「はるなは、これからどうすればええんやろ…………」
自らに向けられた好意にようやく気づかされた春水は、困惑の度合いを深めていく。
そしてみんなも、困惑に巻き込まれるように、それぞれが複雑な思いを抱えていた。
「春水ちゃん……。やっぱり、私…………」
「まりあはーちんのことが大大大好きだよ!! でも…………」
「あかねのやるべきこと、ようやくわかってきたかも」
「こんなにも玲奈に構ってくれるのはとっても嬉しいです。
でも、本当にそれでいいんですか?」
「そうだよね。まずあたしから変わらなきゃ。
尾形のためにも。そして…………アイツのためにも」
全ての想いが交錯したその時、最後の奇跡が降り注ぐ。
「そろそろみんな本格的に煮詰まってきたようなの」
「そうですね。じゃあ私が最後のひと押しを……」
「大丈夫、その必要はないから。だって…………」
「スプ水先生の奇跡 ~最終章~」近日公開(予定)