0-0043

43 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/05(土) 03:24:20 NRbOU0Y6


澄み渡る碧い空。私は崩れ落ちそうな廃屋にいる。別に悲しくはないし、寂しくもない。
ただ、何もないだけ。

真っ赤な私の弐号機。もう動いてはくれない。もう私は必要ない。
誰にも負けたくなかった。自信もあったのに。

碇シンジ。あんな奴に負けた。情けなくて、バカで、グズな奴。
なんでキスしたんだろ。なんで、欲しかったんだろ。
少し、会いたい。

綾波レイ。ファースト。あんな奴に負けた。無口で、無愛想。何考えてんだかわかんない。
でも、皆はあいつを選んだ。
なんでなの?

なんであたしじゃないのよ!

なんでみんなあたしを選んでくれないの!?

涙がこぼれた。


私は、ただ死んでないだけ




「・・ねぇ・・・起きてよアスカァ・・・・」



名前:
コメント:

すべてのコメントを見る
最終更新:2008年01月17日 22:48