのビームブレードを発生させることも出来、前述の機動力を活かした、相手の死角からのブレード突撃を仕掛けることもできる。
◆TypeS
シールドタイプ。全長50cm、縦長の五角形をしている。荷電粒子ビーム砲の威力がTypeAより向上しているがそれはおまけ程度の話で、このタイプは同じタイプの端末が3基以上集まって作る、時空歪曲シールドに真価がある。
アシュレイに搭載されている基幹ユニットのひとつ、クロノグノーシスの能力を受けて作られるこのシールドは、接触した物体に掛かっている時空間の連続方向をバラバラにする能力を持つ。
魔術による指向性を持たされた現象やビームなどのエネルギー体がこのシールドに接触した場合はシールド表面で分解し、それぞれがバラバラに明後日の方向に飛んでいくことになり、逆に物理体だった場合には表面でバラバラに引き裂かれ、やはり明後日の方向へ飛散してしまうことになる。
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最終更新:2011年12月24日 01:20