■シミズさん
種族:人間(サピエンス)
「異世界みえちゃう事件」にて観測された人間(サピエンス)の女性。
人間の若き女学生で工学系女子。
通信教育で(我々日本の)N高校で学ぶ学生であり、ぱっと見た目は日本人とあまり変わらない。
日本に慣れ親しんでおり、友人のほとんどは日本人。(キャラクター紹介より)
日本のN高で通信教育を受けていた希望世界の少女。
小学生の年齢だが高校に入学していた。
日本語を覚えるのに苦労したという。
今では日本語の読み書きができ、日本語で話すことも出来る。
通っていたのは12歳の時。 現在はそれから3年経っており、
15歳か14歳だと思われる。
12歳から3年の間に、日本との接続は途切れたようだ。
日本からの接続が途切れた時から、泣き続けているという。
モリマチさん曰く、3年も経ったのにまだめそめそしているのと言うので
つまり、3年前に日本との接続が途切れた可能性がある。
眼鏡をかけている。 ハンカチ、ノートを持っている。
母親をくそばばあと呼ぶ。
■根拠ログ
その時私は12歳。小学生、良くて中学生程度の年齢だったのだが、高校に入学した。
大人の事情というか、適当な受け入れ機関がなかったせいらしい。
それでも学校は楽しかった。特別カリキュラムもあったし、暇を自称する生徒が勉強を見てくれもした。
話し言葉は絶技の翻訳が効いても、書き言葉はそうでもない。私は日本語を覚えるのに苦労した。
それでも、皆が応援して手伝って、時には怒ってくれたので、どうにかこうにか
日本語を読み書きできるようになった。この文章も、日本語で書いている。
忘れないように。これを忘れたら、私はクラスメイトまで忘れてしまうかもしれないから。
私は幸せだった。その頃は高速道路もなかったけれど、それでも幸せだった。
毎日日本に触れて、毎日勉強して、そして友達がいた。
(シミズ編 第一話)
それももう、3年も前のこと。今はあまり悲しくもなくなって、通信が途切れた時を思い出さないと涙も出ない。悲しい。悲しい。
(シミズ編 第一話)
眼鏡を上げ、ハンカチで涙を拭いていたら、扉を叩く音がした。
(シミズ編 第一話)
私がこんなに悲しんでいるのに。またくそばばあか。
私は耳を塞いでしゃがみ込んだ。するとさらに扉を叩く音が激しくなった。
くそばばあ、くそばばあ。なんで私が悲しんでいるのが分からないのだろう。
(シミズ編 第一話)
分からないので、ノートに悪口を書いた。書いていたら目の前に近づいてきた。
(シミズ編 第一話)
くそばばあみたいなことを言う。喋るのが苦手な人がいるということなんて、まるで考えてもいないような言い方だ。私はさらに悪口を書いた。書いているうちに泣けてきた。
(シミズ編 第一話)
「3年も経ったのにまだめそめそしてるの? シミズさん?」
小妖精は、そう言った。瞬間、殺意が湧いた。
怒鳴りたいが、どう怒鳴ればいいのか分からない。
分からないので、ノートに悪口を書いた。書いていたら目の前に近づいてきた。
(シミズ編 第一話)