■戦闘騎をニホン世界に送る方法
戦闘騎をニホンに送る方法どころか、それよりずっと小さな人を送るのだって難しいという。
小鳥ならなんとか送れるらしい。それが精一杯だという。
■根拠ログ
「もしかして、戦闘騎がそちらに送られてきたの?」
「ああ。画像は確認できてないが」
あり得ないと呟いて、トヨタさんは思い当ることをどうにか探そうとした。
輝く海を眺めて考える。思いつくことは何もない。戦闘騎どころかそれよりずっと小さな人を送るのだって難しいだろう。
小鳥ならなんとか。でも、それが精一杯だ。
「あり得ない。別の物、と思った方がいいように思える」
「別の物って……」
アラキが困った顔をしているので手伝ってやりたい。とは思うのだが、本当に心当たりがない。
「移動させたものではなくて、戦闘騎に似た別のものかも」
「そんな……」
アラキが頭を抱えている。ニホンには戦闘騎のようなものでもいないらしい。なんて平和な世界なのだろう。
いやでも、いないという事は対抗手段も持ってない、という事か。
「戦闘騎は湖で増えます。まず湖を探して潰さねば」
(スルガ編 第四十八話)