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329 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/11(金) 01:06:28 ???


「よお、遅かったじゃないか」
「仕方無いでしょ。仕事が山積みなんだから」

私はそう言って、アイツの隣に腰を降ろしす。

「で?どーしたのよ急に。話しって何?」
「なあ、葛城。シンジ君達はエヴァに乗って戦っている。まだ中学生なのに、命を賭けて」

アイツが珍しく真面目な表情を浮かべている。

「そんなあの子達に、俺達が出来る事ってなんなんだろうな」
「そんなの……分からないわ」
「俺にも分からんさ。だから、俺に出来る事はしてやりたいと思ってる」
「それは私だって――――」
「分かってる。……話ってのは、それだけさ。用事があるんでね、そろそろ行くよ」

勝手に呼び出して、喋るだけ喋って、帰ろうとしている。
その背中に、文句を言ってやろうと思ったその時、アイツが少しだけ振り返った。

「もし、俺がいなくなる事があったら、俺の分まであの子達を頼む」
「……?ちょっとそれってどういう――」
「……フッ、単なる冗談さ。じゃあな葛城」
「コラ!待ちなさい!」


エレベーターの動く音が聞こえる。

これで、良かったのよね。

ねぇ、加持君?



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ミサト 加持
最終更新:2008年01月18日 00:06