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桜井氏による音素の定義(2)
- L、R、thに聞こえるとはどういうことですかという質問に対して。
【桜井氏の回答】
あなたがきいて、私が聞いてそう聞こえる音です。聞こえるだけで実際んは音のストリームの一部がそう聞こえるだけです。錯覚です。だから音素は存在しないし、定義できません。
【専門家の回答】
- お互いに同じ音「として」また別の音「として」聞こえる枠組み(「あなたがきいて、私が聞いてそう聞こえる音」)が音素。
- lightとright、baseとvaseは、日本語話者には同じ音「として」、英語話者には別の音「として」聞こえる。耳のいい日本語話者が多少の違いを聞き分けられたとしてもそれはその日本語話者にとっては同一音素の異音にすぎない。
- その音素がなければそもそも物理音としての音声すら作り出すことができない。英語話者に目の前でlとrの違いを実演されても日本語話者には同一の「ラ行」の音素の発音の仕方の違い=異音でしかなく安定した再現性を持たない。
- 自律的に安定した再現性を持つに至るまで習得した日本語話者はすでに英語のl,rの音素を習得したことになる。
- すなわち、特定話者集団に共通のコード(音韻体系)によって音声が安定的にencode-decodeされるからこそ言葉を話すことができ、かつ聞き取ることができる。そのコードを学習するなと言うのは、言葉を学習するなと言うのと同義。
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最終更新:2009年11月03日 00:02