――陽光の如く快活に、月光の如く明晰に
――華のように鮮やかに、鉄のように冷厳に
――混濁と幻想の"ハイブリッド"
名前 :ノエル=フルーレス
性別 :男(女性に見られるのを気にしている)
身長 :159cm(自称162cm)
体重 :48kg
年齢 :18歳前後(享年)
種族 :混雑種「ハイブリッド」(生と死、生物と非生物など矛盾を内包する集合体で根源)
能力 :「フェイク・バタフライ(幻想蝶)」(『意識』と『感覚』に関する総合魔術)
使い魔 :「ミクトラン」(本人談「夜ノ支配者。二ツノ世界ヲ分カツ者。暁ノ炎。時ノ主人」)
容姿
天色のクセのないショートボブ、空色の大きな瞳、
中性的というより女性的と言っていい容姿で
実年齢よりかなり幼く見える(ショタといっていいほど)
性格は穏やかで大抵の物事には拘らない。過去も未来も深く考えず、けっこう刹那的。
加えて楽観的なので計画性がない。だが基本的に優しい性格なので協調性はある。
多少キレキャラだったり、ノリ任せの行動が多く芸人気質だったりと、死亡時の年齢相応
に表情豊かである。
服装は若草色の長袖に紺色のハーフパンツ。狐色の膝下まであるブーツに
同じく狐色のマントを羽織っている。長袖はかなりブカブカ
ハイブリッド
『ハイブリッド』とは名の通り様々なものの集合体。生と死そのものも内包しており、不死性を持つ。よって肉体の回復は効果が薄い。
その本質は、多層次元を構成する"力場"であり、そこに満ちるエネルギーである。
即ち「複数のボール(これが次元)を浮かべたプールの水」のようなものである。
(正確には「混沌を源として、意志によって形作られた存在」)
長所
形態的にはT-1000と似ており、様々に形を変えられる
反面、不死ではあるが防御力は低く、半身を吹き飛ばすなどは意外と容易に行える。
矛盾した存在のようだが、その本質は根源、故に概念的な攻撃ほど無効化する。
ゆえに、その存在自体を変化させる類のものは完全に無効化する。
(永続的効果を無効化するのであり、一時的な影響は少ないながらも受ける)
短所
しかし「自らの存続さえ、常に意思で制御しなければならない」ということでもあり
精神が疲弊すれば存続を維持できず、混沌へと回帰してしまう。
加えてノエルの意志は、不死者という点を除き人間のソレであり、身体能力は人間に準じる。
更には魔術師である為、術の制御も並行して行わければならず
「運動性・機動性が劣悪」
意志制御である為、根性で身体能力を強化出来るが、その事による負荷はノエルの「正気度」を削る。
正常な精神による制御が肉体の維持に必要なため、この事は命を削って余力を搾り出すのに等しい。
特に敏捷性は、強化された速度に対する負荷の増加量が大きいため、制限も大きい(強化量が限られ、術の使用も不可能となる)
性質上、強者ほど、特に神格やそれを上回るクラスの者になるほど有利に働く。
不死者の驕り
死なないという事による潜在的に生まれる余裕から、意図せず常時発生しているバッドステータス
「攻撃性の低下」
- 先手を取りにくい
- 詰めが甘くなる。策も強力な効力のものが生まれにくい。
「防御意識の低下」
「決意(デターミネーション)の不足」
数多の化け物が人間に討たれる原因となるもので、ノエルも例外ではない。
魔術特性
「フェイク・バタフライ」
シャボン玉のような色をした透き通った蝶のヴィジョンで発動され、
蝶の数、色、サイズ、形を自在に変化させることが出来る。
(これによって景色と同化する蝶を纏い、姿を消すことや分身を作ること、幻を作ることが出来る)
上記はフェイク・バタフライ自身の魔術効果で、他にも内包する魔術効果を発現させられる
(フェイク・バタフライは意識と感覚に関する複数 の魔術の根源魔力で構成されているため)
しかし、フェイク・バタフライは不完全で内包する魔術が意識と感覚に関するもののみ、
しかもデメリットを与える『阻害』系統の魔術しか発動できない。
だが、阻害系統の魔術ならば同時に複数発現させることが出来る。
フェイク・バタフライの阻害効果は、魔力因子を対象の構成要素に接触させ、
対象の存在自体の活動妨害(これが意識妨害となって現れる)
対象の存在の、その構成要素との連携の妨害(これが感覚阻害となって現れる)
というプロセスを取る。対象の種類・多寡を問わないので、効果自体はあらゆる物に現れる。
但し、それは魔力で持って行うので、魔力抵抗で防御は普通に出来る。
「反魂蝶」
上記と違い、フェイク・バタフライから発動する術ではなく、フェイク・バタフライ自身の発展型
故にフェイク・バタフライとは違う性質の術である。(形態変化不能、術の発動不能)
『阻害』能力を高め、純粋な『消去』術として発展させた形。攻撃力、防御力共に非常に高いが、
術の発動から効果を得るのにタイムラグがある。
(一度に覆うことが出来ず、徐々に覆っていくため)
「偽装楽園」(フェイク・エデン)
フェイク・バタフライの発展型の一つで、世界呪文。
対象を世界にとり、世界に対して効果の及ぶ術である。
効果は『自身の世界を作り上げる』こと。既存の世界を支配する術ではない。
「偽装楽園」内は、絶景の自然に囲まれているが、あらゆる感覚を通して
対象の気力、魔力などを奪う。何らかの防御手段をとらない限り、
効果自体は最上級の神格とて免れない。反面、その効果ゆえに、決定打にはなりにくい。
さらに、作り上げる世界は、元の世界とは違う位相になる為
「世界を作り、入り口を作って相手が入ってくる」という手順が必要になり
罠のような使い方以外に使いようがない上に時間も魔力も食うという
「極端な性能ゆえに使い道がない」呪文。
唯一、実用的な使い方は、
「自分一人分の非常に小さな世界を作り、入り口で篭ることで身を守る」
という防御手段。似たような世界呪文からの防御でもない限り、普通のバリアのがよっぽどマシ。
「フェイク・バタフライ"ザ・ワールド"」
フェイク・バタフライの発展型の一つで、世界呪文。
これ以上、この方面での発展は望めず最終形態である(別方面の発展は可能)
故に"ザ・ワールド"の名を冠している。
対象を世界にとり、世界に効果を及ぼす点は「偽装楽園」と変わらないが、
こちらは『現在の世界を塗り替える』能力で、既存の世界を支配する術である。
「反魂蝶」と「偽装楽園」の融合によって生まれた。
効果は『完全なる阻害』即ち、世界を崩壊させる術。対象が世界な上、
あらゆる法則ごと崩壊させる為、実質、術そのものへの干渉は不可能で、防御も難しいが
呪文の発動から十分な効果を得るまでが長い。
しかも世界自身の持つ抵抗力のため発動時間も短い。
実は"物凄く威力が弱い"
というのも、世界が「あるべき姿で居ようとする力」(俗に言う修正)
によって、効果終了後は大部分が元に戻ってしまうのである。
実態としては、「自分が崩壊する幻術を見せられた」ような効果に近い。
例外は"強力すぎるもの"その存在自体が世界的に逸脱したような者は修正の効果が薄くなる。
その強力さ故に、呪文によって崩壊せずとも、大きく減衰させられることが出来る。
コストが最終呪文級なのにも関わらず効果が微妙な呪文。
超常級の相手でない場合、実用手段が「敵の決戦級の呪文への対抗」くらいである。
「フェイク・バタフライ"ネクスト"」
フェイク・バタフライの精神的側面をより強くしたもの。
反魂蝶と違い、フェイク・バタフライと同じ構成の術なので、形態変化などの運用も同じである。
魔力因子を当てる過程を、物理的から精神的に変えただけの呪文。
(バタフライの矢は物理的に傷つくが、ネクストの矢は精神的に傷つく)
最大の特徴は"防がれにくい"こと。幽霊を矢にして打ち出すようなもので、
物理力はおろか、通常の魔力でも干渉できない。(退魔系統のものが必要)
弱点は"この呪文では防御しづらい"ことと"威力が微妙"なこと。
相手が幽霊でもない限り、この呪文で作った盾は綿菓子の盾よりも意味がなく
精神ダメージは、根性出せば何とかなってしまうのである。
ただし、ダメージを与えること自体は効果がある上
性質上そのダメージは「全体からの割合」で与えられる。
つまり、相手が強ければ強いほどダメージが相対的に大きくなる。
超常の存在は、その強力さゆえにえてして根性などが薄い傾向にあるため、効果はより顕著になる。
「幻想結界」
白い霧で辺りを覆う術。偽装楽園と"ワールド"の中間のベクトルの呪文であり
霧で覆った領域を自分の世界と現世の境界にする呪文。
神社や森などの、神域と現世にある境界の霧で包まれたアレの領域を作り出すもの。
最大範囲で山2つ分ほどは覆える。
能力は「領域内では、使用者は幻を作りやすく、敵対者は幻に掛かりやすくなる」という
ベーシックなもの。しかし非常に応用力が効き、使い易い。
呪文自体の発動が早く、効果を得るのも早い。
そしてコストも低いほう(それでも普通の呪文よりは圧倒的に食うが)
幻想結界内部と外は位相がずれている為、外側からの攻撃は減衰するシールド効果がある。
(中から外への攻撃も減衰してしまうが)
濃い霧による視界遮断効果。さらに霧はフェイク・バタフライである為、呪文にも掛け易く
魔力で出来た霧は透視効果も妨害する。霧が魔力で出来ている為、魔力シールドと同じ効果がある
使用者は幻想結界内から現世、現世から幻想結界内へと移動することで擬似転移が出来る。
(当然、移動できる範囲は結界内部のみ)
"フェイク・バタフライ"
高位現実(ハイ・リアリティ)を形成する術。フェイク・バタフライという術の完全なる姿。
上記の数々の術は、すべてこの術の効果の一側面によるもの。
その為「幻術の類なのに多分に物理力がある。発展系が意識や感覚に関係ないものばかり」と、矛盾めいている。
この高位現実とは、意識の現象世界
のこと。
通常の現実世界においては、物質・現象等があり
それを主体者が感覚器官によって捕捉、それをイメージ
として感じ取ることで、その主体者は外部を認識する。
一方、高位現実においては、主体者が内的思考によってイメージを想起、
そのイメージが高位世界に波及し、物質・現象等となって発現し、
それを他の主体者が捕捉することによって観測される世界。
要は「想像が現実に、現実が幻になる」世界のこと。
術式の起動者の意識と、外部世界との結合によって形成される領域(テリトリー)で
その領域内において、術式の起動者である支配者(ドミネーター)は、この「イメージを形にする」内的思考の発現を行うことが出来る。
これによって、術者は想像しうる事全てを実現することが出来る。
高位現実と通常現実、両者は完全に結合しており、両位相間に差はない。
従って侵入、脱出共に特別な処置を講ずる必要はない。
イメージを現実にする、超越者と呼称されるほどの効果を発揮する高等術式であるが
弱点として、他の意識主体者(生命等、自我を持つもの、意識を持つもの)及び其れ等の支配下にあるもの(武具類、術等)
に対しては内的思考の発現を行うことが出来ない。
よって、敵対者の存在を抹消したり、その攻撃を消滅させたりすることは出来ない。
そればかりか、内的思考の発現は、他の意識主体者も、自身の支配下にあるもの(自分自身、所持品、自身の発動した術等)に対して行うことが出来る。
つまり、敵も使える。
(これは、フェイク・バタフライという術が、あくまで高位現実を形成する術である為で)
(高位現実が「意識主体者の内的思考は、己の支配するものに対して効果を発現することが出来る」という世界だからである)
(ただ支配者は外部世界をも操れる。これは、現実世界と結合したこの高位現実が支配下にあるから)
また、この条件下においてのみ発動出来るフェイク・バタフライの最高位術が幾つか存在する。
プロフィール
放浪の魔術師。時間と空間を越えて相当な年月を旅してきているが、
その性格や言動、振る舞いからはまるで感じ取れない(この地に来る前、最高にハイ!!になる様な出来事があったらしい)
代々魔術師の家系で、本人も強力な魔術師であるらしく、特に魔力のコントロールに
優れ、詠唱を必要としない。
魔術師としての特性上、知覚力と分析力に優れ、特に魔力の
感知は非凡な能力があり、眼を瞑っていても魔力のみで周囲を正確で詳細に把握出来る。
このため、魔力を完全に消していても間接的に発見出来る。
(周囲が魔力で満ちているのにそこだけ穴があいたように感じ取れるため)
現在、異能都市において、雑多な依頼を解決する便利屋ギルド「Shadow Run」を立ち上げ
出資者の都合上、マスターの座についているが、仕事量の多さから辞めたがっている。
使い魔
【ミクトラン】
死の国を意味する巨大な蝶。開長1mの暗い金属的な構造色の翅に漆黒の身体を持ち、光を映さない
眼を持つ。
アスモデウスより譲り受けた魔妖蝶の蛹より孵った使い魔、幽視眼の魔力の影響からか、高度な知性
を有し、人語を解する。また性質も特殊である。
ミクトランは独立した人格を有し、自発的に活動出来るが、その存在はノエルの魔力に依存し、
またその意識や行動はノエルの意志が優先される。ノエルが死ねばミクトランも死ぬ。
二つの世界を繋ぐ力を持ち、自身の形や大きさを自在に変化できる。また、滅びと再生の炎を持つ。
顕現の際にはノエルの影から現れる。一言でいえばスタンドのような存在。
最終更新:2010年04月02日 19:46