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125 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/17(木) 11:18:56 ???


「知らない天井ね・・・」
アスカは神経科の病室で、目を覚ました。
全身に取りつけられている、点滴その他のチューブをはがすと、ゆっくりと体を起こす。
どれくらいの間、こうしていたのだろう。
うまく立ち上がれずに、何度かよろけた後、ゆっくりと立ち上がって、歩き出した。
「ちょっと、誰かいないの!・・・ったく、どうなってるのよ」
そこかしこに破損した医療器具が散乱しており、窓もところどころ割られている。

「使徒接近中!!至急パイロットを招集せよ!繰り返す!使徒・・・」
突然背後から聞き覚えのある声がして、アスカは振り返った。
「ミサト!?あたしはこ・・・」
そこまで言いかけて言葉が止まった。
声の主は確かにミサトだった。だが、かつての面影はない。
髪はぐしゃぐしゃ、身につけているのはぼろ布だけで、全身を覆いきれず裸体を晒している。
その目はあらぬ方向を見つめており、よだれをたらした口元を見れば、正気の状態でないのは明らかだった。
「使徒接近中!!至急パイロットを招集せよ!しきゅう、しきゅう、ういいいいいいい」
「ミサト!ミサト!あたしはここよ!一体何がどうなってるの!?」

「無駄よ、彼女は元には戻らない」ドアを開いてレイが入ってきた。
「ファースト!どうなってるの!何があったのか説明しなさいよ!!」
「補完計画が失敗したの。できそこないの群体の人類は、一個の生命体にもなり損ねた。
黒き月へ還元される途中でリリスへの回帰は破綻し、補完が中断された人々は
他者の魂との直接的な接触により、精神が汚染され、皆あのような状態になってしまった。」

レイがそこまで語ると、ぞろぞろとアスカのよく知る人々が部屋に入ってきた。
「アスカ~、また僕を馬鹿にしてよお~。ミサトさあん、また気もちいいことしてえ、えへ、えへ」
「トウジ?どこ?トウジ、ほらお弁当作ってきたよ?」「葛城三佐、構いません、あなたと一緒なら・・・」
「ぼ、ぼぼぼくをえう゛ぁ三号機のパイロットにしてくださひしあおr」
「先輩、ああ、先輩はあ、マヤって呼んで」「パターン青!使徒で・・・ふふいひひひへへっへへへへ」

「いやああああああああああああああ」アスカの絶叫が辺り一帯に響きわたった





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最終更新:2008年01月18日 09:58