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【辞世 但し辞世的な意味ではないが】------
真澄む夜の 静寂(しじま)に袖は 濡れずとも 数限りなく 星屑の降る
心憂き 夢も希望も 断ち切れば 桜も吹雪く 狂気なりけり
【歌】------
真澄む夜の 静寂(しじま)に袖は 濡れずとも 数限りなく 星屑の降る
心置く 真澄む夜風は 吹き抜けて 今も昔も 羽衣を松
こころ松 風はちとせに 吹き留(と)めて 真澄まぬ空に 降れる夜の雨
霞吹く 春の淡風 そよぎつつ 真澄む心の 空ぞ色めく
忘れ草 勿忘草の 生い茂り 真澄む野の風の なぐ(凪ぐ.薙ぐ)ばかりなる
真澄たる 月の鏡は 昇るとも 影も映さぬ 昼の空かな
いく人も 歯牙にも掛けぬ 矢嵐も 真澄うき夜に 星射れぬほど
霞吹く 春の淡風 そよぎつつ 真澄む心の 空ぞ色めく
歳月(としつき)に 重ねて守る 三十一(みそひと)の 文字の曲輪(くるわ)に 秘める城影
春霞む 心に影を 描くとも 朧に滲む 筆ぞ物憂き
くち枯れて 八千夜に千夜を 重ねても 言葉も出来ぬ 松のうらはら
こい深き 青葉に影を 隠すとも 照れば透け見ゆ 言葉なるべき
歳を経ても 降り敷き止まぬ 白雪に 我が通い路の 関も見ゆまじ
春陽増す 見渡す野辺の 桜木は 散ると散らぬと 心占めおく
まつ風や ま澄む凪間の 浦波に かい無き舟を おきに留めつつ
心占む ま澄む夜の闇 深ければ 道行く人の 影も残さじ
寄せ来ては 思いも果てぬ 浦波は ただ松風の 心もの憂き
あい深き 青葉の影に 隠すとも 照れば透け見ゆ 言葉なるべき
【雑歌】------
心憂き 夢も希望も 断ち切れば 桜も吹雪く 狂気なりけり
歳月(としつき)に 繁る青葉を 切り掃けば 久遠に誇る 鄙の山城
百歳(ももとせ)を 染めにし闇に 星屑の 儚なかるとも 絶えぬ影かな
徒(いたずら)に 人をも寄せぬ 古城(ふるしろ)の 独り占め得(う)る 山桜花
かねてより 春告鳥は 死に絶えて あたら散りゆく 梅の花かな
二重三重(ふたえみえ) 波は幾重に 重ね掛け 寄せては返す 松のうらはら
よに騒ぐ 夢希望なる 星芥 掃きて棄てれば やみぞ静けき
雪つまる 我が身の末を 書き染める 筆に浸すが 血では虚しき
知恵深き 堀に心の 壁高き 城も守れる 寂寥(せきりょう)の風
心ならず 頭(かしら)に雪は 降り積もり 歩くゆき路の 啼くや悲しき
【鎮魂歌】------
浦波は 心僅かに 騒ぐとも 代は連なる 羽衣の松
散らば散れ 雨にぞ花は 散れるとも 若葉彩る 敷島の春
【用済みだが、歌の出来は良いので】------
想へども 手には届かぬ 彼(か)の空の 闇世を照らす 淡い夜の月
きれぎれの くも間に輝る この月を どこに眺める の辺のかれ松
光差し 露地にぞ覘く 水面月(みなもづき) 澄みてまどけき 今日のこの夜
散る花は 降らる涙か 過ぐ日々か 河面を隠し 春風や尽く
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最終更新:2021年06月03日 00:18