104 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2008/12/03(水) 23:49:58 ID:???
>>91
「えーと、フカヒレチャーシュー……普通のラーメンでいいや」
NERV本部からの帰り道。
アスカとシンジ、少し遅めの夕食を屋台のラーメンで済ませる二人。
少しスープをすすってから、ぽつりとつぶやくアスカ。
「あと10分で15歳、か」
「あれ、そうだったの」
「アンタ、仲間の誕生日ぐらい覚えておきなさいよね」
「えーと、そうだね。食べる?」
「あのねえ、一枚きりのチャーシュー譲って貰ったって嬉しくもないわよ」
「あはは……」
何気ない会話、仲間と気兼ねの要らないやり取り、当たり前のように過ぎゆく日々。
でも、こんな日だからこそ、考える。
来年の今も、はたしてこうしているのだろうか、と。
「シンジ、もう一回」
「え?うーん……はい、あーん」
「あーん……(ぱくっ)……ありがと」
「アスカ、お誕生日おめでとう」
「ありがと。あーあ、チャーシューで祝う誕生日、か。しまらないわね」
「あはは……」
うん、今を生きる。それでいいんじゃない?
誕生日を迎えて、少しだけ素直に慣れたような気がしたアスカでした。
ちゃんちゃんっと。
最終更新:2011年01月26日 18:24