ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「風と虚無の使い魔-23」で検索した結果

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  • 風と虚無の使い魔-23
    一行はウェールズに案内され、彼の居室へ向かう。 そこは皇太子の部屋とは思えない質素な部屋であった。 ウェールズは机の引出しをあけ、宝石が散りばめられた小箱を取り出し、つけていたネックレスの先に ついている小さな鍵を小箱の鍵穴に差し込み、中から一通の手紙を取り出す。 ウェールズは名残惜しげに手紙を開き、目を通した後、丁寧に畳み直し封筒にしまい、ルイズに手渡す。 「この通り、確かに返却した」 「ありがとうございます」 ルイズは深々と頭を下げ、手紙を受け取る。 「明日の朝、非戦闘員を乗せた『イーグル』号が出発する。貨物船は代わりに接収させてもらうがね、 それで君達はトリステインに帰りなさい」 ルイズは目を伏せていたが、決心したように目をあげ、問い掛ける。 「あの、殿下…先ほど栄光ある敗北とおっしゃりましたが、王軍に勝ち目はないのですか?」 ウ...
  • 風と虚無の使い魔-1
    教室の一角。マントを羽織った少年少女達の間に、大男が倒れていた。 気を失っているようだが、それでもその雰囲気にはなにか語るべくないものがあった。 「へ、へいみん?」 「そもそも人間?」 「ゴーレムとかじゃない・・・よな?」 「ざわ……ざわ……」 筋肉質であり、マントや宝石などの小奇麗なものはつけていないことから、貴族ではないことはわかる。 しかし、彼の頭には角。彼の両肩にも角。人間ではないのか、人間、あるいは亜人だとしても平和的な人間でない可能性が 非常に高そうだとメガネの少女は冷静に分析した。 「ゼロのルイズ!なにを呼び出したんだ!」 「何度も失敗して、成功したと思ったらこれかよ!」 「まともに使える魔法はないのか!」 教室から少女に向けて野次が飛ぶ。 桃色の髪の少女が叫ぶ。 「こ、コルベール先生、やっぱりこの大男...
  • 風と虚無の使い魔-2
    「…で、俺はなにをすればいいんだ?」 あぐらをかく使い魔。 生徒たちが好き勝手な方向にクモの子を散らすように逃げ去っていった中、 歩いて少女の使い魔の部屋に到着したワムウと少女。 ワムウは、部屋に向かうまで真昼間であるはずの今、遮蔽物もなしに歩けることを不思議に思った。 しかし、それ以上に不思議に思ったのはッ! (月がッ!月が2つあるッ!…どういうことだ?太陽の光も少し体の調子を下げる程度で十分に動ける… 長い間直射を浴びていればダメージを受けるだろうが…風のプロテクターを使うよりもスタミナは安上がりだな…… だが、油断はできんな…シーザーのやったように、鏡などで太陽の光を集中させれば、十分致命傷になりうる… 天敵である波紋使いが今のところ見当たらん…そのためにも唯一の『天敵』である太陽光…もっとも違う世界であるようだし 太陽とは呼...
  • 風と虚無の使い魔-28
    入り口にあった松明に火をつけ、タバサたちは鍾乳洞の中を進む。 先導していたミノタウロスが部屋のように開けた場所で立ち止まる。 そこには机、椅子、炭などの生活用品だけではなく、 秘薬のつめられた瓶や袋、マンドラゴラの苗床や奇妙な道具などが整理されておかれていた。 棚には奇妙な人形や仮面、鉱石、そしていくつか本が並んでいる。 「粗末な物しかないが、座りたまえ」 腰掛けたタバサが男に問いかける。 「あなた、何者?」 「ラルカスという。元は、いや今もだが貴族だ、十年前にミノタウロスを倒した」 「その格好は?」 「ああ、気になるだろうな…端的に言えば、禁忌である脳移植を行なったのさ、 人間の体、そして不治の病と引き換えにこの恐ろしいほどの生命力を持つミノタウロスの体を手に入れた」 「それで、魔法が使えるし、言葉も通じるのね!」 シルフィードがワムウの後ろから口をはさむ...
  • 風と虚無の使い魔-10
    「諸君、私は料理が好きだ…むにゃむにゃ…」 「おい、起きろ」 へんじがない。ただのねむいひとのようだ。 「おい、起きろ」 二回目のコール。しかしやはり、返事は無い。 無言で管から作った空気の渦を、枕もとに飛ばす。 ルイズはその衝撃で目を覚まし、ワムウを睨みつける。 「あんた!あれほどいったでしょ!また枕一つダメにして!」 無残な枕だったものをワムウにぶつける。 「朝早く起こせといったのはお前だろう、シエスタと出かけるんじゃなかったのか?」 「そうよ!何でそれを早く言わないのよ、さっさと着替えさせなさ…あんたに期待したら服がいくつあっても足りなかったわね……ああ、もうあんたは出かける準備しときなさい」 昨夜に服を片付けさせようとして引きちぎられていたルイズはワムウの家事能力について大分理解してきていた。 ...
  • 風と虚無の使い魔-5
    教室を爆破した罰として、ルイズは魔法無しでの掃除を命じられた。(無論この教室は使えないため、休講となった) 「なるほど、それが『ゼロのルイズ』のいわれか」 「なんとでも言いなさいよ!どうせ私の魔法成功率はゼロよ!あんたは掃除が終わるまでどっかいってなさい」 ぷい、とそっぽを向いてルイズは一人で掃除をし始めた。 すると、ワムウが歩いてきて横に立つ。 「なによ、同情の代わりに手伝ってくれるとでもいうの?これは私の受けた罰なんだから私がやらないと。 まあ、強制はしないけどやってくれるっていうなら別に手伝ってもいいわ」 無言を肯定と受け取ったルイズ。 「じゃあ、あんたはあっち側をお願いね」 しかし、動かない。 「なによ?手伝ってくれるんじゃなかったの?」 「少し待て」 ぶっきらぼうに返すワムウ。 ワム...
  • 風と虚無の使い魔-8
    ヴェストリの広場に向かうルイズとワムウ。 「勝算はあるのか?」 「ないわ」 「作戦はあるのか?」 「ないわ」 「俺に助けろなどというのか?」 「言わないわ……ああ、なんであんなこと言っちゃったのかしら…あんたに似てきたのかも」 口調は嫌がっているようだが後悔の念はなかった。 「ならば、付き添いは必要ないな」 「あら、何様のつもり?主人に付き添いって私子供じゃないのよ」 「俺から見れば人間なんぞ皆子供だ」 ワムウがフッと笑う 「よく言うわ」 「遅れるなよ」 「あいつが笑ってるところなんて……初めて見たわね。雨でも降るのかしら」  * * * 「はあ?ゼロのルイズが決闘?あの恐ろしい使い魔じゃなくて?」 キュルケがタバサから噂を聞き、首を傾げる。 「変ねえ、あいつは後先考えないことがある...
  • 風と虚無の使い魔-15
    任務を果たし、フーケは気絶している間に校舎内にある牢の中で捕縛しておいた。 ジャッジメントを出せても、本体が動けなければ脱獄は不可能、という理由でだ。 つまり手錠でフーケを柱に固定してあるのは決してオスマンの趣味でも性癖でもない。たぶん。 「なるほど、スタンドか…」 校長室で任務を終えてきた4人の話を聞く。 「なにか心当たりでもあるんですか?」 キュルケがオールドオスマンに尋ねる。 「うむ、ないことも無いが、明言は避けておこう…じゃが、近いうちに何か伝えられるよう努力しよう。 そして、『土くれのフーケ』捕縛の功で『シュヴァリエ』の爵位申請を、宮廷に出しておいた。追って沙汰があるじゃろう。 ただし、ミス・タバサはすでに『シェヴァリエ』の爵位を持っているからにして、精霊勲章の授与の申請をしておいた」 三人の顔が輝く。タバサは無表情のまま...
  • 風と虚無の使い魔-17
    「なあ、一つお願いしたいんだが…」 アルビオンに向かうために馬に跨ろうとするルイズにギーシュが問い掛ける。 「なによ」 「僕の使い魔を連れて行きたいんだけど」 「好きにしなさいよ」 ルイズは興味を失い、再度馬に跨ろうとする。 「わかったよ、おいで!僕のヴェルダンテ!」 ギーシュが使い魔の名前を叫ぶ。 ギーシュの数歩前の土が隆起し、大きなモグラが姿を現す。 大きさは直径60サント程度だろうか。 「なにこれ、ジャイアントモール?これがあんたの使い魔?」 ルイズが尋ねる。 「そうさ、ヴェルダンテと呼んでくれ!ああ、僕の可愛いヴェルダンテよ!僕とワルキューレとヴェルダンテの 心が一つになれば僕らの正義は100万パワーさ!」 「そう、じゃあ66万パワーで妥協しなさい」 「ど、どういう意味だね、それは。使い魔を連れて行っていいと言ったんじゃな...
  • 風と虚無の使い魔-27
    「オーノーだズラ 私もうだめズラ 成果が爆破されちまったズラ 魔法撃たれてしまったズラ」 下を向いて呟くコルベールをルイズが慰める。 「そ、そんな…コルベール先生ほどの人ならこれくらい簡単に作れますよ…… それにほら、爆発は男のロマンって言いますし!」 コルベールが顔を上げる。 「そ、そうかね?」 「ええ、そうですよ!コルベール先生は天才ですから!爆発は男のロマンですから!」 「そうか!なんだか自信がついてきましたぞ、ありがとう、ミス・ヴァリエール」 「いえいえ、どういたいまして」 「ただ、教室の掃除は男のロマンではないですからな、頼みましたぞ」 結局、途中からシエスタの手伝いがあったものの、掃除が終わったときにはもう夜であった。 部屋に戻ったルイズはベッドに倒れこむ。 そして、なにかに気付いたように呟く。 「そういえば、ここ数日みてないけど…ワムウはどこい...
  • 風と虚無の使い魔-22
    相手の船が貨物船に近接し、相手の船員が乗り込んでくる。 「空賊だ!抵抗するな!…おや、貴族の客まで乗せてるのか」 ルイズたちを下品に舐めるように見る。 「こりゃあ別嬪だ、どうだい、俺らの船で皿洗いでもやらねえか?」 男は下品に笑う。 「下がりなさい、下郎」 「驚いた、下郎ときたもんだ!」 男は大きくのけぞって笑う。 「おいてめえら、こいつらも運びな、身代金もたんまり貰えるだろうさ」 数人の男が無言で武器を奪い取り、船倉に押し込まれる。 「やれやれ、空賊に襲われるとはついてないな」 ワルドが呟く。 貨物船の船員たちと一緒に狭い部屋に詰め込まれた一行。 「急いでるのに…」 貨物船の船長がガハハと笑う。 「おい、娘ちゃんたち、あんたらも急ぎなのかい?」 「ええ、そうよ」 「だとよ、野郎ども。このバカな空賊どもは俺らの船に乗り込んだつもりらしいが…」...
  • 風と虚無の使い魔-7
    職員や生徒の間で勅使が亡くなった、というニュースが流れていたが、その日は大多数の生徒にとっていつもの平和な朝だった。 もちろん、1人の少女と使い魔の間でも。 「……で、あの『ぷろてくたー』ってのはなんなの?」 「俺の世界では、身に纏う防具だったが…名づけた相手にとっては比喩だろう。俺の体の管から水蒸気を出し、それをウズ状にして 俺の周りに纏わせる。そうすれば光が屈折して俺に当たらない、故に姿が見えにくくなる。まあ、元々の目的は透明化ではないがな」 「あんたの風って便利ねー。異世界の亜人ってこんなんばかりだとしたら…恐ろしすぎるわね」 ワムウはそうでもない、と否定をする。 「我々はもう4人、いや2人しか残っていない。あちらでは亜人などと言う言い方はしていなかったがためになにを指しているか 詳しくはわからんが俺の世界で高等生命に足る知性があるのは人間...
  • 風と虚無の使い魔-4
    決闘が終わり、もう夜。 月が2つ並んでいる。 「…まったく、無茶しちゃって……あんたまだ召還されて一日目よ!?よくもこんな問題おこせるものね!」 「無茶だというが、俺の実力は知っている。多少魔法が使える程度の小僧に負けるとは思えん。もし負けたとしたらそれほどの男であった、ということだ」 ルイズが声を張り上げる。 「ダー―ッ!違うわよ!別にあんたみたいな田舎の亜人が負けて怪我することは心配してないわよ!あんたの恐ろしさは召還してすぐわからせてもらってるわ! お生憎様!まったく、まだギーシュは決闘という形だったからよかったけど、あんたみたいな亜人が貴族を傷つけたりしたら即刻処刑よ! しょ・け・い!もし次傷つけたりしたら、運がよくてもアカデミーってところで輪切りにされるくらいは覚悟しときなさいよ、まったく」 まくしたてるように話し、終わった後ためいきを...
  • 風と虚無の使い魔-20
    「これがおれの本体のハンサム顔だ!」 文字通り肉壁を開け、自らの顔をさらけ出す。 そこにキュルケとタバサが魔法を放つ。 しかし、その魔法は肉に遮られる。 「『火』も『氷』も無駄なんだよッ!!俺には『弱点』はないんだよォーーッ!!偉そうなガキどもがァーーッ!」 続けてワムウがボディにパンチを叩き込む。 さすがの肉壁も耐え切れないのか、男の顔が少し歪む。 ワムウも驚く。 「ふむ、我が拳を受けて倒れないとは…面白い、実に面白い男だ!」 男は歯軋りをする。 「なめやがって…俺のこの肉は平民にも見えるし、触れもする…おめーらの一部はフーケのを見てるよなァ~~ッ! そう、これは俺の能力!メイジの特権魔法に加え!新たなる能力、それが『スタンド』! おめ~らよ~ッ…トリステイン魔法学院の生徒だってなァ~~ッ?あそこの俺は元生徒だったんだが…この俺をよぉ~~~ッ、 問題...
  • 風と虚無の使い魔-29
    「なによ、主人が大変だっていうのに、あいつはどこいったのよ、ほんと…」 白紙の”始祖の祈祷書”を抱えながらルイズは自分の部屋で呟く。 詔を考えろなんて言われて、あまりのことにのぼせながら承っちゃったけど… 今考えたらとてつもない重役だわ、私じゃ力不足じゃないかしら…… 詩的になんていわれても、思いつかないわよ、詩人じゃないんだから。 もう、やんなっちゃうわ。 ルイズはため息をつこうとすると鍵がかかっているはずのドアが大きく開く。 「ルイズー、詔とやらはできたの?」 校則で違反されているはずのアンロックで押し入ってきたキュルケにニヤニヤしながら尋ねられる。 まったく、またからかいにきたのかしら。 そう思いながら不機嫌な顔で返事をする。 「なによ、こんな大事なこと一朝一夕でできるわけないじゃない」 「そうよねー、じゃあどれくらい書けたのよ、見せなさいよ」 ...
  • 風と虚無の使い魔-18
    一行はラ・ロシェールの高級ホテル、「女神の杵」の1階の酒場「ジョディ・ターナー」で休めていた。 ギーシュは酒を飲む余裕も無く、ぐったりとし、ルイズとタバサは嗜み程度にグラスをたまに傾けていた。 キュルケはトリステインワインの利き酒をし、ルイズからこれは任務だと窘められるが気にしない。 ワムウは暖炉の前のソファにどっかりと座っている。 明日の乗船のために桟橋へ交渉に行っていたワルドが帰ってくる。 「アルビオンに渡る船は二つの月が重なる今夜の『スヴェル』の月夜のせいで明日 最も大陸とここが近づく。軍船でもない限り、短い距離でアルビオンの高度まで上がれるだけの 馬力も、大陸の周りを一周して入るだけの風石を積むスペースも確保できないそうだ」 ルイズが声を漏らす。 「そんな…急ぎの任務なのに…」 「慌てることはないさ、明日明後日でアルビオンが落とされると決まったわけではない...
  • サブ・ゼロの使い魔
    ■ 第一章 ├ サブ・ゼロの使い魔-1 ├ サブ・ゼロの使い魔-2 ├ サブ・ゼロの使い魔-3 ...
  • 風と虚無の使い魔-16
    女盗賊が投獄された地下の監獄。 杖もない、金属もない、身動きもとれないで脱出は不可能だと早々に決め付け、観念した女盗賊。 眠りにつこうと思っていた刹那、階段の上からコツコツと靴の音が聞こえてくる。 「『土くれ』だな」 男は低い声を出した。 「あんた、何者?」 フーケは男に問い掛ける。男は質問には答えずに 「再びアルビオンに仕える気はないか?」 「ふざけたことを言わないで、それ以上そんな話をするようなら助けに来てもらったところ悪いけど死んでもらうよ」 半透明で薄緑色のゴーレムのような物体が現れる。 「物騒だな、勘違いをするな。アルビオンの王家に仕えろと言っているのではない。あそこの王家はもうすぐ倒れる」 「バカどもがドンパチやってるらしいからね」 「その片方のバカの誘いだ。トリステイン貴族などという枠を越え、この世界を憂う貴族たちの連盟だ。目的はハルケギニアの ...
  • 風と虚無の使い魔-24
    「僕は、結婚式をあげたあと、僕達はグリフォンに乗って帰る。君たちは『イーグル』に乗って帰ってくれ、といったと思うんだが…」 ワルドは絶句する。 「あら、ルイズの結婚なんて格好のネタ逃せないわよ、攻めてくるのは正午なんでしょう? いざとなったらタバサのシルフィードで無理やり逃げるわよ」 タバサは頷く。 「わざわざ危険を押して来たってのに空手で帰るわけにはいきませんからね、ここの勇敢なアルビオン兵士さんたちは六文銭さえあればよいみたいですからね、武器を売る相手ならここほど羽振りのいい相手が見つかる場所は滅多にありませんからね。 最悪、貴族派数人買収しても儲けがでそうですからな…ええ、それは20エキューです…」 ダービーは王党派の兵士たちに武器を売りさばいている。 「なあに、これでも歴戦の船員らさ、火砲飛び交う戦場を強行突破なんてなんどもやってきてらあ、なあ、野郎...
  • 風と虚無の使い魔-3
    「ちょっと!勝手になにやってるのよ!」 ルイズがワムウに喚き散らす。 ワムウは顔色一つ変えずに返す。 「あちらが申し込んできた決闘だろう?受けないで断れとでも言うのか?この世界にも決闘で優劣を決める風習があるとはな。 魔法使いとやらの能力もまだわかりきっていない、あの小僧で試させて貰おう。それとも、断れとでも言うのか?」 「断ってあたりまえでしょ!あんた、平民が貴族にかなう…」 ルイズは彼の戦闘能力を思い出す。 「そ、その、殺したり食ったりしちゃだめよ?」 「……」 ワムウは無言で返す。 「さあ、ヴェストリの広場とはどこだ、案内しろ。お前がしないならその辺の人間どもでも構わないがな」 周りの生徒たちはそそくさと出て行く。昼時の食堂だというのに一気に閑散とする。マルトー涙目だ。 ため息をついてルイズはヴェスト...
  • ドロの使い魔
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  • 風と虚無の使い魔-12
    「昼間まで、ねえ。馬車はあと一人乗れるみたいだし…ワムウはどこにいったのかしら…」 護衛の任務を受けたルイズは、キュルケと自分の使い魔を探す。 「あんた、自分の使い魔も呼べないの?」 「仕方ないでしょ、あんた達の使い魔とは決定的に違うんだから」 「まあ、そうよね…仕方ないわよね」 敷地内の森の中に入っていく 「ワムウッ!用事があるの!とっとと出てきなさい!」 「なんだ、騒がしいな」 上から声が聞こえる。 巨木の上からストンと降りてくる。 「ワムウ、出かける準備をしなさい」 「今度はなんだ」 「私が任務を受けたの、重要人物の護衛よ。詳細は馬車で話すからとっとと来なさい」 ルイズは身を翻す。 「断る」 「はぁ?」 「お前が受けた任務をなぜ俺が手伝わなければならん。俺をあてにして受けたならば、諦め...
  • 風と虚無の使い魔-11
    「キュルケにしてはなかなか趣味のいい店だったじゃない」 「ルイズにはもったいないくらいの店だったわね」 「なによ、ツェルプストーとヴァリエール、どっちが上かわかってないようね?」 「あら、そんなわかりきったことゼロのルイズでもわかってると思ってたわ」 三頭の馬の横をシルフィードが並んで飛行している。 夕日も沈み、明かりはほとんどない。 故に、学校の明かりがよく見える。 「きゅいきゅい!(翼よ!あれがパリの灯だ!)」 シルフィードが明かりを見つけて鳴く。 「到着」 馬を御者に預け、校庭を横切ろうとする。 「ふう、今日はほんと疲れたわ」 「あんたなんて二回目に負けただけじゃない、一番の功労者はタバサ連れてきた私よ」 「キュルケなんかカード触ってすらいないじゃない!」 「・・・・・・あの、お取り込み中悪いんです...
  • 風と虚無の使い魔-19
    「ははは、ルイズ、君の使い魔は恐ろしく強いね。スクウェアの僕ですら歯が立たなかったよ」 「…だから止めようとしたのに」 気絶し、数本骨折したワルドはすぐにルイズが呼びつけた水のメイジに治療され、事なき事を得た。 「ワムウも、任務中に味方を怪我させるなんて…あとでキツくいっておかないと」 「いやいや、僕が吹っかけた喧嘩なんだ。返り討ちにあった僕の自業自得さ」 ワルドはなんの恨みもないのか、爽やかに笑いかける。 「まだ出発まで一晩ある。これくらいの傷、全く影響しないさ」 その笑みの隙間からは白い歯が覗けた。  * * * 「仮面の男、で呼べばよかったわよね?」 「ああ、その通りだ。こんな重要なことを忘れるとはもう年かね?」 フーケは笑みを崩す。 「…わたしの、年が…なんだって?」 「認めたくないものだな!自分自身の、老い故の過ちというものを!」...
  • 風と虚無の使い魔-6
    「ハァ……ハァ……ハァ……」 ルイズは馬に乗って森を駆け抜ける。 「もう…どこいったのよ…」 彼女は巨体の使い魔を探す。 「そもそも、あいつモット伯の屋敷の場所知らないでしょうに……」 口に出してから、気づく。 「そうよ!あいつはモット伯の屋敷の場所を知らないのよ!飛び出していったはいいいけど、方角も距離も知らないはずだわ!なーにが 『我々の知力』よ!穴だらけのザルじゃない!一応あてがないから念のために屋敷に行って、そこに居なかったら帰るしかないわね」 そして、森が開け、モット伯の屋敷が見えてくる。 屋敷を囲む塀の向かいの茂みに一人の大男が潜んでいた。 彼の使い魔であった。 「ちょっとぉおおッ!なんであんたいるのよ!」 「モット伯とやらの家に向かうといったはずだ、脳みそがクソになったのか?」 ...
  • 風と虚無の使い魔-9
    歓声と怒号の飛び交うヴェストリの広場。 ルイズとヴィリエが対峙する。 まずはルイズが口を開く。 「開始の合図はどうするのかしら?」 「いつでもよろしくてよ、魔法の使えないゼロのルイズに先制攻撃されたところで私の勝利は変わりませんから」 余裕綽々と答える。 「あら、それじゃあお言葉に甘えておきたいところだけれども…魔法が使えない、は訂正して貰わないとね」 詠唱の短い、コモンマジックを唱える。詠唱は短いが、威力は十分である。 ヴィリエの手前に大穴が空く。 圧倒的にヴィリエムードであった広場はざわめく。 「確かにゼロかもしれないけれど、あなたくらいを吹っ飛ばすくらいの威力はあるわ」 ルイズも負けじと余裕を見せる。 「ゼロのルイズに魔法の侯爵をされたとあっちゃあラインメイジの名が廃れるわね」 しかし、ヴィリエは...
  • 絶頂の使い魔
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  • 亜空の使い魔
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  • 風と虚無の使い魔-13
    男の小屋。 外から大きな足音が聞こえる。 タバサが外のゴーレムを見つけ、全員小屋から出て、臨戦体制に入る。 男はいきり立つ。 「あれがフーケとやらかッ!あのような木偶人形我が重機関砲で穴だらけにしてみせるわァアアアッ!」 「やめた方がいい、弾の無駄」 「ゴーレムに多少穴開けたところで数秒で元通りよ」 二人が止める。 「シルフィードなら待機させてる、私が本体を狙う」 「上空からタバサが魔法で本体を狙うから、私と貴方とミス・ロングビルでゴーレムの動きを止めるわよ」 口笛を鳴らすと上空から風竜が飛んでくる。それにタバサは杖を持って飛び乗り、ゴーレムの斜め下の森を旋回し始める。 「くらえッ!重機関砲ゥウウウウッ!スカッとするぜーッ!!」 キュルケはルーンを唱え、炎を飛ばす。 魔法と弾丸がゴーレムの脚部を襲う。 穴が空き...
  • 風と虚無の使い魔-21
    「さて、では急ごうか」 刺客を倒し、桟橋へと急ぐ。 先頭がワルドで、次いでキュルケ、ルイズ、タバサ、ギーシュ、殿はワムウ。 ワルドはルイズと並ぶことを主張したが、ワムウの狙われる危険の最も高いのを 近くに置くわけにはいかないと鶴の一声で順番が決まった。 長い長い階段を上り、巨大な樹木が丘の上に見えてくる。 開けた場所であるため、襲撃はしにくいと判断し、木の根元まで全員が一目散に走る。 ワルドが上る階段を見つけ、全員がスピードを落とし慎重に上っていく。 警戒していたためか、背後の踊り場からフライを使って追ってきた仮面の男に全員はすぐ気づく。 「戦っている暇は無い!全員走れ!」 仮面の男は階段に着地し、魔法をワムウとギーシュの間に放つ。 間一髪ギーシュはかわすが、足元の木の階段は木っ端微塵に砕け、ワムウは孤立する。 キュルケが階段を上...
  • 風と虚無の使い魔-25
    「ワルド、単刀直入に聞こう。なぜ、ウェールズを殺した?敗戦は確実な以上、貴様らがその気になれば 殺すのは簡単なはずだ」 ワルドは首をかしげる。 「言ってることがよくわからないな、その気になったからここで殺したんじゃないか」 「ならば言い換えよう、なぜ戦士を戦いで死なせてやらなかった?」 ワムウのかつてない気迫に、ルイズは鳥肌がたつ。 「なにを言っているんだね君は、これは決闘でも訓練でもない。戦争だ。アルビオンの腐りきった王族の 名誉など考えているのかね?『目的のためには手段を選ぶな』、これがレコン・キスタの標語でね、 頭から潰せば崩壊も早いと考えればこんなのは必然さ。もちろん、国王も僕の献上した とびきり上等なワインを飲んで、そろそろ部屋で遺体になっている彼が見つかる頃だろう。 彼らは死ぬために戦っている。そんなオークのような相手に真っ正面から戦うなど愚の骨...
  • 爆炎の使い魔
    爆炎の使い魔-1 爆炎の使い魔-2 爆炎の使い魔-3 爆炎の使い魔-4 爆炎の使い魔-5 爆炎の使い魔 番外編~平行世界では~
  • 風と虚無の使い魔-26
    貴族派の軍が混乱している隙をつき、シルフィードが包囲網を猛スピードで抜けていく。 数発魔法や飛び道具が飛んでくるが、あらぬ方向へ飛んで行くだけであった。 「とりあえず前線は抜けたようね」 キュルケの呟きにタバサが返答する。 「油断禁物」 「そうね、後ろに控えてる部隊もいるでしょうしね…ね、ねえ…心なしかスピード落ちてない?」 「過重なのに飛ばしすぎた」 前方の貴族派の軍がこちらを見上げている。 味方ではないと感づき、竜騎士が二体あがってくる。 ルイズが叫ぶ。 「どうすんのよーッ!この竜のブレスで片づけられるのーッ!?」 「私の風竜は吐けない」 「じゃあ、タバサの魔法は?」 「精神力切れ」 ルイズは振り向いてキュルケ達を見る。 「私も種切れよ」 「僕もさ」 ギーシュは肩をすくめる。 「ダービーさんはなにか持ってないの?もうこの際なんでもい...
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  • 風と虚無の使い魔-31
    「海軍少尉、佐々木武雄、異界ニ眠ル、か」 シエスタにひい祖父の墓の前に案内されたシュトロハイムが呟く。 「え、シュトロハイムさん、これ読めるのですか!?」 「腐っても大佐だ、ドイツ語はもちろん英語フランス語デンマーク語イタリア語日本語などお茶の子よッ!」 「よくわかんないけどすごいわねー」 キュルケがパチパチと手を叩く。 「へえ、平民で大佐とはすごいな、僕の家も長く武家をやってるが、平民で佐官まで上り詰めた人間なんて そう聞いてないな。君の国はどこなんだい?」 ギーシュがそう尋ねた。 「う、うむ…ま、まあその話はオスマンにでも聞いてくれ…」 すると途端にシュトロハイムの歯切れが悪くなる。 「なによー、別にいいじゃない、言っちゃいなさいよ」 キュルケが促す。 シュトロハイムは特徴的な髪を片手でいじりながらゴホン、と咳をしてから話した。 「うむ、それなんだが…信じて...
  • 子供の使い魔
    子供の使い魔-1 子供の使い魔-2 子供の使い魔-3
  • 愚者(ゼロ)の使い魔
    愚者(ゼロ)の使い魔-1 愚者(ゼロ)の使い魔-2 愚者(ゼロ)の使い魔-3 愚者(ゼロ)の使い魔-4 愚者(ゼロ)の使い魔-5 愚者(ゼロ)の使い魔-6 愚者(ゼロ)の使い魔-7 愚者(ゼロ)の使い魔-8 愚者(ゼロ)の使い魔-9 愚者(ゼロ)の使い魔-10 愚者(ゼロ)の使い魔-11 愚者(ゼロ)の使い魔-12 愚者(ゼロ)の使い魔-13 愚者(ゼロ)の使い魔-14 愚者(ゼロ)の使い魔外伝 愚者(ゼロ)の使い魔-15 愚者(ゼロ)の使い魔-16 愚者(ゼロ)の使い魔-17 愚者(ゼロ)の使い魔-18 愚者(ゼロ)の使い魔-19 愚者(ゼロ)の使い魔-20
  • 風と虚無の使い魔-32
    轟音を聞きつけ、ルイズたちは宿を出る。 そして、空を見上げ、絶句する。 「なんてひどい…」 ルイズがショックから立ち直り、そう漏らす。 「あれは…アルビオンの艦隊だね、つい最近不可侵条約を結んだはずなのだが…」 「ふん、不可侵条約など両方の打算で結ばれるのだ、状況が変われば攻められる、そんなことは当然だ。 それより、一騎青い竜が近づいて来るぞ、撃ち落すか?」 「あら、あれは…もしかしてシルフィードかしら?それに、あなたの使い魔もいるわね。 シュトロハイムさん、あれは味方よ」 シルフィードが着地する。 「なにが起きて…」 「貴様はァーーーーーッ!」 降りてきたタバサがキュルケに状況を聞こうとすると、シュトロハイムが怒号で遮った。 「貴様は、ワムウッ!なぜ生きているッ!ジョセフに殺されたはずだ!」 「ほう、お前は…ジョセフの知り合いか?」 「質問に質問...
  • 白銀と亀な使い魔
    白銀と亀な使い魔-1     亀と白銀な使い魔-1 白銀と亀な使い魔-2     亀と白銀な使い魔-2 白銀と亀な使い魔-3     亀と白銀な使い魔-3 白銀と亀な使い魔-4     亀と白銀な使い魔-4 白銀と亀な使い魔-5 白銀と亀な使い魔-6 白銀と亀な使い魔-7 白銀と亀な使い魔-8 白銀と亀な使い魔-9 白銀と亀な使い魔-10 白銀と亀の使い魔-11 白銀と亀の使い魔-12 白銀と亀の使い魔-13 白銀と亀の使い魔-14 白銀と亀の使い魔-15 白銀と亀の使い魔-16 白銀と亀の使い魔-17 白銀と亀の使い魔-18 白銀と亀の使い魔-19 白銀と亀の使い魔-20 白銀と亀の使い魔-21 白銀と亀な使い魔外伝 『亀ナレフは平凡無事に憧れる』 亀ナレフは平凡無事に憧れる-1
  • トリップ一覧
    DIOが使い魔!? ◆Wbi9AknFck スターダストファミリアー ◆LSP/td4iE2 スターダストは砕けない ◆LSP/td4iE2 サブ・ゼロの使い魔 ◆oviEMgpce6 Start Ball Run ◆k7GDmgD5wQ ゼロと奇妙な鉄の使い魔 ◆PEFli7wTN2 ゼロと奇妙な隠者 ◆4Yhl5ydrxE 使い魔ファイト ◆Ux26ysntzk ゼロのパーティ ◆5ckVgDaSVk アンリエッタ+康一 ◆3D2JBRgybs ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c 愚者(ゼロ)の使い魔 ◆Dv3XctLjy. ゼロのスネイク ◆jW.eGr2I9s 亜空の使い魔 ◆cpD80RhRDE 鮫技男と桃髪女 ◆7/eeytaWnw アヌビス神・妖刀流舞 ◆6Dp6kmr0yc つかいまがとおるっ! ◆1kaqwCsXPI 使い魔は天国への扉を静かに開く ◆1kaqwCsXP...
  • 偉大なる使い魔
    偉大なる使い魔-1 偉大なる使い魔-2 偉大なる使い魔-3 偉大なる使い魔-4 偉大なる使い魔-5 偉大なる使い魔-6 偉大なる使い魔-7 偉大なる使い魔-8 偉大なる使い魔-9 偉大なる使い魔-10 偉大なる使い魔-11 偉大なる使い魔-12 偉大なる使い魔-13 偉大なる使い魔-14 偉大なる使い魔-15 偉大なる使い魔-16 偉大なる使い魔-17 偉大なる使い魔-18 偉大なる使い魔-19 偉大なる使い魔-20 偉大なる使い魔-21 偉大なる使い魔-22 偉大なる使い魔-23 偉大なる使い魔-24 偉大なる使い魔-25 偉大なる使い魔-26 偉大なる使い魔-27 偉大なる使い魔-28 偉大なる使い魔-29 偉大なる使い魔-30 偉大なる使い魔-31 偉大なる使い魔-32 偉大なる使い魔-33 偉大なる使い魔...
  • 風と虚無の使い魔-30
    「いざ進めやギーシュ!めざすはヴァルダンテ♪」 トリステインの南方目指し、馬を駆る 「ねえ、なんでこいつがいるのよ、キュルケ」 ルイズがため息をつく。 「説明しよう!ギーシュは宝探しなどという面白そうなことに関しては 鋭い嗅覚を持っているのである!」 「要するにあんたが勝手についてきたわけね、このアカポンタン」 「まあそうともいうね」 「じゃあ帰りなさいよ、一応私のためなんだから」 「なにも成果を得ずに帰ったらおしおきされちゃうじゃないか!」 「誰によ誰に」 「まあまあ、ミス・ヴァリエール、いいじゃないですか」 シエスタが宥める。 「さすが、美しい女性は僕のことをわかってくれるな!ハハハ!」 「シエスタ、こんな奴かばうことないわよ、 まあシエスタがそう言うなら許してあげるわよ、感謝しなさい」 キュルケが地図を開いて先導する。 「えーと、まずはここから東に1...
  • 見えない使い魔
    見えない使い魔-1 見えない使い魔-2 見えない使い魔-3 見えない使い魔-4 見えない使い魔-5 見えない使い魔-6 見えない使い魔-7 見えない使い魔-8 見えない使い魔-9 見えない使い魔-10 見えない使い魔-11 見えない使い魔-12 見えない使い魔-13 見えない使い魔-14 見えない使い魔-15 見えない使い魔-16 見えない使い魔-17 見えない使い魔-18 見えない使い魔-19 見えない使い魔-20 見えない使い魔-21 見えない使い魔-22 見えない使い魔-23
  • 風と虚無の使い魔-14
    「わかってるさッ!僕だってこんなところで死ねないよ!ワルキューレッ!」 フーケの巨大なゴーレムの前に二体のワルキューレが現れる。 ルイズは男の上半身を自分たちの後ろに置く。 「あら?あなたは確か七体まで出せたはず…出し惜しみしてるなんて余裕ね」 フーケはキュルケとタバサの土人形を出し、向かわせる。 構わずワルキューレがゴーレムの脚部に突っ込む。 フーケのゴーレムが片方のワルキューレに蹴りをかまし、粉々に砕ける。 そこを上がっていないほうの足をルイズが呪文で爆破する。 「宝物庫を壊したときから不思議だったけれど…再生が遅いわ、なんの呪文なの…?」 フーケが呟く。 フラフラの状態のフーケのゴーレムに片方のワルキューレが突っ込み、フーケのゴーレムを押し倒す。 フーケのゴーレムは尻餅をついた形になる。 「錬金ッ!」...
  • 味も見ておく使い魔
    味も見ておく使い魔 第一章『味も見ておく使い魔』味も見ておく使い魔-1 味も見ておく使い魔-幕間 味も見ておく使い魔-2 味も見ておく使い魔-3 味も見ておく使い魔-4 味も見ておく使い魔-5 味も見ておく使い魔-6 味も見ておく使い魔-7 味も見ておく使い魔-8 味も見ておく使い魔-9 味も見ておく使い魔-10 第二章『戦争潮流』味も見ておく使い魔-11 味も見ておく使い魔-12 味も見ておく使い魔-13 味も見ておく使い魔-14 味も見ておく使い魔-15 味も見ておく使い魔-16 味も見ておく使い魔-17 味も見ておく使い魔-18 味も見ておく使い魔-19 味も見ておく使い魔-20 味も見ておく使い魔-21 味も見ておく使い魔-22 味も見ておく使い魔-23 味も見ておく使い魔-24 味も見ておく使い魔-25 味も見ておく使い魔-26 第三章『ポイントブランク』味も見ておく使い魔 第...
  • S.H.I.Tな使い魔
    S.H.I.Tな使い魔-01 S.H.I.Tな使い魔-02 S.H.I.Tな使い魔-03 S.H.I.Tな使い魔-04 S.H.I.Tな使い魔-05 S.H.I.Tな使い魔-06 S.H.I.Tな使い魔-07 S.H.I.Tな使い魔-08 S.H.I.Tな使い魔-09 S.H.I.Tな使い魔-10 S.H.I.Tな使い魔-11 S.H.I.Tな使い魔-12 S.H.I.Tな使い魔-13 S.H.I.Tな使い魔-14 S.H.I.Tな使い魔-15 S.H.I.Tな使い魔-16 S.H.I.Tな使い魔-17 S.H.I.Tな使い魔-18 S.H.I.Tな使い魔-19 S.H.I.Tな使い魔-20 幕間1 S.H.I.Tな使い魔-21 S.H.I.Tな使い魔-22 S.H.I.Tな使い魔-23 S.H.I.Tな使い魔-24 S.H.I.Tな使い魔...
  • 味も見ておく使い魔-2
    味も見ておく使い魔-2 「おい、起きろ」 ベロ変態のほうの使い魔に起こされる。 「うぅん…もうちょっと寝かせて…」 「隣の部屋からきた赤い髪のメイジはもう食堂に言ったぞ」 その言葉に意識が突然ハッキリし、ガバッと身を起こす。 「キュルケにあったの?何話したのよ!答えなさい!」 「いや、ただの雑談だ。それと『平民を召喚した君』をからかいにこの部屋に来たようだから、丁重にお引取りいただいた」 「あら、そう」 「ところで、部屋にできた穴は一応ふさいでおいたが、あくまで応急処置だからな。 すぐに誰かに頼んで本格的に修理してもらったほうがいいだろう」 辺りを見回す。壁に穴が開いていないし、バラバラにしたはずの家具もある程度元通りになっている。 床もきれいに掃き清められているようだ。 案外根はいい人なのかもしれない。 「ところで、ロハンはどこにいるの?」 「夜が明ける...
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