■リューン
絶技を使用するにあたって基礎となる存在。
幻想交流世界にはあるようだが、現実日本には見られないようだ。
リューン=精霊である。石清水はただの努力だけで、僅かとはいえ、リューンを従えている。
希望世界のリューンの数は少なくなっているようだ。
リューンがなければ絶技を使用することができないらしい。
希望世界では、リューンの数が激減しているらしい。 それは希望世界の岡崎だけの話ではないという。
むしろ、希望世界の岡崎は良く残っている方だと言う。
扉を開くほどの絶技を使用するには
希望世界の駿河湾沼津の地のリューン量は絶対的に足りないようだ。
■根拠ログ
「分かっています。整理のためです。向こうからこっちについて言えば、あまり有用な
ものはないでしょう。例えば向こうの一部で使われている絶技。
あれをこっちで唱えても何も起きない。
この世界に絶技の基礎になるリューンというものがまったくないせいだと、言われています」
「向こうの絶技がこっちに影響与えるとしたらどうですか」
「研究しがいがありますね」(スルガ編 第十六話)
石清水は小さな翼を振った。連続して翼を突き出し、回転する。
人間の目には見えないが大妖精の目には見える力で、翼の先に青い光が灯った。
リューン、精霊たちがその技に感応して集まってきていた。
絶技の使えない種族であるただの人間が、ただの努力だけで、しかも小鳥の姿なのに、僅かとはいえリューンを従えている。
光の線を描いて小鳥は踊った。流れるように舞うその様は、月光の下でひどく幻想的に見えた。
(スルガ編 第三十四話)
「誰が送ったんだろう。”扉”なんて大掛かりな絶技を使って維持し続けるだけの
リューンはもう、どこにもないと思うんだけど」
(スルガ編 第四十七話)
「いや、戦闘騎が欲しいとかじゃなくて、戦闘騎をこっちに送れるかなんだが」
「あと何年掛かるか分からないけれど、リューンが、精霊たちが戻ってきたら、出来るけど」
「トヨタさん以外はどうだろう、できる誰かはいるか」
要領を得ない質問だったが、トヨタさんは素直に考えた。顎に人差し指を当てて考える。
「いいえ。どんなに絶技を覚えていようとも、リューンがなければ何もできない」
「遠いところならどうだろう」
「リューンの数が激減したのは、このあたりだけの話ではない。むしろ、この地域は良く残っている」
トヨタさんはそう言ったあと、髪飾りの猫たちがにゃぁにゃぁ言うまで考えた。
「もしかして、戦闘騎がそちらに送られてきたの?」
「ああ。画像は確認できてないが」
(スルガ編 第四十八話)
そして”扉”を開くには、この地のリューン量は絶対的に足りない。
ニホンが閉じたのか。いや、ニホンに絶技はない。
(スルガ編 第四十九話)
▲無名世界観でのリューン
リューンという呼び方は第2世界のもの。精霊手や魔法の発動に関与する。
(式神の城 設定資料集)
オーマの力の源。
世界を構成する情報子を指し、万物を構成する根幹の存在。
(式神の城 ねじれた城編8巻)
「世界」そのものの意志を司り、これを操る者は世界に選ばれた者だという。(式神の城 七夜月夜想曲)
本来オーマ同士が戦う場合、同じ絶技は2度使われないし、使うことができない。
(パターン解析されて逆襲される。)また同等かそれより弱い絶技も使われない。
(これは増大していくリューンの流れに逆らうことは出来ないためらしい)
(式神の城コミック8巻「同じ絶技は通用しない」)