ヨーロッパ企画第5回公演
「苦悩のピラミッダー」
「ほら。微妙に歪んでるんですよ、こう右に。」
「……本当だ。」
「こう、二等辺三角形になってないっていうか。」
ビールとパンと苦悩の日々。
ヨーロッパ企画がお届けする古代エジプト大河ロマン。
古代エジプトの王宮を舞台にした、今さらピラミッドを建設しようとする大臣達のバックステージ・ストーリー。初のアウェイ公演であることに加え、日替わりゲストや、古代の小道具・衣装のオール作り物など、未知数の要素を積極的に盛り込んだため、本番前は予想どおり火の車だった。
この公演に、2日目の日替わりゲストとして参加していた中川晴樹は、様子見に来た初日の客席で、その日のゲスト・劇団衛星の岡嶋秀昭さんが巻き起こす大爆笑を目の当たりにしてしまい、これ以上ないプレッシャーを受けて当日、ちょっと早めに会場に来た。
また、その初日のカーテンコールで、岡嶋さんが突然言い出した「次の衛星の芝居のどこかで『ヨーロッパ』と叫ぶ」という謎の公約を受け、上田もその場のノリで「次のヨーロッパの脚本に『衛星』というセリフを書く」と宣言。これがのちのち割とネックとなり、結局ここから次回公演のタイトルが決定した。
最終更新:2007年08月26日 20:37