ミツバ(三つ葉 Cryptotaenia canadensis subsp. japonica)は、セリ科の多年草。和名の由来は葉が3つに分かれている様子から。

日本原産で、本州から四国・九州の山地の日陰に広く自生する。高さは40cmほど。6 - 8月に5枚の花弁からなる白い小さな花を咲かせる。葉の形状は卵形で先が細くなり尖っている。互生し、3枚からなる複葉である。縁にはぎざぎざとした重鋸歯がある。

主にハウス水耕栽培したものが年中出荷されており、茎と葉が食用とされる、さわやかな香りが特徴の香味野菜(ハーブ)。β-カロテンを多く含む緑黄色野菜である。山菜としては春から初夏が旬である。野生のものは一般的に、ハウス栽培のものよりも大きく、香りも強いが、筋張っているものもある。またアントシアニンを含む赤いミツバも存在する。

農家では、山椒・ミョウガとならび、果樹園・裏庭・屋敷林の木陰に薬味として育てる。おひたしや和え物とするほか、吸い物や鍋物、丼物の具として広く用いられる。
最終更新:2013年01月30日 17:14