花の名前 ヒナギク

ヒナギク(雛菊、学名:Bellis perennis)とは、キク科の多年草(日本では一年草扱い。)。別名はデージー、デイジー、チョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)。園芸植物として栽培される。イタリアの国花。

原産地はヨーロッパで、原種は芝生の雑草扱いされている。日本には明治時代初期に渡来した。

多年草であり、学名の種小名 perennis も「多年生の」という意味であるが、日本では夏が暑くて越夏できないことが多い。このため、通常は秋蒔きの一年草として扱う。寒冷地で越夏できるようであれば、株分けで繁殖させることができる。開花期は春で、舌状花が平弁咲きのものと管弁咲きの種類がある。

草丈は10〜20cmくらい。葉は根生葉(ロゼット)で、長さ5cmくらいのへら形で鋸歯があり、薄く毛が生えている。花は、市販品は11月頃から店頭に出回るが、露地で栽培した場合は3月から5月に咲き、花径は2cmくらいの小輪多花性種から、10cm近い大輪種まである。半八重または八重咲きで、舌状花は平弁のものと管弁のものがある。花の色は赤・白・ピンクと絞りがあり、黄色い管状花とのコントラストが美しい。

種苗会社のカタログは5月末頃に出るので、すぐに注文するとタネは7月初めには届く。すぐに冷蔵庫に入れておき、お盆の頃にまくと、年内に開花させることができる。タネは細かいので、浅鉢に蒔き、覆土はせずに、受け皿から吸水させる。

名前にデージーの付く植物が以下のようにいくつかあり、ヒナギクと紛らわしいので注意を要する。また、ヒナギクのことをコモンデージーということも稀にある。

   * グロリオサデージー(キク科オオハンゴンソウ属(ルドベキア属)、学名:Rudbeckia hirta)
   * ブルーデージー(キク科フェリキア属、学名:Felicia amelloides)
   * ユリオプスデージー(キク科ユリオプス属、学名:Euryops pectinatus)
   * シャスタ・デイジー(キク科キク属、学名:Chrysanthemum × burbankii)
   * リビングストンデージー(ハマミズナ科(ツルナ科)、学名:Dorotheanthus bellidiformis)



最終更新:2011年05月02日 15:13
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