■涙から窓を出す絶技(スルガ編 第十二話)
スルガさんが自分の涙に絶技をかけて、異世界の様子を映し出す絶技。
最近は、世界間の距離が近いのか、わずかな力で簡単に窓が開くらしい。
ささやくように風にお願いする事で、対象の現在の状況を映し出す。
■根拠ログ
落ちた涙に絶技をかけて、異世界の様子を映し出す。スルガさんのささやかな楽しみ。最近は世界間の距離が近いのか、わずかな力で簡単に窓が開いた。今日は何を見ようか。ああ、そうだ。目つき悪いとか言った本人を見よう。
ささやくように風に願いを言って、涙の粒は映像を映し出した。目つきの悪い目をさらに悪くして、スルガさんは涙を見た。
男が濡れた下着っぽいものだけを身に着けて、異世界の街の中を走っている。泣いてる。
(スルガ編 第十二話)