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黒い空



題名:黒い空
原題:Myrká (2008)
著者:アーナルデュル・インドリダソン Arnaldur Indriðason
訳者:柳沢由実子
発行:東京創元社 2025.06.27 初版
価格:¥2,600


 アイスランド発のミステリーということで滅茶苦茶希少価値の高い翻訳ミステリーのシリーズ最新作。そもそもレイキャビク警察のエーレンデュル捜査官のシリーズなのだが、レギュラー刑事が他に二人いて、前作『悪い男』では女性刑事エリンボルクが主役を務め、本書では残る一人の刑事シグルデュル=オーリが主役を務める。

 かつてのエド・マクベイン(この作家には生前に会ったことがありますよ)著87分署シリーズを思わせる警察小説シリーズ。何と言っても人口30万という小さな国アイスランド発のミステリーというところが楽しい上、その内容も充実したシリーズであり、本書でも人間模様とその深みをやっぱりしっかりと味わえました。できれば最初の『湿地』から順番に読んで欲しいところだけれど、すべて単独作品として読んで頂いても面白いおススメシリーズである。

(2026.02.03)
最終更新:2026年02月28日 22:19