第71話~第80話ボス

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第71話~第80話ボス - (2010/04/02 (金) 01:39:29) の編集履歴(バックアップ)




【アメジャスト】(第71話)

何故かファンニャーの姿をしたアンドロイドが次々と出現する、ファンニャーの故郷。
神殿に偽装された研究所の最下部へと進むと、ファンニャーの母アメジャストが現れ、
アンドロイド達はファンニャーの細胞を元に製造されたロボットであった事が判明する。
かつてはファンニャーと共に世界を救っていたようだが、今は完全に狂気に陥っており、
強力なロボット兵器を作り出すためだけにファンニャーの知識を要求する。
さらに自分の体にもファンニャーの細胞を作用させ、機械とも融合した異形と成り果てた。
口からは大火炎放射、両目からはダブル波動砲、全身からエナジービーム等を駆使する様は、
「お母様はもう人間じゃないから倒しましょう」と言われても仕方がない改造っぷりである。
上記に加えて防御能力も高く、目が開いた時でなければダメージを与えられない。
倒すと人間の心を取り戻すものの、何故「こうするしかなかった」のかは不明。

第40話の格闘大会の世界で、いつの間にかパーティーに紛れ込んでいたファンニャー。
今回のアメジャストは、そのルーツを探る上でかなり重要な存在と言えるだろう。
メインメンバーの近親者であり、かつ優秀な科学者であるという共通点から、
アメジャストもまた、マリアリス達と同様、研究所の世界の人間であると思われる。
ここで鍵となるのは、700話以上後に明らかになる、ファンニャーのある特殊な出自。
あるいはファンニャーは、ベリュルと同等以上に特別な研究サンプルだったのだろう。
弱い失敗作しか出来なかったのにも関わらず、何故ファンニャーの細胞に固執したのか。
その前例があるのにも関わらず、何故自分に移植して「強くなった」と豪語したのか。
アメジャストの不自然な言動は、最初からファンニャーの正体を知っていたからなのかもしれない。
そして、ファンニャーを生まれ故郷からこの世界に連れ出した者がいたとすれば、
それはこのアメジャスト以外にあり得ないだろう。
その他、戦闘データ採取のためだったとしても、娘と共に世界を救う旅をしていた等、
他の研究者よりも人間的にファンニャーに深く関わっていた様子が窺い知れるボスである。

主な台詞:
「待っていましたよ、わが娘、アナタの細胞を元に、いっぱいロボットを作ったが弱く旅で得た知識をよこせ」
「私はファンニャーの細胞で強くなりメカとも融合して強い、人間のファンニャー許せない」
「許してファンニャーこうするしかなかったの」


【アルテマウェポン】(第72話)

かつてファンニャーが母親と共に封じた、恐るべき力を持つ世界の魔物。
10万年周期で目覚め、その度に人類の100分の1を滅ぼしたという凶悪な魔物だが、
完全に封印するにはファンニャー親子だけでは力が足りなかった。
人々の血が火山の噴火のごとく宙に撒き上がるほどの、凄まじい大虐殺を行った。
その正体は、四天王と呼ばれる4体の魔物。だがベリュルが駆けつけた時点では、
レオンハルトの策略により、残るはマリリッチとクラマットの2体だけとなっている。
魔物同士の争いの果てにマリリッチを喰らったクラマットは、
すべての四天王の頂点に立つ怪物、アルテマウェポンへと進化を遂げるのであった。
戦闘ではアルテマを唱えてくる上に、目立った弱点も持たないかなりの強敵である。

元ネタは、今やFFシリーズ恒例のボスとなった、モンスターとしてのアルテマウェポン。
変身前の四天王は、FF1に登場した4属性のカオスをもじったネーミングだと思われる。
2体のそれぞれが、すでに別の1体を喰って吸収した後の姿のようだ。
他にも、強大すぎて封印する事しかできず、特定の周期で人類を滅ぼす存在等、
レオンハルトの目的を加味すると、FF10のシンを連想させる要素もあったりする。
姿形こそ不明ながら、「噴火する人間の血」等、残虐さの描写には独特のセンスが光る。

主な台詞:
なし

【レオンハルト】(第72話)

何らかの方法で世界の魔物4体を争い合わせ、アルテマウェポンを作り出した黒幕。
名前の元ネタは、FF2に登場した、ダークナイトのレオンハルトだろう。
アルテマウェポンを作り出しながらも、その力を使って何をするわけでもなく、
挑発しておいて逃げる等の不可解な行動を取ったが、その真意は最後に明かされる。
分かれ道の先の最後の扉の奥で待ち受けており、二刀流にみだれうちといった、
歴戦の勇者ならではの強力な技の数々でベリュルを追い詰めるが、
意外にも肉体は生身の人間であり、HPはなんとプレイヤーと同じ9999しかない。
倒すと、伝説の魔物を倒したベリュルの実力を称え、黒の鍵を託して息絶える。

陽気なのか何なのか、何をおいても「ハハハ」と笑うハイテンションキャラ。
しかし行動の目的は中々にシリアスであり、10万年おきに人類に災害をもたらす魔物を
敢えて現代に復活させて互いに喰らい合うよう仕向ける事で、
一つとなったアルテマウェポンを倒し、世界の魔物の永遠の根絶を果たそうとした。
また、自分では魔物を滅ぼすには実力が及ばないと理解していた節もあり、
四天王の撃破は互いに争わせる策略によって行い、現れたアルテマウェポンも、
訪れたベリュルを挑発する事で、あたかも自分の配下のように誤解させて戦わせた。
だが、レオンハルトが魔物を蘇らせ、少なくない人々を死に巻き込んだのは事実。
最初からベリュルの手にかかって殺されるつもりだったのかもしれないと考えると、
「待ていたぞ、もう引き返せぬのだ何もかも」という台詞の重みが増してくる。
と壮大な目的は持っていても、実はレオンハルトが魔物を復活させた時点で、
世界の生物は全部喰らい尽くされてしまっていたのだが……なんなんだアンタ。
息絶えた後にアイテムを渡し、さらにもう一回喋ったりするタフさはお約束である。

主な台詞:
「ハハハ、強いほうが弱いものを食べて、元は四天王だが最後は誰かな」
「ハハハ、お前たちならきっと伝説の魔物を倒せると思ってたさすがだ」
「ハハハ」


【ペリュラ】(第73話)

多くの旅人が訪れる、宿屋だらけの世界。全ての宿が旅人の予約で埋まっていたため、
ベリュル達は毎日一人ずつ殺される、度を越した曰く付き宿に泊まらざるを得なくなる。
案の定殺人事件が起こり、あろう事かベリュルが容疑者として拘束されてしまうも、
名探偵メリアナニーガ名推理を披露し、いつも宿にいる宿屋の主人が犯人だと暴かれる。
宿屋の主人の正体とは、生き血をすするドラキュラ、ペリュラであった。
一般的にイメージされる吸血鬼と同様に、ニンニクと十字架が弱点らしい。
とはいえ、ゲーム的にそんなアイテムが出てくるはずもなく、
普通にアンデッドに共通する弱点のホーリーで対処する事ができる。
ドラキュラである事の必然性が疑われるが、その点は他のゲームでも同じようなものである。

よりによってFFSで推理物という、意欲的なエピソードに登場したボス。
舞台設定からして「毎日一人ずつ殺されるという宿屋」という状況に加え、
「被害者がベリュルが犯人といって、目撃者もいてお前に似てたんだって」と、
死んだはずの被害者の証言が逮捕の決め手となる、FFSに相応しい破天荒さ。
ベリュルと紛らわしいその名前も、名前が似ているから間違われたという事だった。
メリアナニーの推理も、普通に考えれば真っ先に分かりそうなものなのだが、
これらの不自然さや滅茶苦茶さにも、しっかりと理由があるのが凄いところである。

主な台詞:
「フフフ・・ばれては仕方ない、私は生き血をすするドラキュラなのだ」


【バンパイアキング】(第73話)

真犯人を倒した事でベリュルの冤罪も晴れ、連続殺人事件も解決したかと思いきや、
なんとこの町の人間は警察や町の人々に至るまでほぼ全員がバンパイアであり、
宿屋の世界とは、旅人の血を得るための食料基地であった事が明らかとなる。
そのバンパイア達の頂点に立っていたのが、警察署長に扮したバンパイアキング。
太陽の光をも克服した強力な吸血鬼で、力も高く、ドレイン等のHP吸収攻撃を駆使する。
意外に愛の歌が有効なため、これを活用しながら倒すと良い。
倒すと、この町自体が元はゴーストタウンだった事が明らかとなり、世界も消えていく。

町の住人全員がグルの営利殺人という、ビーン一族もびっくりの殺人事件である。
これならば、状況証拠がどこか変だったり、ベリュルを犯人に仕立て上げたのも頷ける。
ベリュルが訪れた時に毎日一人ずつ殺される宿屋しか部屋が空いていなかったのも、
恐らくは偶然ではなかったのだろう。事件の仕掛け自体は相当にチープではあったが、
表立って人間を襲わない点は、吸血鬼らしい狡猾さと言えるのだろうか。
ベリュルの「くっ多くの人の命と血を返せ」という怒りの声への返答が素晴らしい。
おいしかったなら仕方がない。

主な台詞:
「おいしかったよ」
「くっ人間ごときが・・ガァ」

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