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「でも、ゼロセン……だったわよね。ゼロセンをどうやって学院まで持って帰るわけ?ヨシカゲのものになったんだったら当然持って帰るんでしょ?」 どうやって学院に持って帰ったらいいかに気がついたと同時にルイズも同じことを思ったらしく、私に尋ねてくる。 私も今考えているところだ。 「そういえばそうですよね。学院に持って帰るにしても大きくて移動されませんし、今はそのネンリョウとかいうものがなくて飛べないんですよね?」 シエスタもルイズの言葉で気がついたのか疑問の声を上げる。 だから考えてる所だ! 察せよそれぐらい! そんな無理なことを思いながら持って帰る方法を考える。 どうすれば、どうすればいい!? 「あんなの運べるのドラゴンくらいよ。しかも竜騎士隊のドラゴンみたいに訓練されたやつ」 どうすればい……竜騎士隊? 「その竜騎士隊ってのはなんなんだ?」 「え?竜騎士隊?知らないの?」 「知らないから聞いてるんだろ」 予想はつくけどな。 だがそれが100%合っているとは限らない。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥だ。 それがどれだけ稚拙なことだろうと、知らなかったり、情報が曖昧であれば、訊ねることを恐れてはいけない。 「まったく、ニホンには竜もいないの?」 「ああ。はるか昔はいたかもしれないけどな」 嘘だ。竜なんているわけないだろ。 大体あんなファンタジーが生きてること自体が異常なんだよ。 タバサの使い魔の竜だけでも普通の人間には脅威過ぎる。 それがこの世界にはあれ一匹だけじゃない、数多くいるんだ。 あの竜よりさらに大きな竜だっているだろう。 火を吐く竜だっているに違いない。 それに危険なのは竜だけではない。 竜に匹敵するような危険な生物は他にもまだまだいるはずだ。 なんといってもこの世界はファンタジーだからな。 ファンタジーの世界に出てくる生き物は大体いるだろう。 そう考えるとこの世界はなんて危険に満ち溢れてるんだ。 クソッ!こんな世界に住むことになるなんて本当に最悪だ! 「竜騎士隊っていうのは、その名前の通り竜を乗りこなして戦う騎士隊のことよ。竜を乗りこなすことのできる人間だけが入隊することができるわ。 もちろんみんな貴族で構成されてるのよ」 「へえ。そりゃ凄い」 そうだ。 今は世界がどうのこうの考えている場合ではない。 なにがあろうとこの世界に来てしまった以上、私はこの世界で生きていくしかないのだ。 この世界で『幸福』になるしかない。 それにしても、やっぱり予想通りだったな。 やはり名は体をあらわすというのは全国共通だな。 そして学院に持って帰る方法が見えた気がする。 「なあ、ルイズ。その竜騎士隊とやらにゼロ戦を運んでもらえないものだろうか?」 「……はぁ?あんたなに言ってんの?」 「だから、竜騎士隊にゼロ戦を運んでもらえないか、って聞いてるんだ」 ドラゴンでゼロ戦が運べるならドラゴンで運べばいい。 ルイズがドラゴンなら運べるといったのだ。 この世界の住人であるルイズが。 だとしたら運べる。 単純な考えだが一番現実的だ。 そして、 「バカじゃないの?」 これが私の問いに対するルイズの答えだった。 「竜騎士隊が平民の願い事なんて聞くわけないじゃない。ゼロセンを運んでそれが国のためになるわけでもないし」 確かにその通りだが…… それなら、 「ならルイズが頼めばどうだ?私は平民だがお前は貴族だ。貴族が頼めば竜騎士隊も動いてくれるんじゃないか?」 平民がダメなら貴族だ。 よかったなルイズ。お前の唯一の存在価値である貴族が私の役に立つときがきたじゃないか! 「そんなことあるわけないじゃない」 ……とことんゼロだな。 まったく役に立たない。 これじゃ存在価値ゼロのルイズだ。 「そりゃ動かせないわけじゃないけど」 「え?」 動かせるのか? 「え?って何よ。え?って。家が家だからコネがないわけじゃないわよ」 早くそういえよ。 これで存在価値ゼロではなくなったわけだ。 「でもね。その様子だと勘違いしてそうだから言っておくけど、いくら頼んでもタダじゃ動かないわよ」 「ん?どういうことだ?」 「軍人っていうのは色々あるから貧乏なのよ。だからお金を稼ぐためにそういった頼みを引き受けてくれる人もいるんだけど、それには当然お金がいるわ。 お金を稼ぐためにやってるんだから当然だけど」 「……金か」 それは考えてなかった。 やはりどの世界でも金は大事だな。 元の世界では幽霊ですら金が要る世の中だったしな。 「そう、だからゼロセンを学院まで運ぶのには運び賃がいるわ」 「あ~、それは大体幾らぐらいなんだ?」 「さあ?わたしにはわからないわ。でもヨシカゲに払える金額じゃないことはたしかね」 「なあ、悪いが立て替え「わたしは払わないわよ」……わかったよ」 チクショウ、どうすりゃいいだ? 金、金、金、金、金、金、金、金、金、金、金! 金なんて持ってるわけねえだろ! 金、金、金、金、金、金、金、金、金、金、金、……チクショウッ! 大金になりそうなものなんて持ってるわけが……あ。 ゼロ戦はなんだ? 戦闘機だ。 単純にいって何ができる? 空を飛ぶことができる。 この世界に科学はあるか? あるわけがない。 だが、エンジンを作っていた男がいただろ? コルベールだ。 あいつは自力でエンジンを作り、私がエンジンを知っていると言ったら相当興奮していた。 そんな奴にゼロ戦を見せたらどうなる? 間違いなく調べさせてくれだとかいうに決まっている。 コルベールにとってゼロ戦は最高の研究対象のはずだからな。 研究したくてしたくてたまらないだろう。 それを許す代わりに運び賃を立て替えてくれと言えば……きっと立て替えてくれる。 間違いない。 「ルイズ。金は用意できる。だから竜騎士隊にゼロ戦を運ばしてくれ」 「うそ!?」 最悪、コルベールが払ってくれなくても運ばせてしまえばこちらの勝ちだ。 ----
「でも、ゼロセン……だったわよね。ゼロセンをどうやって学院まで持って帰るわけ?ヨシカゲのものになったんだったら当然持って帰るんでしょ?」 どうやって学院に持って帰ったらいいかに気がついたと同時にルイズも同じことを思ったらしく、私に尋ねてくる。 私も今考えているところだ。 「そういえばそうですよね。学院に持って帰るにしても大きくて移動されませんし、今はそのネンリョウとかいうものがなくて飛べないんですよね?」 シエスタもルイズの言葉で気がついたのか疑問の声を上げる。 だから考えてる所だ! 察せよそれぐらい! そんな無理なことを思いながら持って帰る方法を考える。 どうすれば、どうすればいい!? 「あんなの運べるのドラゴンくらいよ。しかも竜騎士隊のドラゴンみたいに訓練されたやつ」 どうすればい……竜騎士隊? 「その竜騎士隊ってのはなんなんだ?」 「え?竜騎士隊?知らないの?」 「知らないから聞いてるんだろ」 予想はつくけどな。 だがそれが100%合っているとは限らない。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥だ。 それがどれだけ稚拙なことだろうと、知らなかったり、情報が曖昧であれば、訊ねることを恐れてはいけない。 「まったく、ニホンには竜もいないの?」 「ああ。はるか昔はいたかもしれないけどな」 嘘だ。竜なんているわけないだろ。 大体あんなファンタジーが生きてること自体が異常なんだよ。 タバサの使い魔の竜だけでも普通の人間には脅威過ぎる。 それがこの世界にはあれ一匹だけじゃない、数多くいるんだ。 あの竜よりさらに大きな竜だっているだろう。 火を吐く竜だっているに違いない。 それに危険なのは竜だけではない。 竜に匹敵するような危険な生物は他にもまだまだいるはずだ。 なんといってもこの世界はファンタジーだからな。 ファンタジーの世界に出てくる生き物は大体いるだろう。 そう考えるとこの世界はなんて危険に満ち溢れてるんだ。 クソッ!こんな世界に住むことになるなんて本当に最悪だ! 「竜騎士隊っていうのは、その名前の通り竜を乗りこなして戦う騎士隊のことよ。竜を乗りこなすことのできる人間だけが入隊することができるわ。 もちろんみんな貴族で構成されてるのよ」 「へえ。そりゃ凄い」 そうだ。 今は世界がどうのこうの考えている場合ではない。 なにがあろうとこの世界に来てしまった以上、私はこの世界で生きていくしかないのだ。 この世界で『幸福』になるしかない。 それにしても、やっぱり予想通りだったな。 やはり名は体をあらわすというのは全国共通だな。 そして学院に持って帰る方法が見えた気がする。 「なあ、ルイズ。その竜騎士隊とやらにゼロ戦を運んでもらえないものだろうか?」 「……はぁ?あんたなに言ってんの?」 「だから、竜騎士隊にゼロ戦を運んでもらえないか、って聞いてるんだ」 ドラゴンでゼロ戦が運べるならドラゴンで運べばいい。 ルイズがドラゴンなら運べるといったのだ。 この世界の住人であるルイズが。 だとしたら運べる。 単純な考えだが一番現実的だ。 そして、 「バカじゃないの?」 これが私の問いに対するルイズの答えだった。 「竜騎士隊が平民の願い事なんて聞くわけないじゃない。ゼロセンを運んでそれが国のためになるわけでもないし」 確かにその通りだが…… それなら、 「ならルイズが頼めばどうだ?私は平民だがお前は貴族だ。貴族が頼めば竜騎士隊も動いてくれるんじゃないか?」 平民がダメなら貴族だ。 よかったなルイズ。お前の唯一の存在価値である貴族が私の役に立つときがきたじゃないか! 「そんなことあるわけないじゃない」 ……とことんゼロだな。 まったく役に立たない。 これじゃ存在価値ゼロのルイズだ。 「そりゃ動かせないわけじゃないけど」 「え?」 動かせるのか? 「え?って何よ。え?って。家が家だからコネがないわけじゃないわよ」 早くそういえよ。 これで存在価値ゼロではなくなったわけだ。 「でもね。その様子だと勘違いしてそうだから言っておくけど、いくら頼んでもタダじゃ動かないわよ」 「ん?どういうことだ?」 「軍人っていうのは色々あるから貧乏なのよ。だからお金を稼ぐためにそういった頼みを引き受けてくれる人もいるんだけど、それには当然お金がいるわ。 お金を稼ぐためにやってるんだから当然だけど」 「……金か」 それは考えてなかった。 やはりどの世界でも金は大事だな。 元の世界では幽霊ですら金が要る世の中だったしな。 「そう、だからゼロセンを学院まで運ぶのには運び賃がいるわ」 「あ~、それは大体幾らぐらいなんだ?」 「さあ?わたしにはわからないわ。でもヨシカゲに払える金額じゃないことはたしかね」 「なあ、悪いが立て替え「わたしは払わないわよ」……わかったよ」 チクショウ、どうすりゃいいだ? 金、金、金、金、金、金、金、金、金、金、金! 金なんて持ってるわけねえだろ! 金、金、金、金、金、金、金、金、金、金、金、……チクショウッ! 大金になりそうなものなんて持ってるわけが……あ。 ゼロ戦はなんだ? 戦闘機だ。 単純にいって何ができる? 空を飛ぶことができる。 この世界に科学はあるか? あるわけがない。 だが、エンジンを作っていた男がいただろ? コルベールだ。 あいつは自力でエンジンを作り、私がエンジンを知っていると言ったら相当興奮していた。 そんな奴にゼロ戦を見せたらどうなる? 間違いなく調べさせてくれだとかいうに決まっている。 コルベールにとってゼロ戦は最高の研究対象のはずだからな。 研究したくてしたくてたまらないだろう。 それを許す代わりに運び賃を立て替えてくれと言えば……きっと立て替えてくれる。 間違いない。 「ルイズ。金は用意できる。だから竜騎士隊にゼロ戦を運ばしてくれ」 「うそ!?」 最悪、コルベールが払ってくれなくても運ばせてしまえばこちらの勝ちだ。 ----

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