アットウィキロゴ

0-0598

598 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/13(日) 21:03:19 ???


ニギャー。声にならない声を出す子猫。
「何するんだ!やめろよ!」
カヲル君の手で猫の首は締め付けられ、ついに死んでしまったのか。
手足は微動だにしなくなった。
「何でこんなことを…。」やるせない気持ちで胸が締め付けられる。
「だってこの猫どうせ死んだよ。親もいなくて食べる物もない。
こんなところ、僕と君以外来やしない。段々、弱って苦しみながら死ぬんだ。
だから今殺してあげたほうがいいんだよ。」
「嘘だっ!!」僕は声を張り上げた。
「確かにこのままじゃ死ぬだけだったかもしれないよ。でも助ける方法はある。」
「例えば?」カヲル君は口元に笑みを浮かべた。
「この猫を人目のつく所に連れていけばいいんだ。例えば学校とか。そうすれば誰かが拾ってくれる。」
「あ……。なるほど。頭いいね。」
相変わらず微笑みを崩さないカヲル君を見て僕は怒りがこみあげてきた。
「もっと考えて行動しろよ!」
僕はシンパン(シンジパンチ)を横面めがけて放った。倒れるカヲル君。
いたたまれない気持ちになった僕は走り去った。



カヲルは頬を撫でた。しびれるような痛みが走る。しかし同時に、ある種の気持ちよさを感じていた。

75 92 41 24 13 31*



名前:
コメント:

すべてのコメントを見る
最終更新:2008年01月18日 09:08