ゼロの保管庫 別館内検索 / 「ヘルプ」で検索した結果

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    ... PukiWikiヘルプ FAQ(PukiWiki-official)?(日本語) テキスト整形のルール プラグインマニュアル PukiWikiヘルプ [#s14a5adf] PukiWiki って 何なの? [#vf801b51] 新しいページを作成するには? [#n2c2eb75] リンクについてる(3m)とかは? [#aeb02253] 掲示板と違う? [#qf09daf7] 誰かが書き込みを書き換えてしまう? [#k1149f33] ブラウザやプロクシのキャッシュで人の変更を消してしまわないだろうか? [#zee20d44] PukiWiki って 何なの? すべてのページが誰でも編集できます。変更したいページでページ上...
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  • PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/H-K
    ...未指定時に表示されるヘルプ include 種別 ブロック型プラグイン 重要度 ★★★☆☆ 書式 #include( ページ名[,title|,notitle] ) 概要 記述した位置に指定したページを挿入して、複数のページをあたかも1つのページであるかのように表示します。 引数 ページ名には挿入するページを指定します。 第2引数にnotitleを指定すると、ページ名の表示を抑制します。titleはその逆です。 プラグイン内設定 PLUGIN_INCLUDE_MAX 一度にインクルードできるページの最大数 PLUGIN_INCLUDE_WITH_TITLE title,notitle を未指定時に挿入時にペ...
  • PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/O-R
    ...未指定時に表示されるヘルプ ref 種別 ブロック型プラグイン インライン型プラグイン 重要度 ★★★★☆ 書式 #ref( 添付ファイル名 | ページ名/添付ファイル名 | URL [, ページ名 ] {, [ left | center | right ], [ wrap | nowrap ], [ around ], [ noicon ], [ noimg ], [ nolink ], [ zoom ], [ 999x999 ], [ 999% ] } [, タイトル ] ) #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。( 添付ファイル名 | ページ名/添付ファイル名 | URL [, ページ名 ] {, [ noicon ], ...
  • 4-694
    ...テーブルに着いた。 ヘルプ役のヴェルダンデが素早くお絞りを用意する…「モキュ♪」 「飲み物はいつも通りでいいのかな?」 「えぇ構わないわ」 ギーシュは手際よくウェイターに告げると隣に座り談笑を始めた。 2人目の客はキュルケだった。タバサを従えズカズカと入ってきた。 キョロキョロと見渡したと思うと 「ダーリンはドコ?」 と聞いた。タバサは興味無さ気に隣で本を読んでいる。 従業員が答える前にタバサがポツリと言った 「…今日は同伴」 「え〜そうなの?ざぁ〜んねぇ〜ん!って?何でアンタが知ってんのよ」 「…先週言ってた」 「あっそう…じゃ仕方無いわね。今日はコルベールを指名するわ♪」 落ち着いた余裕のある雰囲気で進み出たコロベールを引きずる様に キュルケはテーブルに着いた。 「アンタどうすんの?」タバサに尋ねる。 「…このままでいい」隣で本を読みながら視線も逸らさず答える。 「ミス・...
  • PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/L-N
    ...未指定時に表示されるヘルプ ls 種別 ブロック型プラグイン 重要度 ★★☆☆☆ 書式 #ls( [ title ] ) 概要 記述したページより階層化されているページのページ名を一覧表示します。 引数 titleを指定した場合、ページ名に加えてタイトルを表示します。タイトルは各ページの一行目の内容を表示します。省略時はタイトルを表示しません。 備考 実際には、より高機能なls2を使用する機会が多いと思われます。 ls2 種別 (コマンド) ブロック型プラグイン 重要度 ★★★☆☆ 書式 #ls2( [[ パターン ] ...
  • 12-613
    ...カにシエスタを通じてヘルプの要請があったのである。 大口の団体予約が入ったはいいが、シフトの関係で厨房の手が足りなくなりそうだというのだ。 その日ヒマをしていた才人は、前の恩もあるし、ということで気安く請け負った。 そして仕事自体はつつがなく終わり、今、才人は朝日を浴びながら『魅惑の妖精亭』を後にしようとしていた。 「お疲れ様、サイト。いい仕事っぷりだったよ」 才人のために入り口の扉を開けながら、ジェシカはウインクした。 「全く、人遣い荒いんだからジェシカもスカロンさんも…」 さんざんこき使われた才人はヘトヘトだった。 「うふふ。騎士様じゃなかったら、ウチで雇いたいくらいのいい働きっぷりだったよ」 「冗談でも勘弁してください…」 入り口をくぐり、朝靄に煙る通りに出ながら、げんなりした顔で才人は言った。 さんざんこき使われ、身も心もヘトヘ...
  • PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/S-U
    ...未指定時に表示されるヘルプ source 種別 コマンド 重要度 ★☆☆☆☆ 書式 ?cmd=source page=ページ名 概要 指定したページの整形前のソースを表示します。 引数 ページ名にはソースを表示するページ名を指定します。ページ名はエンコードされている必要があります。 stationary 種別 コマンド ブロック型プラグイン インライン型プラグイン 重要度 ★☆☆☆☆ 書式 ?plugin=stationary #stationary stationary 概要 stati...
  • 4-636
    636 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 22 24 15 ID 2KhDM5Em 「きゃっ、危ないわねーヴァリエール」 部屋を出た途端に、ツェルプストーとぶつかりそうになる。 「っ、そっちこそ気を……って、ツェルプストー……その格好……」 ほとんど……裸……いや、布で覆われてはいるが……スケスケだ…… 「あ……んた、そんな格好で……どこに…?」 上手く喋れない位強烈なインパクト。 「夜這いよ、よ・ば・い」 「なぁぁぁぁっ、だめよっ、サイトはっ」 「………そんなわけ無いじゃない、今更……これだから恋に狂った女は」 「だっ、だぁぁぁぁれが、恋ですってぇぇぇ」 「……ま、いいけどね、今からジャンの所に行くのぉ」 「……ミスタ・コルベール?」 「そうよ、愛しのジャン!」 ……わたしが戦争に言ってる間にツェルプストーのネジが幾つか飛んだみたい……敵が減って...
  • 4-15
    15 名前:1/25[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 03 01 26 ID pocecTU4 あたしは静かに泣き続けていた、あれほど馬鹿にしていたのに、あれほど軽蔑していたのに、 何も言わずにあたしを守り、自分を馬鹿にした、別の女を守って死んだ。 ミスタ・コルベール。 手の中で段々冷たくなっていくような気がする、末期のその時に、自分を仇と狙う相手に会ったというのに……どこか落ち着いた死に顔だった。 「ミスタ……。」 致命の傷の他は、僅かにローブが焦げている程度。 あたしとタバサ、二人がかりでも勝てなかった相手に、傷一つ…… 「強かったんですね……ミスタ。」 そっと、頬に触れる。 生きていたら、生きていてくれたら喜ぶかもしれないと、その唇に口付ける。 「邪魔。」 えぇ? いきなりタバサが声をかける、幾らなんでもそりゃないんじゃない?親友。 振り返ると、タバサが杖を構...
  • 23-175
    175 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11/04(日) 10 38 46 ID UOrNevyT 「お久しぶりね、みんな!」  馬車から降りてきた友人達を、両手を広げて出迎える。  タバサ、ティファニア、モンモランシーらと代わる代わる抱擁を交わしたルイズだったが、キュルケが下りてくると両腕を下げた。 「あら、わたしとは再会の抱擁を交わしたくないってことかしら」  冗談めかして言うキュルケに、苦笑気味に首を振る。 「違うわよ。そんな格好じゃ、まともに抱擁できやしないでしょ」 「そうね。ジャン、ちょっとこの子をお願い」  今まで両手に抱いていたものをコルベールに預けると、キュルケは改めてルイズと抱擁をかわした。  体を離し、ルイズはおもむろに問いかける。 「今年でおいくつになるんだったかしら」 「2つよ」  夫であるコルベールに抱かれて眠っている自分...
  • 22-793
    「ラ・ヴァリエール家は断絶とします」  気の毒そうにアンリエッタは告げた。ルイズは貴族のマントをはぎ取られ杖をも取り上げられる。それでもルイズは唇を噛んだまま一切抵抗はしなかった。 「あなたに罪はないわ。でも、貴族のけじめはわかりますね」  ルイズはうなずいて周りを見回す。オスマン院長は目を合わせずに言った。 「申し訳ないが、学籍は削除させてもらった」  ルイズとアンリエッタが進めた虚無の魔法理論に基づく急進的な改革に対し、軍勢を起こして反乱したルイズの両親。そのあまりの急進さを恐れた伝統的な他国貴族とも通じていたらしい。だが結局はラ・ヴァリエール家といえどトリステイン全軍の敵ではなかった。両親は戦で散り、長女は嫁ぎ先から生き残ったルイズに決別の手紙を送っていた。次女は修道院で両親とラ・ヴァリエール家のために散った兵士を弔うという。  そして最後に残ったルイズの扱いは家名断絶と一切の官職剥...
  • 205
     2-197ゼロから始まる、物語  6-359魔王  8-5素直になって、自分  8-470ゼロ魔ダイバー  8-492風神  8-618バカップルイズ〜そして彼女はやさぐれる〜 予告編  9-326ダメ、絶対。  11-76平賀さん  13-62あなたの未来はどっちですか?  13-202俺のパンツを履いてくれ  14-259その名はイーヴァルディ  14-344フラグクラッシャーズ?  14-676  15-390こんなデルフは超嫌だ  15-399翼よごらん  15-756タイムトラボー  17-348異世界人になぁ、味噌汁なんざ、つくれるわきゃ、ねえだろうが!  18-293私のご先祖様  19-258伝説の男  19-335テファの胸の大きさの原因  19-384ヴァリエール家の雌犬  20-239シルフィのファックto231  20-273あの子は遠くへ飛んでった  20-36...
  • 7-142
    142 名前:1/4[sage] 投稿日:2006/11/09(木) 01 52 04 ID Z5mBIefQ 「これから訓練だってゆーのに、何したんだよ?、ギーシュ」 「失礼な、君こそ何かしたんじゃないのか?」 「お前と違って、覗きなんかしてねーよ」 「な、なんだとっ、サイト!!」 「冗談だって」 「何でそれを知っている?」 「……ぉぃ」 「いや良いスポットが有ってだな……」 「……ルイズ見るのは禁止な」 「………了解」 ギーシュと二人話しながらオールド・オスマン。 つまり学園長の所に向かう。 ギーシュと俺は授業終了と同時に呼び出された。 学園長の部屋の前まで来て、ギーシュが声を張り上げる。 「水精霊騎士隊、隊長ギーシュ・ド・グラモン。お召しにより参上いたしました。」 そう、唐突な呼び出しは、騎士隊長と副隊長名義だった。 「入れ」 あれ……今の声 ドアを開けて室内に入ると、学園長の他にも...
  • 18-554
    554 :名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21 29 26 ID bdFzWWjp 「さて、そろそろ白状したらどうかね?」 薄暗い部屋の中、男は目の前の女に向かって話しかける。 「この微熱のキュルケも安く見られたものね。 その程度で仲間を売る女じゃなくってよ」 彼女は天井からつるされた鎖に両手を繋がれていた。 「わたしは本当に暴力は嫌いなのだよ」 その言葉とは逆に男の手から鞭が一閃する。 「…っ!」 キュルケは身体に走る痛みに耐え、悲鳴をあげなかった。 「ほう、まだ悲鳴をあげずに頑張るか」 よく見ればキュルケの身体中には鞭でつくられた傷が多数刻まれていた。 制服はすでボロボロになり、その身は裸に近い状態である。 「ふふふ…この程度、なんともないわ」 「そうかね、しかし痛そうだね」 そういうと男は杖を一振りする。 すると隅においてあったバケツが浮いてキュルケの頭上で停止する...
  • 1-565
    565 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/07/29(土) 18 06 43 ID cYuFN/UY 捕縛された翌日の晩、フーケの押し込められている座敷牢を訪れるひとりの男がいた。 「やぁ、ミス・ロングビル…いやさ、土くれのフーケ。ご気分はいかがですかね?」 この中年の男は確かここの教師で、コルベールとかいったはずだ。 「こんな処に閉じ込められたわたしを笑いにでもきたのかしら?」 「まさか。ここは問題を起した生徒を入れるための場所で、  居心地はそれほど悪くない筈ですぞ」 男はやれやれ、といった仕草で一笑に付したあと、徐に小脇に抱えていた箱を取り出した。 「貴女は明日、チェルノボーグの監獄へ移送されるそうです。  なので私が意趣返しをするチャンスが今宵限りなワケなんですよ」 動揺する表情を読まれないよう、顔を僅かに伏せて聞き返す。 「意趣返しって、わたしを拷問にでも...
  • 13-492
    492 名前:キュルケメイドする。の巻 ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 18 21 15 ID TJdcq1GE キュルケが主人に選んだのはもちろんこの人。 「ダーリーーーーン♪」 メイド姿のキュルケは、そう叫んでコルベールの私室のドアを勢いよく開いた。 開いたドアの向こう側では、コルベールが机の上で書類を整理していた。 もちろん目が点になっている。 「あ、あの?ミス・ツェルプストー?」 学院長から実習の事は聞いていたが、まさか自分がターゲットになるとは思っていなかった炎蛇であった。 全くもって認識の甘い中年である。 コルベールの時間を凍りつかせたまま、キュルケは無遠慮にコルベールの私室に入り込み、さらに無遠慮にコルベールに抱きつく。 「あら嫌だ、キュルケとお呼びになって♪」 「そうじゃなくてですねえっ」 ...
  • 27-460
    前 27-192 不幸せな友人たち 罪人 460 名前: 不幸せな友人たち [sage] 投稿日: 2008/02/09(土) 00 38 19 ID NppwrgYK  あの雨の日も遠く過去へと過ぎ去り、ティファニアがデルフリンガー男爵領に来てから、ちょうど 五年の月日が流れていた。  周囲の風景は時間と共に移り変わっていくが、ティファニアの生活にはほとんど変化がない。  三日に一度は才人のふりをして手紙を書き、訓練された梟に持たせて城に届けさせる。ルイズから の返事がくれば、よく読んでまた返事を書く。それ以外は、本当に何もない生活だった。正確には、 それ以外は何もしようとしない生活だった。  あの雨の日以来、ティファニアは自分の気を紛らわせたり、罪の意識から目をそらす行為を一切し なくなった。ベッドの中で悪夢にうなされようと、罪悪感で胸が引き裂かれんばかりに痛んでも、寝 入る...
  • X00-00
    「いよいよ今日は召喚の儀式であります。  これは2年生に進級した君たちの最初の試験でもあり、貴族として一生を共にする使い魔との神聖な出会いの日でもあります。」 キュルケ「楽しみだわぁ〜。あなたがどんなすごい使い魔を呼び出すか」 ルイズ「…ほっといて」 ―――― ギーシュ「サラマンダー…キュルケが召喚したのか。」 「最後にして大物を出したものですなぁ、ミス・ツェルプストー。」 キュルケ「私の二つ名、微熱のキュルケの名にふさわしい結果ですわ」 「ええ、これで全員ですかな。」 キュルケ「いいえ、まだ…。ミス・ヴァリエールが。       おおみえ切った以上、この子よりよりすごいのを召喚できるのよね、ルイズ?」 ルイズ「と、当然でしょ…!!」 ルイズ「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ...
  • 12-189
    189 名前:試験目前 ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日:2007/02/25(日) 01 57 54 ID Nb3TIG0V 「お〜い、ルイズ? 寝ないのか?」 「別に、いいわよ? 先に寝てて」  ルイズは真っ暗な部屋の中、ぽつんとランプが照らしている机で必死に本をめくっていた。 「・・・つか、さっきから何やってんの?」  才人が布団をめくり上げて、ルイズの後ろに歩み寄る。  ルイズはペンと溜息を一緒に机に置くと、才人の方に椅子ごと振り向いた。 「明日試験があるの、結構重要な試験なんだから邪魔しないで」 「ああ、そういえばモンモンやギーシュたちが教科書めくってうんうん言ってたな」 「ああって・・・そういえば、アンタいっつも授業中寝てるわね・・・」 「まあ、聞いてても何言ってるか分かんねぇし」  才人があはは、と頭を掻くと、そのまま机の上を覗き込んだ。 「で? これはなんの教科...
  • 4-755
    755 名前:『シエスタ&才人の小旅行』プロット1/3[sage] 投稿日:2006/10/05(木) 08 35 56 ID F/7Z93h3 最初に考えたプロットに読み易いよう、多少の肉付けをしたモノです。 大体のオチまでの流れは判って頂けるかと思います。 当初の設定なので実際に書いた内容と違っていたり、 てをにはの間違い等はご容赦ください。 『シエスタ&才人の小旅行』(仮) 突発的に起こった日蝕により日本に迷い込むシエスタ&才人。 才人は行方不明or死亡扱いで実家も引越し済み!行くアテ無し。 残されたルイズは取り乱し、最終的にアンリエッタの元に。 アンリエッタの前では本音が出る&嘘を吐けないのでデレ全開! 日本ではシエスタの大ボケ&才人の突っ込み!のんびりムード。 (才人さん、あそこに学院長さんがいます!) (以前才人さんが学院の庭の隅に立てた様な小さな家に入って…)...
  • 16-14
    14 名前:1/6[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 02 56 36 ID Kao6l/pG  人生に予測は付かず、  想像もしていなかった苦労と言うものは存在する。  平穏とは程遠い人生を送ってきた、ジャン・コルベールだったが、  自分がこんな苦労をする事に成るとは、思った事も無かった。 「せんせー、あのぉ……この問題なんですけどぉ」 「あぁ、これはだね、ここを……」 「そんな事よりぃ、ミスタ・コルベール、今日の放課後お暇ですか?」 「なっ、いや……そのだね」  モテる。    本当は強いのに平和主義で、馬鹿にされようと貶されようと、イザと成れば躊躇無く貶した相手を助ける。  メンヌヴィルを倒した所を見た生徒は居なかったが、アニエスを助ける所は、数人の生徒が見ていた。  ――コルベール先生はキュルケとタバサが敵わなかった相手を下すほ...
  • 4-668
    最近タバサの様子がおかしい。 キュルケはそう感じていた。 本を読んでいるときに話しかけても上の空なのはいつものことなのだが、最近、話しかけた瞬間にその本を閉じてしまうことがままある。 以前なら、誰が話しかけようが読書を中断することなんてなかったのに。 それに最近、タバサの表情が緩くなった。 前は面白い冗談を飛ばしても頬の一つも緩まなかったのに、最近は面白いことを言うと、微笑んだりする。 それがまた可愛かったりするわけで。 まあ、いいことなのだろうが、親友の自分がその変化の原因を知らないことが何か気に喰わない。 「調べちゃおうかしら」 キュルケの中の『微熱』が騒ぎ始めていた。 虚無の曜日。 本来なら、タバサは自室に篭りきり、読書に没頭している日である。 ところがその日は、タバサは朝から自室の扉を開けて外に出てきたのだ。 「ドコ行くのかしら」 廊下の角か...
  • 14-211
    211 名前:どっちにするの? ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00 29 36 ID XZsjIayA これよ、ついに見つけたわ…! サイトにナイショで図書館通いを続けた甲斐があったってもんよ! 私は返却ワゴンに乗っかった一冊の書物に目を付けていた。 それは、『形態変化』の儀式魔術を集めた書。 計画を思いついてから捜してたんだけど、誰かに借りられちゃってて見つからなかった。 それを!今日!ついに!私は発見したのよ! そーよ、この書に記述されているあの術式さえあれば、あのバカメイドに見下されることも、わたあめ姫に後れを取ることもなくなるのよ! 私だってヴァリエールの血を引く者。そう、あと数年もすれば、ちいねえさまにも負けないくらいになるんだから! ふふふふふふ、覚悟しなさいよサイト、私の魅力でメロメロのギタギタにしてあげるんだからっ! 全...
  • 1-864
    864 名前:出会い系は何が起きるかわかりません[sage] 投稿日:2006/08/16(水) 17 22 17 ID xSYTdP6R 今日もトリステイン魔法学院には授業の終わりを告げるベルが鳴り響いた。 「あー、ようやく授業が終わったぁー」  その音で目を覚ました才人は、席を立って思いっきり背伸び、次にあくびをした。  横でルイズが何か言いたそうに拳を握り締めているが気にしない。  授業中に他の女子生徒のスカートを覗こうとして股間を蹴り上げられたことはあっても、なぜだか眠って蹴り上げられたことは無い。 「まったく、あんたときたら」  ルイズは文句を言いたくてたまらなかった。しかしそれでは使い魔を人間だと認めることになってしまう。 ぶつぶついいながら立ち上がると外へ出るためにドアへと歩き出す。 「へいへい」  才人はまぶたをこすりながら悪びれた様子も無く後ろからついていった。   「お...
  • 25-246
    246 名前: 聖夜? いいえケフィアです ◆yJjGBLHXE6 [sage] 投稿日: 2007/12/25(火) 15 15 29 ID pNbIqfGW 「ん……ふあぁ……あ」  いつもと変わらない日差しと、いつもと同じような朝独特の身を切るような冷たさが、 身体を起こした才人の顔を撫でる。  ぶるる、と身震いを一つ。  隣に寝ているはずのルイズを起こすために横をむこうとして、初めて才人は日常とかけ 離れた情景を目の当たりにすることになった。  確かにルイズは隣にいた。しかし、その隣にタバサまですやすやと寝息を立てていたの だった。  反対側には才人に近い順にシエスタとティファニアが。  そして全員何もつけていない。  そもそも全員ベッドにすら寝ていなかった。  基本的に床に雑魚寝である。才人が風邪をひかなかったのが不思議なくらいだった。 「あーそっか。そういや昨日……っうおお、身...
  • 17-124
    124 :ルイズいじめ1:2007/07/08(日) 15 00 44 ID FpcwqyTr 「また失敗かよー。ルイズー。」二年になって授業で習う魔法が地味になってきたせいか、 わたしの爆発の規模も小さくてすむようになってきた。 さんざんみんなにはバカにされてきたからむかついてはいるけど、 さすがに毎回爆発で服をこがしてしまうのは申し訳ないなと思っていたので わたしはほっとしていた。でもみんなの態度が最近ちょっと変わった。 大爆発がなくなったせいか、おっかなびっくりにわたしに接する人が減り、失敗するたびにみんなは群がってきてわたしのことをバカにする。 こういうスタイルでやられるのは正直ちょっとつらいと思い始めてて、 今朝は机にひんにゅーなんて落書きもされちゃってて、 誰がやったの!って問いつめてもみんなはクスクス笑うばかり。 まあたしかに毎回人に迷惑かけてるのに、謝らないで逆ギレしてたわ...
  • 24-667
    667 :人生の終焉 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/18(火) 11 58 48 ID uu0yBZlL さて、どこから話したもんかな。 しかしなんでまた、先生の話なんか聞きたがるかね。 …へえ?『ハルケギニアを変えた男』の過去に興味があるって? まあねえ。当代随一の使い手だしな、一応。 夫婦揃ってクソ強いし。 ウチが喧嘩売りたくない貴族の一つだな間違いなく。 …悪ぃ、何度もした話かこれ。 さてと。じゃあ、どこから聞きたい? …マテ。夫婦のなれ初めってお前。 よーするに、あのおっさんの色恋の話が聞きたいだけか! なになに?本音は課題がめんどいから?弱点握ってなんとかしようって? …まあなあ。あの人のその辺の話は確かに弱点になるし、もの凄く笑える話なんだが。 しかしお前もズル賢いな、そんな手で課題なんとかしようって。誰に似たんだか全く。 …ってーか、母さんに聞こうって思わんかった...
  • 15-828
    前の回 一覧に戻る 次の回 ゼロの飼い犬3 微熱の唇               Soft-M   ■1   「……な〜んか、おかしいと思わない? あの二人」  あたしにとっては退屈でしかない、ミスタ・コルベールによる炎の魔法の講義の最中。  ふたつ前の席に並んで座っているピンク髪と黒髪の二人の後ろ姿を眺めながら、 隣で黙々と授業を受けている友人に小声で聞く。   「……授業中」  話しかけた相手、子供みたいな外見のタバサは、ちらりとあたしの視線の先へ 目を向けてから、すぐに講義を聞くことに興味を戻した。    ホントに生真面目ね、この子なら、授業の内容くらい本で読んでとっくに知ってるでしょうに。  小さく息をつくと、あたしは自分の燃えるような紅い髪を一房、手で摘んで弄ぶ。    タバサの同意は得られなかったけど、あたしはほぼ確信してる。 あの二人……ヴァリエール家...
  • 19-312
    312 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/09(日) 20 29 57 ID rkjsIcgH  「諸君らは、自分が何故魔法を使えるのか、考えたことがあるだろうか」  戦争前に比べて、コルベール先生の授業を真面目に聴くようになった学院生はかなり増えた。 私はもともとどんな授業も真剣に臨んでいたけど、彼のそれはしばしば魔法から逸脱するため、少々軽んじてる部分もあった。 今もそう、魔法学もそこそこに机の上に色々出して実験とやらを繰り返している。 右隣のキュルケは授業内容問わず暑苦しい視線を先生に向けてるし、左隣のサイトは魔法学は机に突っ伏して寝てたクセに、今はさらに隣のタバサに何か説明してる。たぶん、先生の実験とやらについてだろうが、とにかく後でお仕置きしよう。  そんなことを思いながらぼーっとしていた時だった。 「諸君らは、自分が何...
  • 10-82
    82 名前:1/7[sage] 投稿日:2006/12/29(金) 02 17 32 ID bGKe/r+5 猫の様に起きぬけの身体を伸ばす。 腕の中には……タバサの使い魔。 (浮気してるわけじゃないわよ、ジャン) きゅいーきゅいー、と独特の寝息を聞きながら同室の筈のタバサを見つける。 「あんたまたそんなとこで……」 疲れが取れないのか、気配に敏感なこの子があたしが話しかけているのに寝入ったままだった。 小さな溜息を付いてから足音を殺して側まで近寄る。 (幸せそうに寝てるわねぇ……) この子がこんなにくつろいでいるのを見るのは初めてかもしれない。 それを引き出したヴァリエールの使い魔……サイトに何度目か分からない感謝を捧げる。 ずれた布団を起こさないように注意しながら掛け直した。 本当は……ジャンを助けに行きたかった。 もし傷ついていたら? あの騎士隊長に殺されていたら? そんな焦燥に身を...
  • 26-241
    241 名前:Lv.見習[sage] 投稿日:2008/01/10(木) 01 28 29 ID KrNoLSDX  あぁ、なんか……くすぐったい。  腹のあたりかな……なんだろう?  こそばゆい感覚に才人が薄く目を開くと、  淡く優しい光の中を、桃色がふわりと横切った。  ……あぁ、ルイズだ。ルイズの髪。  俺より早く起きるなんて、珍しいじゃねえの。  それに……なんで仰向けになってる俺の視界に居るんだ、お前。  声には出さずにぼんやりと、その桃色を目で追う。  ははあ、お前、さてはなにか嫌な夢でもみたんだろ。  それで不安になって目が覚めたってとこだな?  才人はフッ、と思わず口元を緩める。  またみんなにバカにされてた頃の夢か?  どの魔法使っても全部爆発しちまう夢か?  あぁ、それとも、夢の中で俺が死んじまったりでもしたんかな。  いつまでも...
  • 3-517
    517 名前:310ネタ 280の人[sage] 投稿日:2006/09/16(土) 01 33 37 ID jmcTgjaX ゴロ…ゴロゴロ…… 「ったく…」 下痢ではない。 ルイズが手持ちぶさたで寝返りをうっている訳でもない。 「なんでこう急に」 ハルキゲニアには測候所がなかった。 高い山のてっぺんにレーダーサイトがあるわけではないし、 静止軌道に観測衛星が上がってたりするわけでもない。 「きしょうちょう? なにそれ?」だ。 なんとなく魔法で観測くらい出来そうな気もするが、 あいにく魔法使い達はそういう事柄を見事にスルーしていた。 そういう訳でサイトは洗濯中に雷雨にみまわれたが、 洗いきってしまわないと後が面倒なので濡れるのも構わず洗濯だけは終わらせたのだ。 パーカーは着ていない。 今頃ルイズがマッパで羽織りベッドでゴロゴロしてるだろう。 ...
  • X00-16
     ……そんな事があった為に、今アンリエッタの心の中にはサイト――サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ――が住みついていたの だった。あれから数日が経っていたのだが、その間彼には王宮に来る用事が無かった。おかげで会う事も出来ず、日を追う 毎に心の中の彼の占める割合は大きくなるいっぽうであった。 (サイトさま…お会いしとうございます…)  会いたい、会いに行きたい。  しかし、女王としての立場では無理な相談だった。  ココのところ執務が忙しく、とてもじゃないが魔法学院まで行って帰ってくる時間は取れなかった。ましてや往復だけではな い。彼はガンダールヴ――虚無の担い手でもある幼馴染、ルイズ・フランソワーズの使い魔――ではあるが、それと同時に水 精霊騎士隊の副隊長でもある。彼女の部屋に行ったからといって、必ずしもそこに居るとは限らないのだ。つまりは探さなく てはならない。すぐに見つかれば良いがそうでな...
  • 16-563
    563 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00 21 34 ID mRNK1DRn  …どうして俺は、こんなことをしているんだろうか?  パカン。軽い音がして木が真っ二つに割れる。  俺は元の世界に戻りたくないのか?  切り株に乾燥した木を置き、ナタを振りかぶる。  パカン。また軽い音がして木が、程よい大きさの薪になる。    俺の名前は平賀才人。どこにでもいる普通の男だ。  そんな俺だが鏡のようなものに潜ってからというもの、なんと異世界に呼ばれてしまったらしい。  どうして俺が異世界に呼ばれたというのは、サモン…なんとかというやつに、召喚されたらしいからだ。  らしいのはここが森の中の孤児しかいない集落のような村で、異世界という割にはピンとこないからだ。  それになりよりも、異世界に来たのに落ち着いている俺がいるからだ。    パカン。  今まで都会...
  • 9-11
    11 名前:二度目の夜は。 ◆mitty.ccnw [sage] 投稿日:2006/12/07(木) 17 06 09 ID y3O6w0rD 昨日のルイズは可愛かったなぁ…。 拝啓、地球のお母さま。不肖平賀才人は、はれて男になりました! 最初は犬とか蔑まれてたけれど、ついに昨日は…っ。 しかし…あれが女の子だったんだなぁ…。なんてすばらしいんだっ。 「…にやにやして気持ち悪いわよ」 あ、いつの間に。 記憶の中でルイズの肢体を堪能していると、ホンモノが帰ってきていた。 「お、お帰り」 椅子から立ち上がろうとして、生理現象に気づく。しまった、今立ち上がったら確実に気づかれる。でも、座ったままなのも変だしルイズの気を逸らさないと。 「きょ、今日は調子はどうだった?」 こういうとき必ずどもってしまうのはどうにかして欲しい。ほら、ルイズも変な目で見てるし…。切ない。 「ほ、ほら。昨夜のことがあるか...
  • X00-19
    ■桃色Sisters in the bath 「ルイズちゃん。カトレアさん、お風呂に入っておいで。 才人、ルイズちゃんたちにお風呂の使い方教えてあげてよ」 才人の母にすすめられてルイズたちはお風呂に入ることになった。 才人は彼女たちをバスルームへ案内した。 ガラリ。彼は浴室の扉をあけてやった。 「うわぁ。」「まぁ」 二人は物珍しそうに部屋の中を見渡した。 平賀家のお風呂は今の日本ではそんな珍しくはないユニットバスである。 アイボリーで統一された清潔感のある一室。 才人の父親の趣味で風呂桶にはジャグジーが備え付けられている。 彼は桃髪姉妹の二人にお風呂の使い方を説明した。 「これがジャグチとシャワーの切り替えレバー。これがお湯の温度調節レバー。あとこのパネルがーーーー」 二人は黙って聞いてくれていたようだが、目を白黒させていて混乱気味のご様子だった。 「あ、あのー。サ...
  • 20-255
    255 名前: キミが主で使い魔が俺で ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日: 2007/09/21(金) 23 39 57 ID ++iDMQJT 昼を少し回った時間。 厨房の手伝いを終えて、シエスタは部屋に戻ってきた。 「ただいま戻りました〜」 そう言いながらノックをしてみるが、返事はない。 当然の事ながら、部屋の主人もシエスタの主人も、この時間帯に部屋にいるはずもない。 ていうか、食堂で必死に才人に『あーん』しようとして手が動かないルイズを見てきたばかりだ。 シエスタは部屋に誰も居ないのを確認し、メイド服のポケットから合鍵を取り出す。 才人のメイドであるシエスタが、才人の常駐するルイズの部屋の合鍵を持っているのは道理である。のだが。 実はこの合鍵、才人がルイズに渡され、それをコピーしてこっそりシエスタに渡したものだった。 そのことは当然バレて才人はルイズにボ...
  • 9-549
    549 名前:1/5[sage] 投稿日:2006/12/24(日) 21 50 16 ID 4a7WMG3s 重々しい音共に牢獄の入り口が開く。 囚人達の視線が私に注がれる。 「やれやれ」 この牢獄の中で私は今や時の人だ。 コツコツとブーツの音が私の牢獄に近づいてくる。 「ジャン・コルベール、食事だ」 フル装備の軍装。 昔はあんなに小さかったのに、今は立派な…… 「何を見ているっ」 鋭い叱責が飛ぶ。 「入るぞ」 三度三度の食事は毎回この娘が運んでくれていた。 「大変ではないですかな?」 「職務だ」 毎回繰り返されるこのやり取り。 「逃げはしませぬから、コレを解いてくれれば自分で……」 「うるさい黙れ、一人で城の警備を無力化するような化け物の枷を外せるかっ」 やれやれ…… 「枷が付いてても危ないからっ……こうやって毎食わたしがっ……」 私はどんな怪物だと思われているのですかな? ちなみに私...
  • 13-586
    586 名前:八年後[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 17 40 24 ID gWPlH1vm  ラ・ヴァリエールの屋敷の中で、若い二人の乙女が話をしていた。屋敷を照らす二つの月はその建物の情緒を一層引き立てているかのようだ。  二人の乙女が話をしているのはルイズの部屋。二人はお互いにベッドを挟んで向かいあい、その間のベッドにはサイトが腰をかけていた。 「ひめさまひめさま!女王が人の使い魔を横取りしたらおかしいですわ!」  そう騒ぎ立てているのは、桃色の髪が眩しいルイズ・フランソワーズ。 今年十六歳になる彼女は、服のデザインの素晴らしさを三割引するような虚無の身体を震わせて、自分の主君に注進した。 「女王さまはこんなところまで男を漁りに来ませんわ。女王さまはお城に貴族の素敵な方がいらっしゃるでしょう?」  一番の親友にそう言われ、思い...
  • 24-167
    167 名前: サイトが魔法を使えたら【ガリア編】 [sage] 投稿日: 2007/11/25(日) 23 22 22 ID jO72RQWq トリスティンの王宮内。 サイト、ルイズ、そしてタバサはラグドリアン湖での戦いのあと、 アンリエッタ女王の伝令フクロウにここに呼び出されたのだ。 「ルイズ。報告を感謝します。そして、お二方。今回のガリアの急襲をよく阻止してくれましたね。」 アンリエッタはルイズ、タバサ、サイトをそれぞれ視線を合わせて丁寧に感謝の気持ちを伝えた。 「今夜は、みなさんお疲れでしょうからごゆっくりお休みください。でも明日またこちらに来て頂きます。」 彼女は最後にそう付け加えたのだった。 部屋に戻る途中、ルイズは二人に問い質した。 「ねぇ、サイト。なんであんなとこにガリアの虚無の使い魔がいたの」 「俺に聞かれてもな。偵察かなんかだろ。でも彼女にかなりの深手を...
  • 15-593
    前の回 一覧に戻る 次の回 ゼロの飼い犬2 天使の指先               Soft-M   ■1 「それでは、本日の授業はここまでです。復習を欠かさないで下さいね」  シュブルーズ先生が講義に使った器具を片付け、教室を出て行く。  途端に騒がしくなった教室の中で、わたしはほとんど真っ白なノートに目を落として頭を抱える。  授業の内容が全然頭に入らなかった。あの使い魔のせいだ。サイトが、昨日わたしにした事のせい。  ヒラガサイト。つい一週間くらい前に召還してしまった、わたしの使い魔。 今日は用事を言いつけているので、一緒に授業を聞いてはいない。  平民のくせに、しかも使い魔のくせにちっともわたしに尽くす気がないサイトが、 昨日はどういう風の吹き回しかわたしの爪を切ってやるとか言い出した。    それだけなら、やっと自覚が出てきたのねと喜ぶ所な...
  • 11-76
    76 名前:平賀さん[sage] 投稿日:2007/01/28(日) 03 48 36 ID 7omlHF1N  そのときのわたしは賑やかな居酒屋を出て、数年ぶりに再会した友人たちと、再び長いお別れを交わしたところだった。  心配する友人たちに大丈夫だと笑って別れを告げ、女一人で夜の街を歩き出す。  酔っているために頭が朦朧としていて、今一体何時ごろなのかもよく分からない。  ぐらつく視界とふらつく足取り。せめて家までは自分一人で帰り着かなければと必死で念じながら、うるさい客引きを無視しつつ歩いていたのだ。  その内気分が悪くなって立ち止まり、道端の電柱に右手を突いて左手で口を押さえた。  嘔吐感が胸の奥からじわじわとせり上がってきたが、寸でのところで戻すのだけはこらえた。  そうして数十秒ほど。ほんの少しだけ気分が良くなってきたとき、わたしは何となく軽く頭を上げた。  特に、意味のある動...
  • 3-120
    120 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 21 37 53 ID VeLY7fQq 「く…ぅ…」 下半身から絶え間なく駆け登ってくる痺れのような感覚に耐えながらサイトは考る。 どうしてこうなたんだろうどうしちゃったのさ俺たちと。 (やっぱりアレが原因なんだろうけど、でもなんでこうなるかなぁ) 「うぁっ」 そんな愚にも付かない事を考えているとザラつきつつも蕩けるような舌が鈴口に絡みついた。 くぽ…ちゅぷ… 切れ目の下から上へ。ねっとりと。 痛みにならないギリギリの深度で溝に舌先を捻じり込みつつ往復し、 想像だにつかない柔らかい唇をカリの窪みにすぼめ、 顔そのものを緩やかに上下左右へと動かして唇での愛撫にアクセントを添え、 青臭い先走りを喉の奥へと導く吸引を加える。 私に、私の唇に、私の舌に集中しろと。 腰がくず...
  • 2-191
    191 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/08/25(金) 20 30 43 ID /a79rOpq サイトを好きなあまり、無理やり気味に初めてを奪ってしまうシエスタ 酒と媚薬で思考力を奪い、介抱と称して服の中に手を突っ込みさわさわ、耳をはみはみ 微かに残った意識で必死に止めるよう訴えるものの、シエスタのテクニックの前になす術もない という夢を見t(ry 191 第1話 二日酔いにはご用心 「サイトさん、大丈夫ですか」 「う〜、気持ち悪い」 昨晩、料理長が持ち込んだとっておきのワインを 飲みすぎたサイトは二日酔いに悩んでいた。 「はい、お水と酔い覚ましの薬草です」 「ありがとう、シエスタ」 と水を飲もうとするも手が震えて距離感もわからない。 「シエスタ、悪いんだけど飲ませてくれない?」 「いいですよ……んっ……」 「!?」 シエス...
  • 11-35
    35 名前:1/12[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 01 30 40 ID ABXgnv/D 「こいつら皆、図太いよな……」  牢に閉じ込められていると言うのに、ギーシュ、マリコルヌはもとより、ルイズまで熟睡していた。 「貴族って……こうじゃないと生きていけねーのか?」  そうだとしたら、シュヴァリエ返上して本当によかった。  無意味に死に急いだり……まぁ、これは人の事言えないか。  タバサを助けに行けない苛立ちばかりが募る。  分かってはいた。動けない以上、きっちり休むのが正しいのだと。  先を見据えれば、この三人の行動こそタバサのために成るのだろう。  が、分かってはいても。 「寝れねぇなぁ……」  気が立って眠気がまったく起きなかった。 「デルフも居ないし」  ずっと共に戦っていた戦友。無理矢理引き離されるのは初めてかもしれない。  いつも背負ってい...
  • 20-365
    365 名前: Please Mr.Lostman [sage] 投稿日: 2007/09/23(日) 23 21 55 ID JoDKp6D9  青年は、馬に乗って必死に街道を駆けていた。元々急ぐ旅でもなかったし、愛馬の体を傷つけたく ないという思いもあったので、鞭や拍車の類は一切身につけていない。それでも全速力で走ってくれ る辺り、馬にも危険な状況だということが分かっているのかもしれない。 (婆ちゃん、この辺りなら絶対安全だって言ってたのに!)  静かな自信に満ちた表情で断言していた祖母の顔を恨めしく思い出しながら、青年はちらりと後方 を振り返る。遠くでもうもうと土煙が立ち込め、その向こうからは馬蹄の音が無数に聞こえてきて いる。向こうも諦めるつもりはないらしい。 (無事に逃げ切れるだろうか)  青年は不安だった。相手は大人数だし、全員馬に乗っている。脚力は同程度のようだから、...
  • 16-433
    前の回 一覧に戻る 次の回 ゼロの飼い犬6 黒い瞳の彼               Soft-M ■1   「ごめんなさい、狭いし、あんまり立派な部屋じゃないんですけど」  他の部屋の子に聞こえないように、そっとドアを開いて、小声でサイトさんに言います。  サイトさんは、「お邪魔します」なんて言いながら、わたしの後ろについて室内に入ってきました。    二段ベッドと、古い机やタンスなんかが二人分。小さな窓にこれまた古いカーテン。  ミス・ヴァリエールの部屋に住んでいるサイトさんを招くのは、ちょっとためらわれてしまうわたしの部屋。 一応、サイトさんのお風呂に行く前に、軽くお掃除しておいたのだけれど。   「いや、俺の部屋もこんな感じだったし、むしろ落ち着くかな」 「そうなんですか?」 「いや、広さがね。俺の部屋はもっと散らかってたけど」  サイトさんは、冗談めかして笑...
  • 19-667
    前 11-588不幸せな友人たち ティファニア 667 名前: 不幸せな友人たち [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 05 25 46 ID 71OJQiuu  長テーブルの向側、上座に座ったアンリエッタが、ナイフに刺した肉を口元に持っていく途中で、 不意に手を止めた。どことなく冷めた目つきで、ソースの滴る肉を眺めている。ベロー伯爵は、内心 どきりとしながらも笑顔を作って問いかける。 「おや、いかがなさいました、女王様。料理に何か落ち度でも」 「珍しいですね」  抑揚のない声が返ってきた。アンリエッタは肉を皿に戻しながら、感情の読めない視線で真っ直ぐ にこちらを見つめてくる。 「ベロー伯爵家では、毒入りの料理を客に出すのがしきたりなのですか」  その言葉で、ベロー伯爵は計画の失敗を悟った。予想外のことに慌てながらも、部屋の外に向かっ て声を張る。 「者ども」...
  • 18-46
    前の回 一覧に戻る 次の回 ゼロの飼い犬9 月夜の晩に               Soft-M ■1   「……眠れねえ」  毛布を体の上からどかすと、身を起こしてベッドに腰掛ける。  色々あって体には疲れが溜まってるのに、目が冴えてしまって眠れる気がしない。    そういえば、数日前にもこんなことあったっけ。タバサと一緒に『月の涙』を 探しにいった夜だ。隣のベッドでギーシュが幸せそうに寝息を立ててるのも同じ。    違うのは、今日の宿はシエスタの実家だという点。宝探しの締めくくりとして 俺たちはシエスタの故郷であるタルブの村までやってきて、 シエスタの家に泊めてもらうことになったのだということ。    そしてもうひとつ。今度は”宝”が見つかったのだという点。  眠れないのはそのせいだ。色んな思いが胸の中にあって、興奮している。  思い出したら、余計に目が覚めてし...
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