■毒
何十もの矢を受けても死なない戦闘騎が倒されている所を見たナガシノは
この矢に毒が塗られていると判断した。
毒関係に関しては、かつて希望世界の岡崎の染色場で毒が流されたという歴史がある。
▲根拠ログ
朝日が出る頃、川近くの染色場へ出る。
場といっても床もない、おおざっぱな木の建物がいくつか立っているだけの寂しい場所だった。
染色は魚が死ぬとかで嫌がられ、漁港の反対側にある寂れた場所に作られたのだという。
ここは水深が浅くて船が着かぬわりに、貝もいないという話だった。
「昔はここに毒が流されたんだそうです」 オカザキはそう説明した。
そのおかげで染色場を作ることが出来ているとも。
(ハママツ編 第47話)
太鼓の音だと気付いた時には、森の中を突っ切るように矢が放たれていた。
木々に隠れ、必殺の距離まで近づいての、矢の一斉攻撃。数百の矢が飛来して戦闘騎の側面に刺さる。
何十もの矢を受けながら戦闘騎は笑った。笑ったまま、どぅと倒れた。
その程度では死なぬはずの戦闘騎が倒れて痙攣している。毒かと、ナガシノは瞬時に判断した。
それも尋常の毒ではあるまい。
気をつけながら、それでいて急ぎながら立ち上がり、肋骨の折れたことを確認しながら走った。
矢の方へ。敵の敵は味方だと習った。今はそれを信じるしかない。
(ハママツ編 第51話)