星座

(constellation)


メソポタミア、バビロニア、アレクサンドリア由来の
天文学者プトレマイオスの著アルマゲストにある、
トレミー星座が現在の星座の基になっている。
国際天文学連合(InternationalAstronimicalUnion)IAUが
1930年に88個の星座名と境界線を取り決めた。
これらの星座名は現在の天文学でもよく用いる。
 (例)天の川中心は射手(いて)座の方向
 (例)白鳥座X-1、御者座ε(イプシロン)、琴座β、
    オリオン座BM、などの伴星はブラックホール。

竜骨座(りゅうこつざ)Carina
3月の宵に南中する南天の星座。	
概略位置は赤経8時40分、赤緯ー62°。	
アルゴ座をN.ラカイユが4つに分割したうちの一星座。	
α星カノープスはシリウスに次ぐ全天第二の輝星。
η(イータ)星は過去数回爆発を起こし、
反復新星とも異なる特異な新星である。
この竜骨座η星は、体積が太陽の500万倍もある
とてつもなく大きな恒星で不気味な存在である。
地球からは8000光年の距離にある。

カノープス(Canopus)
りゅうこつ座α星(α-Car)の固有名。
実視等級-0.7等でシリウスに次ぐ全天第2の最輝星。
スペクトル型F0の超巨星。
赤経6時24分、赤緯-53°の位置にあり、日本では
冬に南の地平線近くにかろうじて見られる。
中国では老人星、日本では源五郎星、淡路星、
鳴門星、などと呼ばれる。

アルゴ座 Argo
3~4月に南天を大きく占める星座。
N・ラカイユはこの星座を4星座に分割したので
現在では用いられない。
艫(とも)座、羅針盤座、帆座、竜骨座、の4つ。

オリオン座 Orion
2月上旬の宵に南中する天の赤道上の星座。
概略位置は赤経5時20分、赤緯3°。
オリオンはギリシア神話の猟師の名。
明るい星が多く、赤色のα星ベテルギウスと
白色のβ星リゲルはともに全天最輝星で、
これとγ星ベラトリックスおよびκ(カッパ)星で
みごとな四辺形をつくっている。
その中央にはオリオンの帯にあたる三つ星が
並ぶ。三つ星はほぼ天の赤道上にある。
三つ星の南、オリオンの剣にあたる部分は		
肉眼でも見えるオリオン大星雲を含む。		
		 (M42、NGC1676)
オリオン大星雲の中心にあるθ¹(シータワン)星は		
数万年前に生まれたばかりの非常に若い		
高温の四重星でトラペジウム(不等辺四辺形)		
と呼ばれこの星雲を発光させている。		
さらにこの星雲中には多くのおうし座T型不規則		
変光星が含まれている。		
星雲までの距離は約1500光年で電波や赤外線でも		
観測されている。		
ほかに、三つ星の左端近くに馬頭暗黒星雲がある。		
写真撮影ではオリオン座全体がかすかな星雲で		
包まれていることがわかる。		
α星ベテルギウスは質量が太陽の20倍もある。		
直径が20億kmもあり、太陽系なら木星までもを		
すっぽりと覆い包んでしまう大きさである。
地球からの距離は500光年。
オリオン座BMは伴星がブラックホールらしい。

大犬座(おおいぬざ)Canis Major
2月下旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経6時40分、赤緯ー24°。
α星シリウスは全天第一の輝星。
またβ星は特殊なケフェウス型変光星として有名。
星座は東半分は天の川に浸り、散開星団が多く、
特にM41は小型望遠鏡でもよく見える。
おおいぬ座VY星は太陽の10億倍もの体積。

大熊座(おおくまざ)Ursa Major、the Great Bear
5月初めの宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経11時、赤緯58°。
6個の2等星と1個の3等星が美しく並んだ北斗七星以外は
目立たない。
分光連星発見の最初のものであるζ(ジータ)星:ミザール、
地球から1200光年の距離にある惑星状星雲のふくろう星雲M97、
接触連星の代表で周期1日以下のおおぐま座W星、
約1000万光年の距離にあり小型望遠鏡でも見える
渦巻星雲M81、不規則星雲M82、渦状星雲M101(回転花火星雲)、
さらに遠い距離にはおおぐま座第Ⅰ星雲団(距離8.8億光年)、
第Ⅱ星雲団(22億光年)、第Ⅲ星雲団(4.3億光年)、などがある。
 
射手座(いてざ)Sagittarius
9月上旬の宵に南中する黄道星座。
概略位置は赤経19時、赤緯ー25°。
占星術では黄道十二宮の第9番目。
星座の形は普通矢を放つケンタウルスを表すが
馬に乗った射手としての姿が紀元前11世紀に
バビロニア人により考えられていた。
射手座の西端、南斗六星の柄のあたりに
冬至点がある。
太陽系から見た銀河系の中心は射手座の方向に
あり、射手座Aと呼ばれる電波源がある。
天の川の中にある星座なので星雲や星団が多く
有名なものとしては三裂星雲(M20)、
干潟星雲(M8)、オメガ星雲(M17)などがある。
射手座のWR104(連星)は天文学者がもっとも
恐れているγ線バースター有力候補。

馭者座(ぎょしゃざ)Auriga
2月中旬の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経6時、赤緯42°。
5角形の星座として知られる。
α星カペラは全天で6番目に明るい。
β星メニカリアンは実視等級2.1等、周期3.96日の
食変光星(食連星)。
食変光とか食連というのは日食や月食の食で
連星において伴星が主星を隠す食を主食、
逆の場合を副食という。
ε星は周期27年の食変光星。
伴星はブラックホールとみられている。
散開星団M36、M37,M38、NGC1857、NGC22を含む。
ギリシア神話の馭者の名人の姿にちなむ。

琴座(ことざ)Lyra
8月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経18時45分、赤緯36°。
α星ベガ(織女星)は全天最輝星のひとつ。
β星は食変光星で伴星はブラックホール候補。
RR星はケフェウス型変光星。
琴座環状星雲NGC6720がある。

白鳥座(はくちょうざ)Cygnus
9月下旬の宵に南中する北天の大星座。
概略位置は赤経20時30分、赤緯43°。
天の川に浸る北天の大星座なので南十字星に対して
北十字星とも呼ばれる。
α星デネブ全天最輝星のひとつ。
β星アルビデオ(雌鳥の嘴の意味)と呼ばれ、
3.24等と5.11等の金色と青色の美しい見かけの二重星。
昔の超新星の名残と考えられ電波やX線も出している
白鳥座網状星雲、α星の東側にあり北アメリカ大陸
そっくりの形の散光星雲である北アメリカ星雲、
北の石炭袋と呼ばれ星が誕生しつつある暗黒星雲、
巨大惑星を持つ白鳥座61番星、膨張する気体の殻から
生じる輝線スペクトルを持つB型巨星のP星、
強力な電波を発する白鳥座A、
X線を出しブラックホールらしい伴星を持つ近接連星
白鳥座X-1など興味ある天体が多い。

アンドロメダ座 Andromeda
11月下旬の宵に南中する北天の星座。
そのν星近くに有名なアンドロメダ大星雲がある。
この大星雲は太陽が属する銀河系の外に位置している
ことがわかった最初の銀河系外星雲で銀河系の直径が
10万光年に対しアンドロメダは20万光年以上もある。
(もっとも大きな銀河はIC1011で直径は600万光年)
地球からは細長い楕円状に見える。
1924年エドウィン・ハッブルがこの系外銀河を発見した。
アンドロメダ大星雲は天の川銀河とともに30個ほどの
ローカルの銀河で銀河の小集団を形成している。
アンドロメダ大星雲は毎時40万kmの猛スピードで
天の川銀河に接近していて40億年後には衝突する。

乙女座(おとめざ)Virgo
6月上旬に南中する天の赤道上の星座。
概略位置は赤経13時20分、赤緯ー2°。
占星術では黄道十二宮の第6番目。
α星スピカは白色の美しい色を放つ全天最輝星の
ひとつ。
おとめ座の天域の直径12°の広範囲に広がる
約2500の銀河の大集団で、約6200万光年の彼方に
あるおとめ座星雲団は有名。
宇宙の大規模構造ではアンドロメダ大星雲や
天の川銀河も乙女座超銀河団に含まれる。

カシオペア座 Cassiopeia
12月の宵に南中する周極の星座。
概略位置は赤経1時、赤緯60°。
美しいW型に並んだ5個の2~3等星を中心とする
星座で、北斗七星とともに北極星を見つけるのに
利用される。
電波星カシオペア座Bは有名なティコ・ブラーエ新星
である。
またγ星は特殊な変光星として知られる。
 
ペガスス座 Pegasus
10月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経22時30分、赤緯17°。
α星マルカブ、β星シューアト、γ星アルゲニブ
およびアンドロメダ座α星の4つでみごとな
大方形をつくっている。
 
ケンタウルス座 Centaurus
6月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経13時20分、赤緯-47°。
日本の本州では地平線下に一部沈んでいる。
うみへび座やおとめ座の南に位置する。
α星、β星はともに北緯29°以南でしか見られ
ない。
α星は最近星、ω(NGC5139)は視直径最大の
球状星団として知られている。
ωのやや北に位置する不規則銀河NGC5128は
ケンタウルス座Aと呼ばれ典型的な電波銀河で
ある。
ギリシア神話では半人半馬のケンタウロス、
ケイロンは医学や音楽に精通し、アキレスや
エスクラピウスの先生である。

ペルセウス座 Perseus
1月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経3時20分、赤緯42°。
β星は有名な食連星アルゴル。
2つの散開星団があつまった二重星団、
1901新星、特殊変光星、運動星団など
興味ある天体が多い。

ヘルクレス座 Hercules
8月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経17時10分、赤緯27°。
α星(ラス・アルゲティ)は3.1等と5.4等の
赤色と黄色の美しい二重星。
ヘルクレス座第球状星団M13、NGC6205がある。
 
ケフェウス座 Cepheus
10月中旬の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経22、赤緯70°。
カシオペア座とりゅう座の間にあり日本では年中
見ることができる。
4個の3等星と1個の4等星が細長い五角形を
つくっている。
星座は目立たないがδ(デルタ)星はケフェウス型
変光星またはケフェイドと呼ばれる脈動変光星の
代表として有名。
μ(ミュー)星はW・ハーシェルがガーネット・スターと
評した深紅色の不規則変光星。
クリューゲル60番星は地球から12.8光年にある
実視連星として知られている。
ギリシア神話ではケフェウスはエチオピアの王で、
カシオペアの夫であり、アンドロメダの父である。

祭壇座(さいだんざ) Ara
8月上旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経17時10分、赤緯ー55°。
さそり座の南にあり日本からは上半分だけが
見える。
α星は光度3.0等。
散開星団NGC6208、NGC6253、IC4651、
球状星団NGC6352、NGC6362、NGC6397が
含まれている。

南十字座(みなみじゅうじざ) Crux
5月下旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経12時20分、赤緯ー60°。
北緯30度以南でないと見られない。
全星座中最小の星座だが南十字星は有名。
十字を形づくる星が1等星2個、2等星1個、
3等星1個と明るいため目立つ。
はくちょう座の北の十字に対して南の十字と
呼ばれる。
十字の長軸を南に4倍延ばすと天の南極を
見つけられるので南天の指極星としても知られる。
近くに石炭袋と呼ばれる暗黒星雲がある。
この星座は1679年にA・ロワイエにより初めて
ひとつの星座として描かれたが、それ以前にも
十字としての記述はあり、2世紀にプレトマイオスも
言及している。

髪座(かみのけざ)Coma Berenices
5月末の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経12時40分、赤緯23°。
獅子(しし)座と牛飼い座の間にある。
微光星ばかりであるが星座の南から乙女座に
かけてはおびただしい数の銀河系外星雲があり
特に天球上で直径約6°の範囲に約1000個の
銀河が密集した集団は髪座星雲団と呼ばれる。
この星雲団は地球から3億7000万光年の距離に
あり、秒速6700kmの速度で遠ざかっている。
神話では、髪座はエジプト王妃ベルニケが
戦勝祈願を聞き届けてくれた女神アフロディテに
捧げた彼女の金髪であるという。
 
蠍座(さそりざ)Scorpius
7月下旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経16時20分、赤緯ー26°。
α星はアンタレス、β星はアクラブ。
散開星団M6、M7、球状星団M4、M80などを含む。
β星の近くにはX線星、さそり座X-1がある。
ギリシア神話ではオリオンを殺した毒サソリと
なっている。
 
蟹座(かにざ)Cancer
3月下旬の宵に南中する黄道星座。
概略位置は赤経8時30分、赤緯20°。
獅子座と双子座の間に位置する。
すべて4等以下の星で目立たないが、
γ、δ、θ、η、の4星でつくられた四角形の中に
プレセペ星団またはビーハイブBeehive
(ミツバチの巣)と呼ばれる有名な散開星団M44が
肉眼でぼんやりと見られる。
占星術では黄道十二宮の第4座。
ギリシア神話によると、この蟹はヘラクレスが
レルネの水ヘビ(ヒュドラ)と戦っているときに
彼のじゃまをして踏みつぶされたが、ヘラクレスを
憎む女神ヘラにより天の星座に加えられたという。

双子座(ふたござ)Gemini
3月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経7時、赤緯22°。
α星(カストル)は6個の星から成る複雑な
分光連星として知られ、β星(ポルックス)は
1等星でα星より明るい。U星は特殊な爆発型の
変光星として知られている。
 
鳩座(はとざ)Columba
2月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経5時40分、赤緯ー34°。
ノアの箱船の鳩がオリーブの枝をくわえた形を
している。
 
鷲座(わしざ)Aquila
9月の宵に南中する銀河の中にある星座。
概略位置は赤経19時30分、赤緯2°。
α星アルタイルは七夕の牽牛星にあたり、
最近星の一つ。
η星はケフェウス座δとともに最初に発見された
ケフェウス型変光星で周期7.2日、変更範囲は
3.7等から4.4等である。

山羊座(やぎざ)Capricornus
9月の宵に南中する星座。
概略位置は赤経21時、赤緯ー20°。
3等以下の暗い星ばかりで全体の形は逆三角形。
星図にはしばしば頭部が山羊で尾部が魚の
奇妙な形が描かれている。
ギリシア神話によると、森の神パンが怪物テュフォン
から逃れるためあわてて山羊に化け水中に飛び
込んだので水中の部分だけが魚になったという。
黄道十二宮の第10番目の星座である。

水瓶座(みずがめざ)Aquarius
10月の宵に南中する赤道南側の星座。
概略位置は赤経22時20分、赤緯ー13°。
惑星状星雲中最大のNGC7293(らせん星雲)や
球状星団M2がある。
黄道十二宮の11座である。

魚座(うおざ)Pisces
11月の宵に南中する赤道北側の星座。
概略位置は赤経0時20分、赤緯10°。
2.2億光年の距離に約100の銀河系外星雲から
なる魚座星雲団がある。地球の歳差運動のため
現在の春分点はこのω星近くにあり、赤経0時に
あたる。
黄道十二宮の12番目。

顕微鏡座(けんびきょうざ)Microscopium
9月末から10月初めの宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経20時50分、赤緯ー37°。
5等星以下の暗い星ばかりで目立たないうえ、
地平線に近い。
1752年にN・ラカイユが新設した南天の小星座。

望遠鏡座(ぼうえんきょうざ)Telescopium
9月初めに宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経19時、赤緯ー52°。
射手座の南にあり4等星以下の暗い星ばかりで
目立たない。
1752年にN・ラカイユが新設した南天の小星座。
 
羅針盤座(らしんばんざ)Pyxis
3月末から4月初めの宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経8時50分、赤緯ー28°。
4等星以下の暗い星ばかりで目立たない。
うみへび座の南、とも座の東に位置する。
散開星団が多い。
1752年にN・ラカイユが新設した南天の小星座。

六分儀座(ろくぶんぎざ)Sextans
4月下旬の宵に南中する赤道上の小星座。
概略位置は赤経10時10分、赤緯ー1°。
5等星以下の暗い星ばかりで目立たない。
17世紀にJ・ヘベリウスによってつくられた赤道上の
星座。
 
八分儀座(はちぶんぎざ)Octans
10月上旬の宵に南中する星座。
概略位置は赤経21時、赤緯ー87°。
日本では見ることができない。
天の南極はこの星座の中にある。
 
定規座(じょうぎざ)Norma
7月中旬の宵に南中する南天の小星座。
概略位置は赤経16時、赤緯ー50°。
4等星以下の暗い星ばかりで目立たない。
さそり座の南に位置する。
1752年にN・ラカイユが新設した南天の小星座。

インディアン座 Indus
10月上旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経21時20分、赤緯ー58°。
3等のα星以外はすべて4等以下で目立たない。
日本からは北半分ぐらいしか見えない。
1603年にドイツのJ・バイエルによりつくられた
南天の星座。

ポンプ座 Antlia
4月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経10時、赤緯ー35°。
輝星に乏しい。
N・ラカイユがO・ゲーリッケの真空ポンプを
記念してつくったもの。
 
コップ座 Crater
5月上旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経11時20分、赤緯ー15°。
4等星以下の星が台つきのコップを形づくって
いる。
神話ではアポロンの酒杯であるという。

カメレオン座 Chamaeleon
4月の末の宵に南中する南天の小星座。
概略位置は赤経10時40分、赤緯ー78°。
天の南極に近いため日本からは見えない。
1603年にドイツのJ・バイエルが新設した
南天の小星座。

孔雀座(くじゃくざ) Pavo
9月上旬の宵に南中する南天の小星座。
概略位置は赤経19時10分、赤緯ー65°。
日本からは見えない。
α星は2.1等星。
実視等級5等の球状星団NGC6752を含む。
 
鶴座(つるざ) Grus
10月下旬の宵に南中する南天の小星座。
概略位置は赤経22時20分、赤緯ー47°。
α星アルナイルは1.7等、スペクトル型B5の
矮星。星座の北西角に4つの暗い銀河系外
星雲が存在する。
1603年にドイツのJ・バイエルが新設した
南天の小星座。

狼座(おおかみざ) Lupus
7月上旬の宵に南中する南天の小星座。
概略位置は赤経15時、赤緯ー40°。
γ星は代表的な実視連星のひとつ。

飛魚座(とびうおざ) Volans
3月中旬の宵に南中する南天の小星座。
概略位置は赤経7時40分、赤緯ー69°。
日本からは見えない。
α星は4.2等、分光連星である。
棒状星雲NGC2442を含む。
1603年にドイツのJ・バイエルが新設した
南天の小星座。

南の魚座(みなみのうおざ) Piscis Austrinus
10月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経22時、赤緯ー32°。
α星フォーマルハウトは最輝星のひとつ。

フォーマルハウト Fomalhaut
南の魚座α星(αーPsA)の固有名。
白色に輝く最輝星のひとつ。
実視等級1.16等。スペクトル型はA3。
地球からの距離は22光年。

南の冠座(みなみのかんむりざ) Corona Austrina
8月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経18時30分、赤緯ー41°。
さそり座の尾に近く、4等以下の星が半円をつくる。

冠座(かんむりざ) Corona Borealis
7月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経15時40分、赤緯30°。
北の冠ともいう。
主星はゲンマ(真珠)で2.2等星。

子馬座(こうまざ) Equuleus
10月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経21時10分、赤緯6°。
輝星に乏しい。Α星はキタルファで4.1等。
 
子熊座(こぐまざ) Ursa Minor
7月の宵に南中する周極の星座。
概略位置は赤経15時40分、赤緯78°。
小さなひしゃくとも呼ばれる。
α星は(ポラリス)は北極星である。

子犬座(こいぬざ) Canis Minor
3月の宵に南中する北天の星座。
α星プロキオンは最輝星のひとつで、
また最近星(11光年)のひとつ。

子獅子座(こじしざ) Leo Minor
4月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経10時20分、赤緯33°。
しし座の北、おおぐま座との間にある。
輝星に乏しい。

子狐座(こぎつねざ) Vulpecula
9月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経20時10分、赤緯25°。
輝星に乏しく、星座の形も不明確。
亜鈴型星雲M27がある。

狼座(おおかみざ) Lupus
7月上旬に南中する南天の星座。
概略位置は赤経15時、赤緯ー40°。
γ線は代表的な実視連星のひとつ。

山猫座(やまねこざ) Lynx
3月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経7時50分、赤緯45°。
おおくま座、ふたご座の間にある。

猟犬座(りょうけんざ) Canes Venatici
6月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経13時、赤緯40°。
典型的な渦巻形をし、伴星雲を持ち、
子持ち星雲と呼ばれるりょうけん座渦状
星雲M51、球状星団M3などがある。

麒麟座(きりんざ) Camelopardalis
2月中旬に南中する周極(天の北極)星座。
概略位置は赤経5時40分、赤緯70°。
輝星に乏しく星座の形は不明瞭。
散開星団NGC1502、渦状星雲NGC2403がある。
 
烏座(からすざ) Corvus
5月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経12時20分、赤緯ー18°。
4個の3等星が四辺形を描く。
ギリシア神話ではアポロの使い烏。

竜座(りゅうざ) Draco
8月の宵に南中する周極の星座。
概略位置は赤経17時、赤緯60°。
おおぐま座とこぐま座の間に延びて
北極を半周にわたって取り巻いている。
α星トゥーバンは実視等級3.64で
4600年前には北極星であった。

海豚座(いるかざ) Delphinus
9月下旬の宵に南中する小星座。
概略位置は赤経20時35分、赤緯12°。
4つの4等星が小さな菱形を作り、和名は菱星。
γ星は光度4.5等と5.5等、スペクトル型K1とF6の
二重星。
ギリシア神話では楽人オリオンが船中で危難に遭い
海中に飛び込んだとき彼を救ったのがこの海豚。

蜥蜴座(とかげざ) Lacerta
10月下旬の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経22時25分、赤緯43°。
はくちょう座とアンドロメダ座の中間にある。
この星座には明るい星がなくα、β、γ星もない。
散開星団NGC7243、NGC7209を含む。
BL星は準恒星状天体であると思われているが
線スペクトルが見えない不思議な天体である。
1690年にJ・ヘベリウスによってつくられた北天の
星座。

楯座(たてざ) Scutum
8月下旬の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経18時30分、赤緯ー10°。
夏の天の川の中にありα星は4.1等で目立つ星は少ない。
R星は周期144日、おうし座RV型の半規則変光星。
散開星団M11、M26および球状星団NGC6712が
含まれている。
17世紀にJ・ヘベリウスによってつくられた赤道上の星座。
 
艫座(ともざ) Puppis
3月中旬の宵に南中する南天の星座。
アルゴ座をN.ラカイユが4つに分割したうちの一星座。
α~ε星は別の星座に含まれる。
ζ(ジータ)星は2.3等、スペクトル型05、ウォルフ=ライエ星
と呼ばれる異常に明るい星のひとつ。
L²星は明るい半規則変光星で周期141日で3.4等から
6.2等まで変化する。
M93、NGC2422、NGC2439、NGC2477、NGC2451など
多くの散開星団を含む。
散開星団M46は惑星状星雲NGC2438を含んでいる。
CP星は1942年に出現した新星で極大では0.2等にも
なったが現在は17等である。

蛇座(へびざ) Serpens
へびつかい座の両側に2分された星座。
頭部は赤道の北側で7月の宵に南中する。
概略位置は赤経15時35分、赤緯8°。
尾部は赤道の南側で8月の宵に南中する。
概略位置は赤経18、赤緯ー5°。
頭部に比較的明るい球状星団M5がある。
 
蛇遣座(へびつかいざ) Ophiuchus
8月の宵に南中する天赤道上の星座。
概略位置は赤経17時10分、赤緯ー4°。
α星(ラス・アルハゲ)は光度2.08等、
スペクトル型A5の巨星。
α、β、η、δ、κ、の2等から3等の星を
結ぶと大きな5角形ができる。
RS星は平常時の光度11.6等であるが
極大時には4.3等になり、ほぼ35年の周期で
爆発を繰り返す反復新星として有名。
全天の恒星中最大の固有運動をもつ
バーナード星もこの星座にある。
S字状暗黒星雲や多くの比較的明るい
球状星団がある。

三角座(さんかくざ) Triangulum
12月中旬の宵に南中する星座。
概略位置は赤経2時、赤緯32°。
アンドロメダ座とおひつじ座にはさまれた小星座。
3等星1個と4等星2個が三角形の形をつくっている。
この星座の西端に有名な系外銀河M33がある。
 
矢座(やざ) Sagitta
9月の宵に南中する北天の星座。
概略位置は赤経19時40分、赤緯18°。
変光星が多い。4等星以下の小さな星から成り
北東方向に向いて矢の形をなす。
ギリシア神話ではエロスの持つ矢になっている。
 
帆座(ほざ) Vela
4月の宵に南中する南天の星座。
概略位置は赤経9時30分、赤緯ー45°。
おおいぬ座の南東に、とも座、ほ座と続く。
日本からは一部分しか見えない。
天の川の中に位置し、多くの散開星団や超新星の
残骸と考えられる星雲やパルサーがある。1752年に
アルゴ座をN.ラカイユが4つに分割したうちの一星座。










		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		





























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最終更新:2011年09月03日 19:36