ロードパンサー

 

■ロードパンサー(第二十九話)

NEFCOの通信中継車両の事。

 

■ハママツ編(第二十九話)
ハママツさんの移動に伴って高速道路上を動く NEFCOの通信中継車両である。
目立つ黄色の車体で、ハママツさんの歩く速度に合わせて路肩や並走する一般道路をゆっくり動いている。
第二十九話時点では、長篠設楽原の駐車場で待機している。
この珍妙な名前は、NEXCO中日本の誇る高速道路の状態を時速100kmで確認できる検査車両、ロードタイガーにあやかって付けられている。

■ロードパンサーの設定を元に戻してくれ(第三十話)
ナガシノさんがハママツさんを抱きしめた後
岩井が艦橋に指示し、ロードパンサーの設定を戻させた。
その後、背後のモニターで画像が復活する。
なぜ元に戻したかは不明。 初期化した?

ーロードパンサーの設定を元に戻してくれ (第三十話)

■ロードパンサーのセンサー(第三十七話)
ロードパンサーについては別項目を参照。
展開すれば、希望世界のある地域の情報が手に取るように分かる。
長篠設楽原PAを例にするとその周辺700箇所以上の情報を収得できる。
高速道路は、振動、光学、音響、あらゆるセンサーの塊でもあり、それを利用するらしい。
これにより、敵の姿は見えないが、複数の音源を探知することが出来る。

ー”センサーを展開した” ”それ武器?”
 ”ある意味。 長篠設楽原PAとその周辺の700箇所以上の情報を収得している。
そっちで何が起きているか手に取るようにわかるようになるはずだ”
 ”それの何が役立つのよ”
 ”脅威が何か分かる。高速道路は振動、光学、音響、あらゆるセンサーの塊でもある。それを利用する”
 ”分かるように言って”
 ”敵の姿は見えないが、複数の音源を探知している。多分、戦闘騎だ”(第三十七話)


■スルガ編

中はかなり窮屈な場所らしい。
石清水の生涯年収より高い部品が使われているらしい。

本来管制業務などは与えられてないが、機能としては管制業務と同じことが
出来るようになっている。センサーが希望世界の人を察知した時、接触を図ったり
することができる。

UIもOSも市販品の流用はしていない。それのおかげでさらに価格が高騰している。

タッチパネルではなく、トグルスイッチがついている。

「オートスペルキャスティング、ナンバー0、1、2、3、4スタート、5、6、8、コネクティブ」
このオートスペルキャスティングを唱えた後、意識が途切れるようだ。

ゲーム機のジョイスティックを流用した操縦システムでカメラを動かす。
カメラは、希望世界では小鳥の姿に見えるらしい。


ロードパンサーからの通信は川崎管制からは見えにくいらしい。
その分、情報漏洩が減るため、艦橋は、石清水をここに派遣したようだ。(第21話)

おそらく第20話でスルガさんの電撃によって、メインモニターである
14インチのブラウン管が破壊されたものと思われる。 石清水はその事を黙っていた為
その後第二十五話で小久保に怒られている。

ブラウン管は幻想交流日本ではほとんど作られていない為、入手が困難である。
蓄積管が壊れているとの事なので、どうやらこのブラウン管はテレビやCRTで使われている
モニターとは少し違った特殊なブラウン管になるようである。

第二十五話でブラウン管から液晶に変更になったが、液晶の場合、向こうから(希望世界から)の
信号を変更するのが大変らしく、モジュールを全交換しなければいけないのだという。

通常ブラウン管自体は、アナログ信号になり、液晶の場合デジタル信号になる事が多い。


点検用ハッチがあるらしい。(スルガ編 第二十七話)


黄色と黒と白のカラーリングがされている。(スルガ編 第四十三話)
ロードパンサーの中でオペレーターは、ヘッドセットとコードの付いたグローブを装着するようである。
ロードパンサーの設備なら盗聴も出来ないということらしい。


▲熱源センサー
ロードパンサーの機能。 熱源を探知する。

(スルガ編 第三十二話)

▲夜目が効くボタン
おそらく、現地の小鳥を操作しているので夜目が効かないという。
まあ・・鳥だしね・・。 しかし夜目が効くボタンがあるらしい。でもいきなり夜目が聞くと鳥がびっくりするのは
当たり前である・・。

(スルガ編 第三十二話)



▲根拠ログ

石清水は機械の隙間に押し込まれるようにして席についた。
ヘッドセットをつける。
女の匂いがすると一瞬だけ思ったが、気のせいかもしれない。
移動式のため仕方ないとはいえ、ロードパンサー内部は随分と
窮屈な場所だった。

右にも左にも上にも下にも男の子をくすぐるスイッチが並んでいる。
ああ、端から押していきたいが、よくわからないものは触るなと厳命
されている。石清水さんの生涯年収よりずっと高い部品が並んでいますよ。

小久保は笑って言っていたが、目は笑ってなかった。
壊すなという事らしいが、だったらこんなもん僕に触らせないで欲しい。

身分というか部署の問題で管制室に入ることは許されていない。
員数外の石清水が管制するために連れて来られたのが、高速道路上を
動く NEFCOのセンサー、ロードパンサーだった。
本来管制業務などは与えられてないが、機能としては管制業務と同じことが
出来るようになっている。センサーが希望世界の人を察知した時、接触を図ったり
することができるようにするためである。

「オートスペルキャスティング、ナンバー0、1、2、3、4スタート、5、6、8、コネクティブ」
言われた通りパチンパチンとトグルスイッチを跳ね上げる。こんなんタッチパネルでいいじゃないかと
思わなくもないのだが、UIもOSも市販品の流用はしていない。
それのおかげでさらに価格が高騰している。
なぜだろうとは、石清水は思わなかった。
音声が聞こえてきて、意識を奪われたからだ。

”テンテケテンテンテン”
”テンテケテンテンテン!”
”テンテケテンテンテン!!”
”テン! テン! テン!”

ゲーム機のジョイスティックを流用した操縦システムでカメラを動かす。

あ、希望世界ではカメラは小鳥の姿なのねと、石清水は理解した。
まあ、そのまま持っていったら向こうじゃ変に見えるだろう。(スルガ編 第二十話)

ロードパンサーからの通信は川崎管制からは見えにくい。
その分、情報漏洩が減るという考えである。(スルガ編21話)


NEOPASA駿河湾沼津は眠らない。高速道路とともに、24時間動き続ける。
その傍らに駐車したロードパンサーもまた、眠らずに整備を受けていた。
整備のために派遣された社員達が小久保とともに出張整備を行っている。
電源車が横付けされ、野外で機器の交換が行われていた。

石清水は反論したが、小久保の眉の角度をさらにあげただけに終わった。
取り外した14インチモニターを見せる小久保。一緒についているケーブルが揺れている。
「あなたのせいですよ! 見てください、このモニター!」
「なんて立派なカニ!」

「焼き切れてますよ! モニターなしでどうやってこの一週間過ごしてたんですか」
「メインモニターがやられただけです。偉い人にはわからんのです」
「壊れたらすぐ報告しろと言ってるんです」
「すみませんすみません」
小久保は時間外の勤務にブツブツ言いながら新しいモニターを持ってきた。
「形が違いますね」
「液晶になったんですよ。ブラウン管と違って向こうからの信号を変換するのが大変なんですから。
 モジュール全交換ですよ」
「ブラウン管。そういえば昔ありましたね」
石清水の反応は、さらに小久保を怒らせた。
「今はほとんど生産されてないんですよ。あー、蓄積管まで壊れてる!」
(スルガ編 第二十五話)

石清水は点検用ハッチの一つを開けて顔を出した。ヘッドセットはつけたままだ。

言われた石清水はそいつ、というか、ロードパンサーを見た。黄色と白の大きな検査車両。(スルガ編 第二十七話)


「いや、こっちの話だ。意外に操作が……あ、分かった。200m先だ。火災と思われる熱源がある」
(スルガ編 第三十二話)


思い切りよくヌマヅさんの肩から離れて、小鳥は壁にぶつかりながらも飛んだ。火付けの犯人を追いかける。
「小鳥だけに夜目が利かん! あ、これか。いや、このボタンか」
小鳥は細かく震えながらギャーと声をあげた。火付けの犯人もびっくりするような事態だった。
ヌマヅさんも慌てて走って来た。
「大丈夫かい!? キバヤシ」「あー。うん。俺は大丈夫だ」
小鳥は細かく震えながら言ったが、ちっとも大丈夫そうではない。
(スルガ編 第三十二話)


そんな中、黄色と黒と白でカラーリングされた大きな車に背を預けた者がいる。

そろそろ車庫に戻して整備しないといけないとされていたが、情勢不安ということでこの場に留め置かれている。
(スルガ編 第四十三話)

 

 

 

■関連

※蓄積管
電気や光などの入力信号を管内の絶縁物上に電荷の形で蓄積記録しておき,のちにこれを
電気あるいは光の信号として取出すようにした電子管の総称。
蓄積管の基本動作は記録,再生,消去であり,これらは順次または一部同時に行われ,
蓄積時間は長いものは数日のものもある。

※ブラウン管
ドイツのカール・フェルディナント・ブラウンが発明した図像を表示する陰極線管を指す。
日本語における通称である。
電子銃から真空管を通し、ブラウン管の表面に向けて電子を照射し、
表面には電子が当たると光を発する物質(無機蛍光物質=フルオレセイン)が塗ってあり、
赤い光が出る物質に電子が当たると赤い光が出るようになっている。

光を発する色 R G B 光の三原色により、色彩を表現する。ブラウン管は、テレビやパソコンの
モニターなどにも使われている。 ただ電子銃からブラウン管表面にはある一定の距離を空けないと
いけないらしく、結果的に大型化できないようになっている。
ブラウン管、CRTモニター等はアナログ信号を使うと言われている。

最終更新:2017年02月08日 10:24