338 名前:さくりゃ ◆JSzrtK3oCk 投稿日:2008/01/11(金) 02:44:20 KnsQzmrE
「あんたなんか、大っ嫌い」
アスカが僕を見下すような表情でそう吐き捨てても、僕は恍惚とした表情を浮かべていた。
僕は独りじゃないんだ。
僕には綾波もミサトさんもカヲルくんもアスカもいる。
僕の事を必要としてくれている人たちがたくさんいる。
苦手な学校には行かなくていい。
もう天国にも昇る思いだ。
「碇くん」
綾波はこの頃、少し微笑みながら僕の名を呼んでくれる。
「シンちゃん」
ミサトさんはふたりの時、恋人のようにそう呼んでくれる。
「シンジくん」
カヲルくんだって笑みを浮かべて僕をやさしい言葉で包んでくれる。
「バカシンジ」
アスカは憎まれ口を叩いても、結局は僕を求めてくれるんだ。
「あんたなんか、大っ嫌い」
好きの反対は無関心なのだから、アスカは僕の事好きかもしれないんだよね?
「あんたなんて死んじゃえばいいのに」
ありがとう、僕にかまってくれて。
最終更新:2008年01月18日 00:07