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68 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/15(火) 20:12:41 ???


 電話が、鳴った。
 彼からの電話だ。
 ここ最近、毎日電話をしてくる。
 大学でも会ってるのに、話の引き出しが多い人だ。
 …それを楽しみにしている私も私だけど。
 会話の内容は何のへんてつもない、普通の会話だ。今日の出来事、テレビの話、デートの約束…。
 その内、彼と同棲を始めた。
 楽しみにしていた電話の数は減ったけれど、彼が側にいるならそれだけで幸せだった。
 ……幸せすぎて、怖いほどに。
 怖かったから、別れたの。「好きな人ができた」って嘘をついて。
 彼は承諾してくれたけど…多分、嘘だと見抜かれてたわね。
 再会して、まただらだらと関係を続けた。
 再び鳴るようになった電話。彼からの電話。
 会話は相変わらずへんてつもない会話だけど。
 やっぱり、幸せだった。

 でも……。

 あなたは今、どこにいるの?



 私は目を醒ました。懐かしい夢。
 座りながら寝たためか、体中が痛い。
 目の前にある電話を見つめた。

「…鳴らない、電話か…」


  終



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最終更新:2008年01月18日 09:45